カズゴールが日本に光を差した【J特】

日本代表勝利、全力プレーに観衆興奮…復興試合(読売新聞) - goo ニュース

チャリティーマッチを見ましたが、思わずカズのゴールが決まった瞬間には鳥肌が立ち、泣きそうになってしまいました。



ＧＫが代表デビュー戦の東口で、日本代表のゴールを開けられてしまったのはアルビサポとすれば残念ですが、カズにゴールを決められたのは東口にとってはむしろ光栄なことでは、と思ってしまうぐらいです
Ｊリーグ黎明期においては第一人者であるカズは現在44歳。（枝野官房長官の２歳下なんですね）ＧＫならば44歳でもプロで活躍している選手はいそうですが、フィールドプレーヤーで44歳でプレーしている選手は世界を見渡してもそうはいないでしょう。そんな選手が日本代表を相手にゴールを奪うこと自体が奇跡です。
しかもこの試合は日本史の中でも最悪と言っても過言でない自然災害と原発事故で、日本中がかつてないほどの不安に覆われています。そうした状況で（サッカーキングの表現を拝借すると）「日本のサッカー史に長く刻まれる特別な一日」においてゴールを決めたカズはやっぱり「持ってる」としか言いようがありませんし（本田は敵いませんよ）、カズは日本サッカーのスターであることを改めて証明しました。

あとは中村俊輔は代表を引退していますが、そのプレーはいまだに代表クラスであることを見せつけました。
特にサイドチェンジが効果的で、キレは半端ではありません。アジアカップの日本代表ではなかなか見られなかったサイドチェンジは相手を揺さぶるにはもってこいで、あれだけのサイドチェンジが出来る選手はなかなかいません。
ここ２年は不調に喘いでいた俊輔でしたが、今日のパフォーマンスを見ると非常に楽しみですし、アルビと対戦する際には極めて厄介な選手ですね。

日本代表はザックが最も得意としている「３－４－３」で前半を臨みましたが、Ｊリーグ選抜が即席チームとは言えども３－４－３は機能していました。
３－４－３の要は「４」のサイド、長友と内田のデキに懸かる部分が多いと思いますが、攻撃センスのある２人を生かすならば「３－４－３」もオプションの一つでしょうか。ただサイドが上がった際にその裏を突かれるシーンもあったので、改善する余地は沢山ありますが、それでもザックジャパンの可能性は広がった気もします。
あとは３トップのセンターＦＷである前田は目立っていませんでしたね本田と岡崎のサイドアタッカーは存在感を示していましたが、３－４－３でにも４－２－３－１でもセンターＦＷが活躍しないと攻撃面では厳しいと思うので、前田には頑張ってほしいですね

そして今日の試合で最も印象に残ったのは選手が入場する際に、スタジアムのサポーターが日の丸を掲げていたことです。
それを見て、この試合が単なるサッカーとしての試合ではなく、サッカー界いやスポーツ界が震災で傷ついた全ての人達のために行動を起こす第一歩であることを感じました。
そうした特別な意味が込められた試合でのカズゴールは、日本に一途の光を差したと言ってもよいのかなと、個人的には思います。

※ テレビ越しでは「ピクシー」コールが聞こえてきました。気のせいですかね