一人でハッピーアイランド

地方の小さな大学で日々考えることなど。
やっぱり、大学ってぬるま湯で天国だなあと思うこのごろです

我が闘争(笑)

2006年06月13日 | Weblog
入学試験のハードルを下げることが、経営のためなのだろうか?

長い目で見れば、むしろ逆である。
てなことは誰にでもわかる。(そのことは次回)

しかし、
短い目?で見ても、自分の首を絞めていることにしかならない。

バーゲンセールはいつか飽きられる。
安かろう悪かろうというレッテルを貼られる。
次回さらに安くしなくては客は来なくなる。

末期のダイエーみたいだ。

デフレスパイラル
と私は言い続けているけど、声は届かない。

大学に入れさえすれば少しはいいい就職ができるだろう。
と思っている親が子どもをバーゲン大学に入れる。

そういう親には、大学を出ていない、あるいは今の大学の現状を全く知らない人が多い。
すなわち、
実は相対的な低所得者層が多いというのが実情なのである。

ということは、
無理して子どもを大学に入学させたものの、授業料を払い続けることができない、という人が多くなるということである。

実際に、授業料が払えなくて退学・休学する学生の数はとんでもない数字になっている。

その辺りが実につらい。

お金持ちのぼんぼん達が、遊ぶために大学に来ているのなら、それはそれでいい。
授業料さえ払ってくれれば。
ついでに、寄付金などたんまりとしてほしい。
1単位につき100万円とか。

そのうち50%(50万円)は担当講師の懐へ。
あ、
いいなあ、それ。

予算が足りなくなるとねずみ取りする警察みたいに。
本を買うお金が足りなくなったら、
お金持ちの坊ちゃん学生の親に電話して、
「お宅の息子さん、単位あぶないんですよねえ、まあ、100万円ほど振り込んでもらえれば、まあ、可能性も、ないわけでは、ないのですがねえぇ、はっはは」
とか、
「あ、お母さんですか、実は、今息子さんの単位が危なくて、あと一時間以内に100万円ほど振り込んでもらえれば、なんとか、私が話をつけて。いや、判定会議が終わってしまうと、もうどうしようもないのです。あ、もうすぐ会議が終わりそうです。とにかく急いでください。あと、30分が限度です。ガチャ」
なんて振り込め詐欺風のも面白い。

すみません、脇道に暴走してしまいました。

実際は、今の地方私立大学卒業者の実情をしらない親が、骨身を削るようにして学費を払っていることが少なくない。
それに対する
ものすごい罪悪感でずっと悩んでいる。

勉強したことも、する気もない学生を
入れてしまった責任は誰がとるのか?

※タイトルがパロディであること知っている人何人いるんだろう。

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5 コメント

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Mein Kampf (s.o)
2006-06-14 01:57:50
> 入学試験のハードルを下げる

そのため、そのままだと大学の講義についていけない

ので(今流行の)リメディアル教育が必要になる

んですよね。



不思議なのはソレが必要なのにそんな講義を設置

しないで、よく分からんものを設置すること。

(まぁ、他にも不思議(理不尽)なことは多々

ありますが)





ちなみに、続編がありますよ。

(どちらも私は読んでいませんが)
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Mein Kampf ()
2006-06-14 07:16:44
> ※タイトルがパロディであること知っている人何人いるんだろう。



s.oさんのコメント(とういかタイトル)を読んで気づきましたよ。;-(



> 勉強したことも、する気もない学生を



この現実を見えていない(見ない?)人、また反論する人がいるのが

不思議なんですよね。



さて、どうすればいいのやら。

返信する
第一世代学生 (ラフテー)
2006-06-14 09:48:26
タイトルのテーマを修士論文で扱おうとして、失敗に終わってしまいました。

日本では、まだやっている人は少ないようですが、

「親が大学(生活)を経験しているか否かによって、子ども(学生)の大学への適応には違いがある」と言われています。



それをなんとなくは感じている人達がいても、実際に調査するのは難しく、そういうことを言うこと自体が禁句のような雰囲気があるように思います。

現実を無視した高等教育研究、私もそうなりつつありそうで、不安な毎日です。
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たまには研究者らしく(笑) (本人)
2006-06-14 10:30:42
ラフテーさん

すでにお読みだと思いますが、凄く売れている、山田昌弘『希望格差社会』(筑摩書房)や山田さんが書いた他の本がこの問題を考える基本ですよね。(山田さんは「パラサイト・シングル」という言葉を生み出したことで有名)『パラサイト・シングルの時代』ちくま新書、パラサイト社会のゆくえ』同、を読むと、今の高等教育における問題点やヒントがたくさんあると思います。調査の方法などもよく見ると凄く参考になります。基本に戻って改めて読んでみてはいかがでしょう。



とにかく、「教育学」やその周辺は、「建前」の束縛から逃れ切れていないのが昔からの不満です。教育学関係の研究で参考になるものはほとんどなかった。社会学の方がおもしろいですよ(笑)。



と言う風に私は学生を惑わしてばかりです。それが快感だったりして。
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魅惑の先生 (ラフテー)
2006-06-14 16:44:55
ありがとうございます。

高等教育は独自の方法論を持っておらず、学問とは言えない現状にあります。

その中で、社会学的アプローチを試みる人は多いものの、あまり問題解決になるようなものは少ないと感じます。



山田昌弘の本、また読んでみたくなりました。

振り回されてばかりの毎日ですが、

惑わされるのは嫌じゃないです(笑)。

分かってて、そっちへ行ってしまうことも・・・。

寂しがりなのでしょうか(自己分析)。
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