papalion - 航海日誌

東京で活動するライブバンド papalion(パパライオン)のブログです。

papalionJapanTour2007~後書き~17

2008年06月05日 | キャンプでライブツアー'07・後記
>> 2007TOUR~後書き16~の続き

7月25日(水)、朝、高松市郊外のスーパー銭湯で汗を流した後、さぬきうどんを食べて、まだちょうど昼過ぎ。ライブハウスのリハ入りまで小一時間程度あったので、うどん屋のすぐ側にあったインターネットカフェに行った。メールチェックや休憩も兼ねて。
この時期のこの時間帯の日差しは猛烈で、車から一歩降りると、体温急上昇、皮膚をじりじり焼き焦がす光線が降り注いでいた。そんな日差しから避難するようにインターネットカフェに入って休憩。

リハ入り1時間前に出発し、ライブハウス高松DIMEに向かう。高松DIMEは高松市街、中心のアーケード街の南のはずれ辺りにある。アーケード内は、シャッターが下りた店舗もちらほら、若干寂しげだ。少し北に歩くとわんさか人はいるのだけど。
車をライブハウスの裏手のコイン駐車場に停めて、リハ入り時間の30分前にライブハウスに入った。

高松DIMEでは、その前のバンドがリハを行っていた。そしてホールを見てまず驚いた。ライブハウスにしてはかなり大きなホールで、天井も高く2階席もある。渋谷クワトロの半分以上はあると思う。後で聞いた話だが、元々映画館だったそうで、なるほどと頷ける広さだった。

そして僕らの番になり、立ってみるとこれまた広いステージで、余裕を持てるセッティングで楽器を配置し、リハ開始。PAさんとのコミュニケーションは毎回大切にしていたが、DIMEでは一味違っていて面白かった。
PAさんは結構年配のおじさんで、これ一筋で30年やってますって感じの陽気なおじさん。空間の作り方も一言添えてくれたりして、非常にわかりやすい。
普通、僕らがいつもやっている手順では、まず前もって、セッティング図と外に伝わる音響の要望を出した上で、楽器の音出しをして、ステージで演奏しやすい環境を整える。その後、ステージから降りて観客席の聞き応えをチェックして、必要だったらその上で要望を追加する、という流れだ。普通だったらPAさんは僕らの要望に対応してくれるだけで、ライブハウスの環境的に難しいことは、それを話してくれて、こちらが断念するだけだ。
DIMEのPAさんは、楽しくコミュニケーションをとりながら、そういう音ならホールに合わせて空間系の音をもっと強くしたほうが生きるかもね、等とアドバイスをしてくれた上で、自分のPAとしての音響作りにマッチさせていくというスタイルだった。
つまり相互に干渉しやすい雰囲気を構築して、ともに納得できるように作り上げる感じ。うーんプロだ、とても参考になった。
僕らの次のリハのバンドは地元のバンドで、何度もここでやっているらしく、PAさんとの会話もはなからスムーズだった。そして、最後の方になって、PAさんに、自分を後ろから支えてくれるようなギターノイズサウンドをモニターから出して欲しい、という要望を出した。普通ならば、自分のギターかアンプのセッティングで何とかしろよ!と思うような内容なのだが、PAさんはよっしゃぁ!やってみる、と何パターンか出して、これでどう?等と何回もやり取りしていた。
本当に好きなんだなーと思えた。

リハも終わり、本番までしばし散策と休憩。近くに老夫婦がやっているカレー屋があり、昔食べた時、スパイスの効いたカレーが美味しかった事を思い出した。ライブ前なのでさすがに店には入らなかったが、是非また食べたい。ドトールで軽く休憩する。

高松DIMEでのライブは、お客さんが少なかった。ホールが広すぎるというのもあるけど、なかなかこればっかりは難しい。

ライブはというと、僕らの演奏もツアー始めてから5回目、さすがに少しはレベルアップした感じはした。他のバンドは、鳥取県米子のいろんなものをごちゃ混ぜにしたパンク?ミクスチャー?系の力任せなバンドと、徳島から来たオーソドックスな技術の高いロックバンド、鹿児島と言いつつ実は東京から来たツアーバンド、この日唯一の地元のノイズ系ギターバンド(バンドが解散してしまい、ボーカルギター1人だったが・・)等、かなりな多ジャンルで催されたライブだった。
その他、高松DIMEでのライブはこちらで。

ライブ後、片付けを終えて挨拶をすると、打ち上げに行こうよと店長さんに誘われた。すぐにでも車で移動するつもりだったが、せっかくの縁なので参加する事にした。
そうそう、米子のバンドはライブハウスに挨拶もなしに、自分達の出番が終わると勝手に帰ってしまったとか。リハもライブも破天荒だったが、話題に事欠かないゆかいな破天荒バンドだ。

その後、打ち上げの飲み屋さんで、四国のライブハウス事情やらツアーバンドの内情やら色々話したり聞いたりして盛り上がっているうちに、サッカーのアジア杯準決勝日本代表戦がテレビで始まり、盛り上がりはそっちに移った。しかし、最終的に日本が負けてしまったので、DIME店長さんのテンションがた落ち、皆さん帰途に着いた。

打ち上げメンバーと別れた後、僕らは、お昼に休憩したインターネットカフェで朝まで過ごす事にした。最後のひと踏ん張りでミズキが運転し(もちろんノンアルコールで通した)インターネットカフェに到着。
インターネットカフェは夢のような場所。静かな上にマンガもジュースも飲み放題。ただ寝るだけだけど。
>>続く

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