OZLIFE’S DIARY

メルボルンで働く永住者OZLIFEの雑記帳

(および過去記事収納所)

防災の日によせて-原発震災を考える

2005-09-01 | 日々のつぶやき

この記事は 「ブログで囲もう!浜岡原発」のアピール企画に賛同し、姉妹ブログであるOZ GARDENと連動して書いている。


私が浜岡原発のことを知ったのは昨年5月頃、メルボルン在住の友達からである。興味を持ってすぐにインターネットで調べてみるとストップ浜岡というサイトを見つけた。読み進むに つれて「こりゃあ、やばい・・・」と思った。 これほどまでにどこのメディアも取り上げず、日本国民に知られていない一大危機があっていいものか・・・。

私は別に静岡県出身でもなければ、東海大地震の直接被害を受ける場所に在住しているわけでもない。でも原発震災を防ごう! というサイトの中で原発技師であった故・平井憲夫氏の懺悔の告発を読んで、あまりのショッキングな内容に怒りがこみ上げてくるのがわかった。こんなずさん な管理体制でこんなに多くの周辺住民が苦しんでいたとは・・・。 余命いくばくもない体で勇気をもって訴えてくれた平井憲夫氏には頭が下がる。

「私もなんとかしなければ・・・」と思わされた。

それからネット署名に参加したり、ストップ浜岡のサイト管理者に連絡してOZ GARDENからリンクをさせてもらったり、私が見込んだ日本の知人に(煙たがられない程度に)知らせたりして、個人的にできること をやってきた。

その後一年余り経って、坂本龍一氏などの著名人の賛同も得て、メディアの露出度も上がってきて、この問題についての関心が徐々にひろ がってきている。


防災の日である今日は、NHKが午後7:30より「連動する巨大地震・“東海・東南海・南海”同時発生の衝撃」という番組を放映するようだ。 最新の研究によると、東海・東南海・南海地震の大地震が連動して発生する可能性が高いことが分かったそうだ。 同時発生した場合、地震の規模は実にマグニチュード8.7。これまでの想定をはるかに超える。

「老朽化した浜岡原発はそのような規模の地震に耐えられない」と多くの専門家が指摘しているにもかかわらず、中部電力はかたくなにこれ を拒否している。ロシアン・ルーレットで「はずれ」がでることに賭けている。

ところで、オーストラリアは原子力発電の原料となるウランの供給地である。先住民のコミュニティーを、生活を、若者の未来を破壊するウ ラン鉱山開発は深刻な社会問題・環境問題となっている。

去る8月7日(日)、メルボルン在住の日本人有志が中心となって日豪間の平和構築を目指すJapanese for Peace (JfP) が現地NGOと協力してヒロシマ・ナガサキ 被爆60周年記念の平和イベントを行った。

あいにくの雨だったが、音楽や歌を通していろいろなバックグラウンドをもつ人々が一堂に会して核廃絶を訴えている姿を見ることが出来た のは良かった。特に尺八とディジュリドゥの競演は胸にジーンと来た。

写真は舞踏ダンサーとミュージシャンによるパフォーマンス。 ヒロシマ、ナガサキだけではなく、ウラン鉱山開発による被爆者、核実験による被爆者、原発技師や周辺住民の被爆者など、世界にはさまざまな被爆者がおり 「ヒバクシャ」という日本語が時にそのまま使われている。その一人一人のヒバクシャが今日もあちこちで苦しんでいる。

地震という天災は避けられないものであるが、原発震災という人災は私達の声が届けば避けられるものなのだ。

これ以上多くのヒバクシャを増やさないために1ブロガーの声を届けたいと思う。

原発震災を防ぐために、東海地震の震源域にある浜岡原発の停止を求めます。

賛同するブロガーの方は、 「ブログで囲もう!浜岡原発」を参照して企画に参加していただければと思う。

参考サイト
◆ストップ浜岡
◆原発震災を防ごう!
◆浜岡原発リポート
◆浜岡原発は制御不能になる~設計者が告発する浜岡原発耐震偽装