リリコ雑記

徒然なるままに、思いつき日記。

「功名が辻」第三十九回

2006年10月05日 22時49分59秒 | 大河ドラマ
誰よりも何よりも、
お茶々が一番恐かった今回


せっかく、久々に唐沢くんの前田利家なのに、これで全部
吹っ飛んだ感じです。(おい)


で、唐沢くんはどうだったか、というと。
うん。普通だったよ。
ふつーに唐沢くんだった。(苦笑)


いやそれよりも。登場シーンがオープニングの最中で、しかも、
たったそれだけの為に出てきたとですかー!!

と、あまりのちょい役にびっくり。
いや、ここぞとばかりに、この回だけ主人公達よりもでしゃばってたら、
さすがに一体アンタ何様? ってなってたけどさ。

それにしてもすげーやNHK。

今頃なんで出てきたの?

と、不審がられても仕方のない登場させなさんな。

こういう描き方だと、突然の出番に他の大名が、
「今まで顔を一つも見せなかったアイツが、今更何でここに……」って
突っ込み入れたくなっちゃうだろうがっ
(↑桜沢やっくん風に)

だったら最初っから出しておけ、という位置にいる人を突然出したり
ナレーションで終わらせちゃったり。
今回の大河ドラマの人事異動は、或る意味無謀だけど、
ここまでやられちゃうと面白いってゆーか、いっそ清々しいね(笑)

唐沢くんは、中盤、秀吉のお見舞いにもう一度出てきましたけど、
久々の西田・家康とご一緒でした。

って、あれれ?
前田利家って、確か秀吉が亡くなってから数年後に亡くなったよね。
この年齢差は大丈夫か!?

と思わないでもない今回。

秀吉逝去の回も、こんなん優遇しちゃって。

主人公が死んだ回はどないすんねん。
(びしす)


って、それは最終回か。

でもこの流れでゆくと、土佐を手に入れてバンザーイ
って話で終わるのだろうかと思うんですけど、まあいいや。
 ↑結構投げ遣り。(おいおい)



さて、オープニング早々、秀頼を4歳という若さで元服させて
しまった秀吉。
物凄ーく彼の老いらくぶりが目に付きます。
というか、今回は
ナレーションでやたら秀吉の不安を煽ってましたね

思うに、秀次を処刑しないでちゃんと関白をやらせておけば、将来、
確実に家康に政権を奪われるとしても、大名として、羽柴の名前だけ
残ったんじゃないかなー。
って思うんですけど。

ところで肝心の、唐沢くんの役割は、というと。

秀吉がみなの前で粗相をしてしまい、前田利家が機転を利かして
幼い秀頼の所為にして事なきを得た
、という場面。

しかしながら今回の柄本さんの秀吉は、
ある意味凄かったですね

おもらしシーンはそれだけじゃなくて、茶々に部屋を追い出された
その後にも粗相しちゃってんだもん。
年寄りの醜い部分をよくここまで書いたもんだと関心。

っつーか、茶々も容赦なかったよねー。
夜伽はイヤ」だけじゃなくて、「口が臭い」と秀吉を撃退

うわ、すげー文句だそれ

確かに秀吉も慌てて逃げちゃうね。
っつーかそれよりも、
10年間も我慢して秀吉と寝てたんだね。茶々。

と、そっちを思ってしまった私でした。



話は前後しましたが、秀頼を元服させたことにより、秀吉の今後を
憂いる、正室・北の政所。
自分の甥にあたる秀次やその妻妾・子供を惨殺するような秀吉に、
正妻自ら愛想を尽かしたような発言です。


そんな千代を早速呼びつける茶々。
何事かと思えば。

「北の政所と仲良くしてたら、秀頼への反逆罪としてお前の旦那の
立場を危なくしちゃうぞー」


という立派な脅迫でした。


……ところでお茶々さん。
自分の見方を増やす為の、千代への脅迫はどうでもいいとしよう。

アンタ何か勘違いしてないか?

北の政所こと寧々は秀吉の正室であって、愛人じゃありません
これが愛人同士の壮絶な権力争いなら、話は分かるけど、
相手は正妻

しかも寧々には対抗し得る跡継ぎないない。

だから、今更反逆罪を振り翳したって、意味が無い

そして肝心の秀吉はというと、寧々を邪険に扱ったことはなく、
ちゃーんと正妻の位置に据えてるんです。

愛人の子供とはいえ秀頼が嫡男に収まったからって、家来の妻の
千代が正室と仲良くなる事が反逆罪ってのは、理屈としても到底
合いません。


そんな茶々からの脅しを受けた千代、何か物思いに耽っています。

てっきり、茶々からの脅迫内容を考えているのかなー。
と思いきや。

そんなんじゃなくて、山内家の将来……。
つまり、旦那の子供を愛人に作らせようかと思案している最中でした。

ってそっちかよー!!


あーびっくりした。
ってゆーか、
茶々渾身の脅しがまったく効いてなかったことに大笑い。
(あんなに近くにまで寄らせたのに……)

ナイス。千代。

でも、千代は真剣そのもの。
側室を作って、山内家の家督を継ぐ者をなんとか作らなきゃ、と
旦那に持ちかけましたけど、逆に旦那は激怒。

どうでもいいですけど千代さん。
若い女を見たら欲情するのが男らしいってもんでしょう。
なーんて言い方は絶対よろしくないと思います。

一豊さんは戦場で命削って頑張ってきたのに、そういう言い方は
ないよね。
そりゃあ旦那だって逆切れしちゃうよ。


でも、千代は諦めてなくて。
掛川に帰った途端、申し合わせたように早速若い下女をゲットです。
彼女を旦那に差し向けるよう画策を。
自分は久々に不破家に行くから、ということで掛川を離れます。

突然の千代の訪問に驚く、伯母のきぬ。

お、ここで久々の「話は遡って」ですよ!
っつーか、あんま意味の無い遡りエピソードでしたけどね。

さて、その間、悶々と時を過ごす千代。

庭に落ちてる小枝を拾い、思うままにびしばしと木を叩く千代は
結構お茶目です。
いくら自分が仕向けた側女といっても、自分以外の別の女性と
同じ布団に旦那が入るシーンは、想像もしたくないんだねー。


なんだ。
結構落ち着いてるように見えたけど、いざそうなっちゃうと悔しくて
たまんないんだなー。

LOVE、だねえ。


でも、千代が心配することもなく、旦那様は側女(予定だった)に
御伽噺を聞かせてくれた、とっても紳士な方だったそうで。

そして、跡目相続に関しても決着。
弟、康豊さんの嫡男に決定です!

これで山内家の跡目相続に関しては終了。
めでたしめでたし。

…じゃなかった。

秀吉サイドの話がまだだった。


死への恐怖に怯える秀吉。
夢の中で信長がワシを呼ぶー と狂乱状態。

そんな秀吉を優しく包んでやるのが、正妻の寧々様でしたが、
ここに歪んだ愛情を見たのは私だけだね。

こういう時だけ自分のモノになる旦那に、最高の愛情を傾ける正妻。
まるで、三島由紀夫の小説を読んでいるような気分です。


ところでそんな秀吉に最後の止めを刺したのは、なんと、
茶々だった、という物凄い結末。

さすがは「梟の城」
最後の刺客が茶々だったとは……!!
 ↑話違います。


なんと言っても凄いのは、永作さんの茶々。

大地真央さん演ずるお市の口調を真似て、秀吉に「サル」と
呼びかけるその演技は本当に凄かった……。


いや、
このシーンで唐沢くんの前田利家吹っ飛んじゃいました。
マジで。



茶々は秀頼を使って織田の政権を取り戻す気でいただろうけど、
時代の流れはそんなに甘くない。
家康という恐ろしい人物を見くびっていたのと、織田の時代はすでに
終わっていたという事と。
秀吉がいなければ何の意味も持たない権力だったことに
気付いていれば、あんな酷い結末にはならなかっただろうにね。


そして、遂に、秀吉死す!!
(8月18日らしいです。ちなみに清原の誕生日です)

辞世の句は、恐らく三成が作ったんだろう。
と父が言っていましたが確かに。

詩が洗練され過ぎ。

秀吉って、茶々に贈った詩を見る限りではそんなに美しい詩を
作る人じゃないよねえ。
そして秀吉逝去にいち早く気付く、恐るべし中村氏

その洞察力で、生き残ってゆくんだね。
素晴らしいです。


そして、もう一人。
大喜びして、褌一枚姿の家康こと西田さん。

お腹が凄いことになってます
いやいや。
驚くのはそこじゃなくて。

「待った待った待った待った待った………」
とセリフがエンドレス。
如何にこの時を待っていたか、というのを示す場面です。

時を待たずして、いよいよ、家康始動。
兵を集めていつでも決戦状態へと準備をしてますよ。

最早油断を許さない状態へと歴史は動いてゆきますが、果たして
山内家はどんな選択を決断するのか!?

次回へとGO~!!


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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは♪ (ミチ)
2006-10-05 23:28:17
今回の私の記事はなぜかgooブログの方にTBできなくてスミマセン。

唐沢君の出番が思ったより少なくて寂しかったです。

あれだけ煽っておきながら~~(泣)

秀吉の老いもすさまじく、茶々は恐ろしく、家康のお腹もいかがなものかと思ってしまいました。

西田サン養生しないとまた倒れるよ~~(汗)
清原の誕生日 (もちきち)
2006-10-06 00:12:52
こんばんは。

今週も秀吉の最期&茶々の悪魔の囁き&家康の腹と、

いつも通り主役よりも脇が目立ってましたね。



>三成が作ったんだろう

なるほど、秀吉が茶々に贈った歌に比べると随分よく出来てると

思ったら、そういうことだったんですね♪納得です。

Unknown (「感動創造」)
2006-10-06 07:45:17
おはようございます。



いつもいありがとうございます。



今回は、お忙しかったようですね。

たいていは私のほうが遅いのですが(笑)



なんといっても淀の暴れっぷりにみなさん脱帽状態ですね。
TBありがとうございます。 (lovespoon)
2006-10-06 08:42:12
こんにちは。



唐沢利家の出番短かったですね~。

前宣伝でかなり期待していたのでびっくりでした。



淀は今回も強烈でしたね。

老いた秀吉が哀れでした。



今後の山内家の選択、気になりますね。
おじゃまします (ラフマニノフ)
2006-10-06 09:21:17
こんにちは。



茶々は最後の刺客、には、笑わせていただきました(笑)。まさに、真綿で首を絞めるような、永作恐えー!でした。(^_^;)



唐沢氏は、煽りすぎだったようで、皆さんガッカリされたみたいですね。私は「ワンシーン」だと思っていたので、「結構出番多いなぁ」なんて思っちゃいました。(^^ゞ
こんにちはぁ♪ (bluestar1719)
2006-10-06 12:16:34
cocktail-lightのbluestar1719です。

いつもありがとうございます。



利家の出番の少なさにはがっかり

でした。あんなに煽っておいて!



淀の描き方が悪女ですよね。

ワタシは淀<寧々派ですが、あれは

ちょっと極端すぎるような・・



>織田の政権を取り戻す気でいただろうけど、



当方記事にもありますが、

これが叶ったのは家光が将軍に

なったとき。

ドラマが描いてる時点では知る由

もないこと。。



http://tb.plaza.rakuten.co.jp/bluestar1719/diary/200610010001/e0985/
そして (ryi)
2006-10-06 20:45:46
次回の三成暗殺計画が行われたまさにその日に、

前田利家は死んでしまうのでありました。



っていうか逆ですね。

「前田利家が死んだから三成暗殺計画が実行された」

ですな。
TB&コメント有難うございましたvv (リリコ)
2006-10-06 21:48:57
●ミチ様。



さっそくのご訪問、有難うございましたーvv

唐沢くん、前評判の割には出番ちょっとだけでしたね。

出てくるとしても中盤かなー。

って思ってたんですけど、オープニングで出ちゃいましたからね。



それにしても、西田さんの健康が心配ですね。







●もちきち様。



この時代のメンツはみんな派手ですよねー。

主人公達がひっそりと頑張っていた感が滲み出て、逆にいいのかもしれません。



辞世の句は、私も三成が作ったんじゃないかと思う一人です。

ありそうな話ですよね。







●「感動創造」様。



こんばんわvv

もっと早くにアップしたかったのですが、ネットが繋がりにくくなったりして編集できず、

中々アップできなくてこんなに遅くなってしまいました。



今週は唐沢くんとうよりも、淀さまに全部持ってかれちゃいましたねー。

恐るべしです。







●lovespoon様。



こんばんわvv

あんなに大々的に宣伝してたのに、唐沢くん、ちょこっとの出番でしたねー。

しかも老人介護……。



今回の淀さまはあまりに強烈なので、逆に秀吉が可哀想でしたけど、

秀次さまにあんな非道なことしたんでまあいいか。

って感じになっちゃいました。



山内家は、本当に大海に船出した小船に見えて仕方ありません。

ドキドキですねー。







●ラフマニノフ様。



いらっしゃいませーvv

やはりアノ場面は司馬先生繋がりで「梟の城」でしょう!

ってなコトで記事にアップしちゃいました。

ホント、茶々は恐かったですよねー。

唐沢くんに関しては、何かもっと大事なシーンかと思ってたんですよ。

でも実際はあんまり大したことのないシーンだったんで、「これだけかよっ!」

と突っ込みいれたくなっちゃいまして。



秀吉の最後の頼みを聞いたシーンにいただけでも良かったのかなー。

と思いました。







●bluestar1719様。



こんばんわぁ~♪

こちらこそ、お世話様ですvv



利家はあまり重要でない役どころっぽくて、ちょっと肩透かしでしたね。

でも、突然の出番でしかもあんまり目立つと不自然なんでしょうね。



それはそうと、今回の淀って、ロリータフェイスの永作さんだからこそ、

余計に迫力が感じられるんでしょうね。



茶々の野望は次女、お江(の息子)によって実現するとは、確かに歴史の妙ですねー。

織田の時代、というよりは、“完全に徳川を磐石にした”という不思議さも

含まれているようにも思います。



歴史って絡み合った複雑さがありますけど、そんな所が楽しいと思ってしまいました。







●ryi様。



いらっしゃいませ~vv



>「前田利家が死んだから三成暗殺計画が実行された」



って、凄いですね、歴史の流れは。

ってことは、秀吉の遺言は殆ど意味を成さないってことなんですねー。

家康、恐るべしです。
ご無沙汰しております (元康)
2006-10-11 11:55:53
>秀次を処刑しないで・・・



同感です! 

数少ない自分の一族を、己の我侭の為に処刑してしまっては、

人心も離れてしまいますよねw

家康も、初めから豊臣を滅ぼすつもりは無かった、

と思っているので。

大阪を出て地方の大名になるのを受け入れていれば・・・。



>土佐を手に入れてバンザーイ



・・・その手がありましたか・・・。

「ドッキリ相撲大会」や、「上士・郷士の身分制度」

に関してはどんな描き方をするのかと思ってました。

原作を読んでいないので何とも言えませんが^^;;

こちらこそ。 (リリコ)
2006-10-11 22:57:27
元康様、いらっしゃいませvv



やはり晩年の秀吉には、冷静な判断を下せる状態ではなかったのでしょうか。

“人たらし”と呼ばれるほどに人の心を掴み、家康をも降伏させた能力を枯らしたとは

残念な限りです。



茶々も、強情が過ぎましたからねえ。

やはり秀次を処刑すべきではなかったと思いますね。





ところで私も原作を読んでいないので、今どの辺りなのかはよく分からないのですが、

残りの放送回数が10回を切ったみたいなので、そういうシーンで終わってしまうのかと

思ってしまったワケでして。



最後辺りになって、バタバタと駆け足で適当に処理されても困りますねー。

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