LIFE A BLUE2

~おとむのその気になったら誰でも簡単にできるけど未体験だった100のこと~

Challenge12「生まれて初めての、プロ野球生観戦」

2012-07-09 02:07:34 | 日記
昔から、野球にまったく興味がない。

うちの家族は、関西出身だが全員巨人ファン。
しかしながら僕は、野球中継のせいで観たいテレビが観られないことの方が嫌な子供だった。

子供は野球が好きで当たり前の時代で、「お前、どこファン?」というのが初対面同士の子供のスタンダードな挨拶だった。

「好きなチームはないねん」と答えると、なんだか変な空気になったのを覚えている。

そんなだから、野球というものをじっくりと観たことがない。

にも関わらず、仕事場が東京ドームの近くなのである。

会社から東京ドームまで、徒歩15分足らず。
その気になったら、仕事帰りに巨人戦を毎試合球場で観ることだって可能である。

全国のジャイアンツファンからしたら、うらやましい境遇だろう。

なのに、プロ野球を生で観たことがない。
これって、どうなんだ?と。

東京ドームがこんなにそばにいてくれるのに、何年も手を出さないって、ハア?意味わかんないですけど。

そんなわけで、おとむのその気になったら誰でも簡単にできるけど未体験だった100のこと。

第12回は、生まれて初めてのプロ野生観戦である。

僕が行ったのは、セ・パ交流戦の開幕カードである巨人対オリックス戦。
その日はたまたま、年に3試合しかないという、全来場者に選手がこの日着用しているのと同じデザインの、オレンジのレプリカユニフォームがプレゼントされる日だった。

僕も当然渡される。
レプリカユニフォーム。

俺、一番もらっちゃいけない人間だったと思う。
ありがたみもプレミア感も、全然わからないもの。

球場内に入ると、内野から外野にかけて、客席のほぼ9割がオレンジ色で埋め尽くされている。
巨人ファンのお客さんがみんな、入場時に渡されたこのレプリカユニフォームをさっそく着用して応援しているからだ。

その観客席の光景も、年3回しか観られない特別なものなのだろう。
しかし、僕としては「オレンジやな~」ぐらいの感動である。

たまたま、朝早起きして散歩をしていて背伸びをしたら金環日食見えました、的な。

席は、一塁側の内野スタンドだった。

グラウンド内はよく見える。
ただ、前の座席と自分の座席との隙間の狭さに驚いた。

席に座ったとき、膝がすでに前の席の背もたれに当たっている。

「こんな窮屈なところで、3時間ぐらい観なあかんの?」
そう考えると、気が遠くなりそうになった。

野球観戦は、結論から言うと、最後まで普通に楽しめた。

スポーツって、興味がなくても生で観ていると、それなりに面白味が伝わってくるもんである。

一応家族が巨人ファンなので巨人を応援していたのだが、チャンスが来るとドキドキするし、ピンチになるとハラハラする。
ホームランが出ると興奮する。

選手の名前は全然わからないが、さすがになんとなくのルールはわかるので、ゲームセットまで楽しめた。

スポーツ観戦は、映画や演劇、ライブと違って、客席で自由におしゃべりをしていてもオッケーというのが魅力だと思う。

野球とは全然関係ない世間話で盛り上がってもいいし、話すことがなくなったら、黙って試合観戦に集中すればいい。

これぞ、庶民の娯楽のなせる技。

そんな中、実は僕が東京ドームで生で野球を観戦していて、一番気になったのは、野球そのものではなかった。

最も興味を持ったのは、ビールの売り子さんである。

東京ドームのビールの売り子さんの美人度が、半端ないのである。

売り子さんは、各座席エリアごとに販売区域が割り当てられているようで、僕の座っているまわりにも、常時3人ぐらいのビールの売り子さんが、せっせとビールを売っていた。

どの女の子も、モデルかアイドルか、という顔をしている。
「いやもう、絶対にこれ、顔で採用してますやん」と。

そして常に笑顔を絶やさない。
接客業の鑑である。

彼女たちがすごいのは、顔の可愛さだけではない。

お客さんに常に笑顔で「ビールいかがですかー?」と声をかけながら、大きなタンクを背負って、スタンドを動き回っている。

背負っているビールサーバーのタンクの重さは、15kgもあるらしい。

しかも野球場のスタンドは、縦移動はすべて階段である。

15kgビール入りのタンクを背中に担いで、常に階段の昇降を繰り返して仕事しているのである。
どえらい重労働である。

顔にうっすら汗をかきながら、動きまわって、大きな声をだして、笑顔で懸命にビールを売っているそのけなげな姿には、胸がキュンとしますよ。

正直、ビールの売り子さんが視界にかぶって、バッターボックスの打者の姿が全然見えないときが多々あるのだが、それでも全然かまわない。

エドガー・ゴンザレスの顔より、売り子さんの顔である。

ビールを買う客のほとんどはおっさんなので、体力的な重労働に加えて、さらに“コンパニオン的接待”という業務が加わる。

野球を観に来て異常にハイテンションだったり、逆に不機嫌になってる酒飲みのおっさんほど、たち悪い接客相手はいないだろう。

実際、売り子さんにやたらと話しかけて、半分からんでるようなおっさんを何人も目撃した。

そんな野球おやじ相手に、ニコニコと笑いながら接客しているビールの売り子さんの仕事ぶりは、まさに“スポーティーな水商売”といっていいだろう。

俺、体力的にも精神的にも、こんな仕事絶対無理やなあと思った。

それにしても、売り子さんの「一杯でも多くビールを売るぞ!」という気迫がすごい。

調べてみたら、東京ドームのビールの売り子のバイトは、東京ドームが雇っているのではなく、各ビール会社ごとに独自で売り子を採用しているとのこと。

だから、売るビールのブランドによって、制服も違うわけだ。

バイト代は、固定給約2000円+歩合給。
詳しくはわからなかったが、1杯800円のビールを売って、10%前後が、売り子さんの取り分のようである。

頑張って売ると、1ゲームで150杯ぐらい売れるらしい。
逆に、サボって楽すると、タダ働きである。

限られた時間の中でどれだけ売ってみせるか。
さらに、競合のビール会社の売り子との、客の取り合い。

ビール会社も、可愛い子の方が、売り上げ成績がよくなる。
だから、売り子さんは美人揃いなのだ。
制服が、ミニスカートだったりショートパンツだったりするのも然り。

自分の販売エリアが決まっているので、その中で、常連のお客さんを作り、“ご指名”してもらえるぐらいになる、カリスマ売り子さんもいるそうだ。

もはや、「嬢王グランプリ」の世界。

東京ドームのビールの売り子さんのさわやかな笑顔の裏側には、熾烈な女同士の、そしてお客さんとの、さらに己との闘いがあったのである。

働くって大変だよ。

おとむはまた一皮剥けた。



Challenge11「生まれて初めての、リアル脱出ゲーム」

2012-06-19 00:39:14 | 日記
「リアル脱出ゲーム」というのをご存じだろうか。

最近、全国各地で催されている人気イベントである。

僕も、名前だけは聞いたことがあった。
ただ、どんなものなのか、いまいち想像ができずにいた。

昔、ちょっとだけ流行った巨大迷路みたいもなのだろうか(例・京都宇治のグランメイズ。もう潰れた)。

「風雲!たけし城」や「謎解きバトルTORE」みたいな、アスレチックのような体感型アトラクションなのだろうか。

それとも、お化け屋敷みたいな感じなのか。

いずれにしても、頭の中に浮かんだイメージは「胡散臭い」「ちょっと怖そう」「マニアック」という、ややネガティブなものだった。

でも、人気があるという。
チケットは即日完売だったりするそうだ。

これはもう、実際に体験して確かめるしかない。

そんなわけで、おとむのその気になったら誰でも簡単にできるけど未体験だった100のこと。

第11回は、生まれて初めての「リアル脱出ゲーム」である。

日本はもとより海外でも開催されているというこのリアル脱出ゲーム。
ひとことで言うと、制限時間内に出された謎を解いて、ミッションをクリア(基本は脱出)するという参加型のゲームイベントである。

ゲームの種類はさまざまで、マンションの一室を使ったようなミニマムなものもあれば、ドーム施設や野球場、遊園地などを使った大規模なものもあるらしい。

随時、新作の謎解きイベントが発表されている。

僕が参加したのは、漫画「宇宙兄弟」とコラボした、「リアル脱出ゲーム×宇宙兄弟 月面基地からの脱出」というイベントだった。

会場はZEPP TOKYO。
お台場にある、2000人クラスの観客を収容できる大型のイベントスペースである。
普段は、音楽ライブなどが行われている場所だ。

入り口に行くと、首からかける番号の札が渡された。

今回のイベントは、6人1組で挑戦する趣向らしく、同じ番号同士の人がチームを組む。
当然、ちょうど6人グループで参加しない限りは、見ず知らずの他人と一緒にチームを組むことになる。

ゲームの種類にもよるみたいなのだが、この初対面の人同士が一緒に力を合わせて謎を解くというのが、リアル脱出ゲームの1つの特徴のようだ。

1人で参加する人も多いらしいが、人見知りの性格の人にとっては、苦痛でゲロ吐きそうなシステムである。

会場の中に入ると、だだっ広いスペースに、たくさんの小さなテーブルが置かれていた。
80個ぐらいはあるだろうか。

テーブルの上には、謎の封筒と、錠前のかかった小さな木箱、そして人数分の鉛筆が置いてある。

参加者は自分の番号のテーブルにつく。
僕らが行ったら、すでに若いカップルが先に来ていた。
この2人と僕ら4人が、同じチームのようである。

「お名前は?」「お仕事は?」「どっから来はったんですか?」などとゲーム開始の待ち時間にカップルに質問。

ある程度コミュニケーションをとって仲良くなっておかないと、本番でやりにくいだろうなあと思ってお話をしたのだけど、人としゃべるのが苦手な人は、スタートを待つ間、初対面の人とずっと一緒にいなきゃいけないその状況からまず脱出したいだろう。

ほんと、一人じゃなくて良かった。
もしも一人で参加して、アメリカンフットボール部仲間の、屈強な大学生5人組とかと一緒のチームになったりしたら、楽しめる自信ないもの。

会場が暗くなり、いよいよイベントがスタート。

会場前方のスクリーンに、月面基地という設定を説明するイントロダクションの漫画が映し出される。

そのあと、ステージに司会者が登場。
今回のゲームの趣旨と、ルールを詳しく説明される。

参加者は、残り1時間で酸素が切れてしまう月面基地に取り残された人類という設定。
今回のゲームの目的は、1時間以内にすべての謎を解いて、一人でも多く無事地球に生きて帰ることである。

司会者の合図で、ゲーム開始。

謎の封筒を開けると、中から8枚ぐらいの用紙が出てきた。

それぞれの用紙に、謎解きの問題が書かれてある。
クロスワードのようなものだったり、升目に数字を埋めていく計算問題だったり、カードを組み合わせるパズルのようなものだったり。

みんなで手分けしてそれぞれの問題の解答を導きだし、その正解を組み合わせると、次のステージに進むためのパスワードがわかるというシステムだった。

また、パスワードを導き出すには、用紙の問題を解くだけでなく、会場の外の廊下に張り出されているヒントも必要になる。

最低でも1人はテーブルから離れ、会場の外の廊下を奔走して、ヒントを拾い集めてこなければならない。

6人全員で役割分担をして全力で取り組まないと、制限時間内にすべての謎を解くことは到底不可能である。

僕が担当したのは、計算パズルみたいな問題だった。

ここで自分が、こういうパズル系全般が苦手なことに気づく。
特に文系一筋なので、計算とか超嫌なのだ。

どさくさに紛れて誰かに押しつけようかなとも思ったが、周りのみんなは必死で自分の担当の謎解きに取り組んでいる。

とにかく時間がないので、僕も泣く泣く計算パズルに挑戦。

すると、計算というよりは勘が当たって、思いのほか早く解くことができた。
追い詰められているから、尋常じゃない集中力が出たのだろう。

みんなの答えと廊下のヒントを照らし合わせて、なんとかパスワードらしきものを導き出した。

全員で移動して、廊下に立っている係員に、パスワードを見せる。

見事、正解!

思わずみんなで大喜び。

きっとこのリアル脱出ゲームの人気の秘密は、みんなで力を合わせてミッションをクリアしたときに出てくる、脳内の快感物質にあるのだろう。

テンション上がって、第1ステージをクリアしたチームしか入れない2階へ移動する。

走っちゃいけないと事前に言われていたが、走ってしまった。
大の大人が6人でかたまって、ダッシュしてしまうぐらいのテンションの上がり具合である。

そこに設置されたモニターに次なる謎解きの問題が映し出されていた。
みんなで知恵を合わせて、答えを導く。

見事、第2ステージもクリア!
半端ない脳内アドレナリンの放出量である。

第2ステージをクリアしたチームには、第3ステージの謎が書かれた紙が渡される。

しかし、そこで壁にぶち当たった。
紙に書かれた問題自体が謎解きになっていて、書いてある文章の意味そのものがわからない。

制限時間残り10分。

みんなで、ああじゃないかこうじゃないかといろいろやってみるが、さっぱり答えがわからず。

そのとき、木の箱にかかっている錠前に気づく。
錠前はダイヤルロックになっていて、4ケタの数字が暗証番号になっているようだった。

「この錠前の、4ケタの暗証番号を導き出す問題じゃない?」

そこまでわかったところで、制限時間の60分が終了。
ゲームオーバーである。

会場にいる脱出できなかったチームから、悲鳴とため息がもれる。

そして、司会者がステージに登場し、すべての謎の答え合わせが行われた。
後半に進むにつれ、謎の難易度がべらぼうに高くなっていく。

さらに、スクリーンに映し出されたイントロダクションの漫画や、開始前の司会者の説明、テーブルに置いてあるすべてのアイテムに、実は重要なヒントが隠されていたことが明かされる。

まさに、「やられたー!」である。

約80組の参加チームの中で、最後まで謎を解いて、無事に月面基地から脱出して地球に生きて帰還したチームは、なんとたったの1組。

ステージ上にそのチームが登場し、会場からは賞賛の拍手が贈られた。

実際に、リアル脱出ゲームに参加してみた素直な感想。

めっちゃ面白い。

想像以上に燃える。
そして脱出できなかったら、なんかすごい悔しい。

全部の謎を解き明かせたら、さぞかし気持ちいいだろう。
リピーターが多いのも納得である。

たぶん僕の文章を読んだだけでは、今ひとつよくわからないかもしれない。

百聞は一見にしかず。
日本全国の大都市では結構頻繁に開催されているようなので、興味のある方はぜひ。

できれば、友達連れや恋人同士、家族での参加をお勧めする。

一人での参加は、相当協調性や人当たりの良さ、社交性が問われるに違いない。

ただ、「僕は友達もいなくて引きこもりだけど、このゲームを通じて、人と関わっていくんだ!」という、自分の閉じこもった殻からリアルに脱出したい人には、いいきっかけになるかもしれない。

おとむはまた一皮剥けた。
脱出は失敗した。




Challenge10「生まれて初めての、NHK『着信御礼!ケータイ大喜利』ネタ採用」

2012-06-17 16:18:22 | 日記
この“生まれて初めて企画”からスタートした、NHK「着信御礼!ケータイ大喜利」の作品投稿への挑戦。

5月12日、生まれて初めて番組に作品を投稿したものの、結果は採用されず。
目的は投稿だったので、そこでおしまいのはずだったのだが、思いの外、採用されずに悔しかったのである。

だったら、生まれて初めて採用されて、生放送の番組内で自分の作品が読まれたら、どういう気持ちになるんだろう、ということが知りたくなった。

この「着信御礼!ケータイ大喜利」は、NHKの深夜の人気番組で、1回の放送で全国から投稿される作品は、十数万本。

僕の挑戦していたルーキー・オオギリーグは、番組内でお題が発表されてからしか投稿できないシステムなので、生放送の限られた時間の中で、一挙に作品が届く。

一次選考は、スタジオにいる十数名の放送作家さんが担当しているのだが、時間的にも物理的にも、全部の投稿作品を吟味することなど、到底不可能。

作品の面白さも当然大事だが、それとは別に、放送作家さんの目にとまるかどうかという、宝くじ的要素もかなり強い。

放送作家による第1次審査のあと、副調整室での第2次審査(放送禁止用語や下ネタ、商品名などをチェック)を経て、千原ジュニアの目の前のパソコンに送られる。

最終的に作品を選ぶのは、答えを読み上げる千原ジュニアで、千原ジュニアの審査に合格して、初めて番組内で作品が発表される。

1回のお題に対して、競争率数万倍。
普通に考えたら、心が折れる数字である。

ただ、初めて投稿したとき、実際に番組内で読まれた作品を観て、「結構、俺の考えた作品も負けてないんちゃうん?」と思った。

戦えないフィールドではないかもと、むしろ自信がついたのである。

さらに、そのときの最優秀作品がこんな答えだった。


【お題】

「女性アイドルの始球式。全選手が「イラッ」その理由とは?」

「サイドスロー」


絵を想像したらむっちゃ面白い、見事な答えなのだが、言葉としては、すごくシンプルな単語である。

要は、そんなに難しい言葉を考える必要はないんだなと思った。
これなら、なんとかいけるんじゃないかと。

その後、「新しい展望タワーがオープン。「来るんじゃなかった」なぜ?」(5月19日放送)、「競馬レース。「こいつには勝てる」その理由とは?」(6月2日放送)、「「愛犬を探してさがしています」のポスター。「その情報いる?」何と書いてあった?」(6月9日放送)のお題にチャレンジしたが、いずれも撃沈。

なかなか、そう簡単には採用されない。

ただ、なんとなくだんだん脳が大喜利に慣れてきた。
普段使わない脳みそを使う感じが面白くもある。

芸人大喜利好きNo.1決定戦「IPPONグランプリ」のビデオも見直してみた。

最終的には、千原ジュニアの笑いのセンスに合致しないと放送では発表されない。
そのためには、千原ジュニア自身の大喜利の答えを観て、そのセンスを盗みとるのが一番である。

例えば、こんなお題に、千原ジュニアはこう答えていた。


【お題】

「銀行のATM「これいるか?」何のボタン?」

【千原ジュニアの答え】

「音姫」

「お見送り」

「原曲キー」

「主電源」

「ボンネットが開く」


答えがきれい。
そしてキレがある。

千原ジュニアの答えをお手本にしようと思った。

そして、今回の僕が挑戦するルーキー・オオギリーグのお題はこれ。


【お題】

「洋服屋にて。店員がお客にイラッ!その理由とは?」


シンプル過ぎて、逆に難しいお題である。

全然面白い答えが浮かばないので、実際に服屋さんに行ってみたりもした。

思いついた答えは、携帯のメールに書き込んでおき、放送前に紙に書き出す。
紙に書いておいて、投稿した作品にチェックしておかないと、どの答えを送ったか自分でわからなくなるからである。

投稿は、番組サイトの専用フォームから。

この日、実際に生放送中に投稿した作品は、こちら。


【お題】

「洋服屋にて。店員がお客にイラッ!その理由とは?」


「靴下を試着している」

「値札を見るたび「ぼったくりやなあ」とつぶやく」

「トイレから戻ってきて、かかっている服で手を拭く」

「店員が畳み直した服から広げていく」

「「この服ください」とマネキンごとレジに持ってくる」

「かけてあるTシャツのハンガーを、首の穴から取ろうとする」

「試着室のカーテンを開けるとき「ジャジャーン!」と言う」

「「俺に着てほしい服ありますか?」と聞いてくる」

「マネキンをもれなくコツく」

「白いシャツを買ったあと「これ着て今からカレーうどんを食うんだぜぇ」と言ってくる」

「来たときより帰るときの方が着ぶくれしている」

「毎日開店から閉店までいる」

「Tシャツに書いてある英語の意味をいちいち店員に聞いてくる」

「レジでわざわざ「テイクアウトで」と言う」


ここまで送ったとき、テレビから、「埼玉県…」と読み上げる千原ジュニアの声が聞こえてきた。

「おとむさんの作品です」

ええーっ!?

このお題、本日2個目の作品の紹介のときだった。

司会の今田耕司が続ける。



「埼玉県、おとむさんの作品です。「洋服屋にて。店員がお客にイラッ!その理由とは?」





(スタジオ笑い)




今田「それはアカンわあ。こんなんなんて言うたらええんでしょうね。店員さんも」

ジュニア「ほんまですね(笑)」

今田「『オイッ!』って言うでしょうね、もう(スタジオ笑い)。さあ、板尾さん、判定は?」


「んー、ちょっとこれは行き過ぎてる感じがあるかな。イラッを超えているというか」


というわけで、板尾審査員長の判定は、アンテナ2本。

アンテナ3本はゲットならずも、5度目の挑戦にしてようやく番組内で採用され、ルーキーからメジャー初段に昇格した。

ちなみに、メジャーに昇進すると、番組サイトのメジャー専用フォームに登録が可能。
次回からは、お題が放送に先駆けて告知され、番組放送の数日前に、事前投稿が可能になる。

で、実際に番組内で、自分の作品が初めて紹介された気持ちはどうだったかと言うと、なんだか、こっぱずかしかった。

まあ、もちろん、めちゃ嬉しい。

一番嬉しかったのは、答えを読み上げる前、千原ジュニアがちょっと笑っていたこと。





板尾審査員長には、厳しめのコメントをいただいたけど、答えが読まれたとき、スタジオがウケたのにはホッとした。

おとむはまた一皮剥けた。



Challenge9「生まれて初めての、お弁当作り」

2012-05-21 01:45:52 | 日記

お弁当を作ってもらった最後の思い出は、大学の体育祭だった。

母親が僕の分と、大学の後輩の分の2人分を作ってくれた。
大学時代の普段の昼食は、学食やパンだったから、たぶん僕がふざけて頼んだのだろう。

中学高校時代は、母親の手作り弁当持参で学校に行っていた。

体は小さかったが、弁当箱はわりと大きめだった。
僕の成長期の体は、母親の弁当で形成されたようなものである。

大人になってからは、お弁当といえば、コンビニ弁当かホカ弁のことを指すようになった。

考えてみたら、自分でお弁当を作ったことがない。

タッパにご飯を詰めて、ふりかけをかけただけのようなものなら、会社に何度か持っていったことはあるが、おかずは惣菜を買っていた。

先日、多摩川の河川敷に遊びに行く機会があった。

僕は思う。
これはもしや、“お弁当作りチャンス”ではなかろうか。

そんなわけで、おとむのその気になったら誰でも簡単にできるけど未体験だった100のこと。

第9回は、生まれて初めての「お弁当作り」である。

「そんな大げさな。弁当なんて弁当箱にご飯とおかずを詰めたらええだけやん」と思っている人もいるだろう。

そう思っている人は、毎朝夫や子供のために、せっせとお弁当作りに励んでいる世のお母さん方に、土下座して謝っていただきたい。

本気で愛情を込めたお弁当を毎朝作ろうと思ったら、大変なんやからマジで。

お弁当には、弁当箱内の主食エリアにご飯を敷き詰めるパターンもあるが、今回は行楽用のお弁当を作るので、やはり行楽弁当の王道・おにぎりで攻めたい。

「おにぎりなんて、ご飯を手で丸めて握って形を作ったらええだけやろ?」と思っている人もいるだろう。

そう思っている人は、遠足の朝、我が子のためにせっせとおにぎりを握っている世のお母さん方に、逆立ちして謝ってほしい。

前々から、自分で握るおにぎりは美味しくないなあと感じていた。
コンビニのおにぎりも、なんだかご飯の部分が美味しくないように思う。

おにぎりを美味しく握るには、それなりのコツがいるらしいのだ。

僕が調べた、美味しいおにぎりを握るポイントは、こうだ。

1、必ず炊きたての熱いご飯を握る。
2、大きさは、両方の手のひらに収まるぐらい。
3、塩は人差し指と中指の先につけ、手のひら全体になじます。
4、絶対に強く握りすぎない。
5、3回ほど握ったら、あとは素早く形を整え、それ以上握らない。

美味しいおにぎりを作るコツは、炊きたてご飯を、中に少し空気が残るぐらいの強さで握ることだそうだ。
外側が固まって、中がふわっとしているのが、美味しいおにぎりの条件らしい。

僕がこれまでに握ったおにぎりや、機械で作るコンビニのおにぎりは、強く握りすぎてて、ご飯がエアインじゃなかったんだね。

ガッテンガッテンガッテン。

次に、おかずである。

お弁当のおかずといえば、定番として「卵焼き」が思い浮かぶ。
あと、ギザギザにカットしたゆで卵とか。

しかし、お弁当ベテランのお母さんならまだしも、我々お弁当作りビギナーには、おかずの好みや味よりも以前に、押さえておかなければいけないポイントがある。

それは「痛みにくい」ことである。

お弁当は作ってから、食べるまでにタイムラグがある。
その間、リュックやカバンの中などの常温で保存することが多い。

気温の高い季節は特に、お弁当の食材が痛まないよう細心の注意を払わなければならない。
人に食べてもらうお弁当なら、なおさらである。

そんなとき、避けた方がいい食材は、これらだそうだ。

1、卵料理。
2、生もの。
3、汁気の出るもの。

いずれも比較的、菌の繁殖が早いものなので、注意が必要である。
お弁ビギナーは、手を出さない方が無難。

じゃあ、どんなおかずがお弁当向きかというと、

1、炒めもの
2、揚げもの
3、焼きもの
4、ゆでたもの

つまり、火をしっかり通したものがいい。

それらも、水気や余分な油は吸いとってから、お弁当箱に入れるのが鉄則。
よく売っているお弁当で、おかずの下にスパゲティが敷いてあるのは、スパゲティが余分な油を吸収するからである。

最近は冷凍食品でも、常温の自然解凍でそのまま食べられる惣菜やおかずがお弁当用に売られている。
凍ったままお弁当箱に入れると、食べるころには解凍されていて、保冷剤代わりにもなって一石二鳥である。

続いて、お弁当の食材の詰め方。

「詰め方なんて、どうせ食べるんやし、適当に並べといたらええやん」と思っている人もいるだろう。

そう思っている人は、“美人過ぎる料理研究家”森崎友紀先生の足を舐めてほしい。

あるのだ。
詰め方の極意が。

1、必ずご飯もおかずも冷ましてから詰める。
2、大きいものから順番に詰める。
3、「赤」「黄」「緑」の彩りの食材を混ぜるよう心掛ける。
4、暗い色と明るい色の食材をなるべく隣り合わせにする。

1は温かいまま詰めてお弁当のふたをすると、中に湯気が充満して、その水滴が菌の繁殖を促進するため。

2は、大物のおかずを先に詰めて、その隙間に、比較的形の自由のきく小物のおかずを詰めていくといろんなおかずがうまく収まるから。

3と4は、おかずの色が地味だと美味しそうに見えない。
お弁当箱やおかずカップ、仕切りのバランなどを明るい色にするだけでも見映えが変わってくる。

以上のポイントを踏まえた上で、いざ、お弁当作りにチャレンジ。

と思ったときに、ふとこんな言葉が思い浮かんだ。

「キャラ弁」

お弁当のデザインににアニメや漫画のキャラクターを取り入れた、デコレーション弁当のことである。

いわば「タコさんウィンナー」や「リンゴのうさぎ」の進化系。
小さな子供を持つお母さんを中心に、オリジナルのキャラ弁作りが流行している。

そこで僕も、せっかくだからキャラ弁作りに挑戦することにした。

その結果がこれだ。
ジャーン。







これがおとむの生まれて初めて作ったお弁当である。

いなり寿司にチーズで耳と口まわりを作り、マヨネーズで接着。
海苔で目と口を作った、リラックマ。

頭の部分に青海苔をまぶし、海苔とチーズとウィンナーで顔を作った、ドラえもん。

海苔とウィンナーで作ったアンパンマン。
おにぎりの具は、鮭である。

おかずは、鶏の唐揚げ、ポテトのベーコン巻き、ウインナー、冷凍の和惣菜。

調理時間に、正味2時間かかった。
おかげで、待ち合わせに1時間遅刻した。

結論。
キャラ弁作りは、作業の細かさに気が狂いそうになるから、やめておいた方がいい。

おとむはまた一皮剥けた。




Challenge8-2「生まれて初めての、NHK『着信御礼!ケータイ大喜利』投稿」結果報告

2012-05-17 03:26:16 | 日記
前回の更新で書いたように、生まれて初めてのNHK「着信御礼!ケータイ大喜利」への投稿に挑戦した。

その結果報告である。

僕がターゲットにしたのは、5月12日の生放送内で行われた、まだ番組内で一度も作品を読まれたことがない人を対象にした「ルーキー・オオギリーグ」のコーナー。

お題はこちら。



アイドルの始球式。全選手が「イラッ」その原因とは?



このお題に対して、僕が投稿した答えはこれだった。


「今季5回目」

「マウンド上からわりと長めのブログを更新」

「球種がクセのあるカーブ」

「伊良部よりちょっと速い」

「はるか上空から気球に乗って登場」

「後日ツイッターに『わざと三振とかマジやめてほしい』」

「水着なのにカーディガンを脱がない」

「球場に設置された全カメラに順番にウインク」

「前日にJリーガーと熱愛発覚」

「翌日から“シキュドル”と名乗る」


で、実際に放送で読まれた投稿作品は、こんな答えだった。


「48人で一斉に投げる」

「一曲歌わないと投げない」

「グローブをめちゃ消毒してから装着」

「しきりにランナーを気にする」

「マウンド上でまさかのブログ更新」

「黒子がボールを持って走る」

「サイドスロー」


結果、採用ならず。
無念である。

何万分本と作品が投稿されるの中、7本しか読まれなかったわけで、そう簡単には突破できる壁ではなさそうだ。

ちなみに投稿までの流れは、放送1時間前から番組ケータイサイトで「ハンドルネーム」「住んでいる都道府県」「年令」「性別」の登録ができる。

放送がスタートし、お題が発表されると、作品の投稿が可能になる(お題が発表されるまでは投稿フォームが出てこない)。

投稿は、フォームに答えを打ち込んで、送信ボタンを押せばOK。
事前に答えを準備していれば、かなりサクサクと作品をいくつも投稿できる。

残念ながら、送った答えは採用されず、あえなく撃沈したのだが、実際にケータイ大喜利に挑戦してみて、わかったことがいくつかある。

おそらくこれは、僕以外の投稿者も絶対に感じている「ケータイ大喜利投稿者あるある」だと思うのだが、こんなことを実感した。

★基本、絶対に自分のが読まれる、という前提で番組を観てしまう。
★採用された作品を観て「それ、俺も考えてたのに!」と思う。
★「これやったら俺のやつの方が面白いんちゃう?」という答えが、何個か混じっている。
★出演者のトークが盛り上がっていると、「トークはいいから早く次の作品を発表して!」と思ってしまう。
★採用されないのは、きっと審査員の構成作家が俺の答えを見落としたんやわ、と自分に言い聞かせる。

そして、

★自分の答えが読まれないと、思っていた以上に、悔しい。

たぶん読まれるためには、毎回あきらめずに、投稿し続ける努力が必要なのだろうなと思った。
いきなり投稿して、いきなり採用されるなんて、やはりむしが良すぎる。

ちなみに、事前にお題を観て答えを考えられる「ルーキー ・オオギリーグ」以外の、生放送の番組内で発表されたお題に対して、瞬時に答えを考え投稿する、通常の大喜利の方のチャレンジも試みた。

この日のお題は、「なんじゃそれ!月刊『ウエディング』の特集とは?」「忍者が上司になった!ドラマ『忍者部長』どんなシーンがありそう?」という2つのお題だったが、結論からいうと、まったく何も思いつかなかった。

番組がどんどん進行していき、じっくり考える時間もない中、お題を冷静に分析して面白い答えを思いつくなんて、並大抵のことじゃない。

すごいよ。
こちらは、かなりの上級者向きで、全然手が出なかった。

そんなわけで、ケータイ大喜利への投稿の初めて体験は終了。

おとむの生まれて初めての体験を報告するブログなので、このミッションはこれで終わりである。

この次は、「生まれて初めての、NHK『着信御礼!ケータイ大喜利』で作品を読まれる」というトピックスで、またそのときの気持ちなどを報告したい。


Challenge8「生まれて初めての、NHK『着信御礼!ケータイ大喜利』投稿」

2012-05-12 02:50:33 | 日記
大喜利を観るのが好きだ。

出されたお題に対して、瞬時に面白い答えを考えて発表し、人を笑わせる。
芸人さんってすごいなあと、いつも感動する。

かつては大喜利といえば、「笑点」のようなゆるめのタイプのものが主流だったが、松本人志の「一人ごっつ」あたりから大喜利も先鋭的な笑いに進化。

松本人志がチェアマンを務める大喜利No.1を決める大会「IPPONグランプリ」や、バッファロー吾郎が主催する大喜利トーナメント「ダイナマイト関西」などでは、まさに芸人同士の“笑いのセンスの格闘技”の場と化している。

千原ジュニアは、かつてこう言った。

「大喜利が苦手な芸人でも、おもろい芸人はいます。でも、大喜利が得意な芸人で、おもんない芸人はいません」

NHKの土曜日深夜に放送されている人気番組に、「着信御礼!ケータイ大喜利」という番組がある。

番組で発表される大喜利のお題に対して、視聴者がその答えを、携帯電話で投稿するという生放送番組だ。

面白い答えは、番組内で発表される。

さらに、その答えは、圏外~アンテナ3本の4段階で採点され、初めて読まれた答えがアンテナ1本以上獲得すると、ルーキーからメジャーオオギリーガーに昇格。

その後、アンテナ3本を獲得するたびにメジャー1段~9段まで1つずつ段位が上がり、メジャー9段の人がアンテナ3本を獲得すると、“レジェンド”の称号が与えられる。

司会とお題を読み上げる役目は、今田耕司が担当。
視聴者の答えを読み上げるのが、千原ジュニア。
答えの面白さを採点する審査委員長は、板尾創路が務める。

素人参加の大喜利番組として、これ以上豪華な布陣はいない。

全国から寄せられる答えは、毎回数十万通。
集まった答えは、放送作家の人たちによってふるいにかけられ、厳選されたものが、千原ジュニアの手元のパソコンに送られる。

そして最終的には、千原ジュニアがどの投稿作品を読むかチョイスするというシステムになっている。

家にいてて、時間の都合が合えば、「ケータイ大喜利」はよく観ている。
投稿される答えのレベルが高く、いつもテレビの前で大笑いである。

しかし、この番組は、生放送の視聴者参加番組。
しかも携帯があれば、誰でも参加できる。

というわけで、おとむのその気になったら誰でも簡単にできるけど未体験だった100のこと。

第8回目は、生まれて初めての「NHK『着信御礼!ケータイ大喜利』投稿」にチャレンジしてみたい。

番組内では、今まで一度も答えが読まれたことがない“ルーキー”だけが、投稿に参加できる「ルーキー・オオギリーグ」というコーナーがある。

このコーナーの大喜利のお題だけは、事前に番組HPで発表される。
ルーキーに、じっくり考える時間のある宿題が与えられるのである。

5月12日土曜日深夜0時5分からの生放送での、ルーキー・オオギリーグのお題は、これだ。



女性アイドルの始球式。全選手が「イラッ」その理由とは?



この大喜利の答えを、番組の生放送中内に、投稿してみようと思うのである。

で、お題を眺めながら、しばらく真剣に考えた。

しかしながら、これがもう、自分でもびっくりするぐらいに、答えが思い浮かばないのである。

嘘だと思うなら、実際に自分で3分ぐらい答えを考えてみるといい。
己の、面白い答えの浮かばなさ具合に、愕然とするに違いなかろう。

大喜利、想像していたより、相当難しい。

こんな難易度の高いことに、瞬時に対応できるなんて、やはり芸人さんは笑いのプロだ。

時間はあるので、もう一度、お題を検証してみる。

「女性アイドルの始球式。全選手が「イラッ」その理由とは?」

このお題全体を漠然と眺めていても、なかなか何も浮かんでこないが、このお題のキーワードとなるのは「女性アイドル」「始球式」「全選手がイラッ」の3つであろう。

「女性アイドル」から連想されることが、どれだけ自分の引き出しにあるのか。
「始球式」に関するあるあるネタをどれぐらい思いつくか。

そしてそれらを、どう野球選手がイラッと来ることに結びつけるのか。
しかも、笑える風に。

大喜利は、自分の「知識力」「観察力」「発想力」「連想力」「構成力」が、同時に問われる。
さらに「心の柔軟性」と、当然のことながら「笑いのセンス」が試される。

2日間ぐらい、このお題の答えのことをずっと考えていたのだけど、面白くない答えばかりで、だんだん手詰まり感が露になり、頭が痛くなって、吐きそうになった。

ただ、大喜利は、脳は使う。

普段、あまり何にも考えずに生活している僕みたいな人間には、いい脳トレにはなったかもしれない。

ちなみに、僕が思いついた答えはこうだ。



お題:女性アイドルの始球式。全選手が「イラッ」その理由とは?


「マウンド上でわりと長めのブログを更新」

「球場内の全カメラに向かって順番にウインク」

「7回裏に来た」

「前日にJリーガーと熱愛発覚」

「はるか上空から気球に乗って登場」

「球種がクセのあるカーブ」

「今季5回目」

「水着姿なのにカーディガンを脱がない」

「始球式後、外野席の一角で握手会を開催」

「前日のツイッターに「明日は野球場で営業」」

「始球式後のミニライブで7曲披露」

「投げる前に長々と何か言ったがよく聞こえず」

「投げ終わったあと、「みんなー、シキュー!あ、サンキュー!」と言った」

「翌日から“シキュドル”を名乗る」


今のところ絞り出したのは、こんなところ。

でも、全国から数十万の投稿があるのである。
もっと、破壊力のある答えを思いつかないと、太刀打ちできない。

明日(今日)の深夜の生放送までに、もっといい答えを考えないとな。

NHK「着信御礼!ケータイ王喜利」の放送は、5月12日(土)深夜0時5分からです。

おとむはまた、一皮剥けるかな?







Challenge7「生まれて初めての、『風の谷のナウシカ』」

2012-04-22 01:17:38 | 日記
スタジオジブリの作品で一番好きなのは、「魔女の宅急便」である。

3~4回は観たんじゃないだろうか。
修行中の魔女・キキの奮闘に、毎回思わずホロリと泣いてしまう。

糸井重里の考えたキャッチコピーも良い。

「落ち込んだりもするけど、私は元気です。」

この春から社会人になった人たちには、ぜひ「魔女の宅急便」を観ることをお勧めしたい。

その他の宮崎駿作品では、「天空の城ラピュタ」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」なんかは観たことがある。
あと、トトロ。

しかし、「風の谷のナウシカ」は、まだ観たことがなかった。

ナウシカバージンである。
いや、ナウシカ童貞というべきか(どっちでもいい)。

居酒屋でいうところの「まずはビール」、焼肉屋でいうところの「まずは塩タン」的なポジションで、ジブリでいうなら「まずはナウシカ」が王道なのだろうが、そこのところをすっ飛ばして生きてきた。

「風の谷のナウシカ」が劇場公開されたのが1984年。
当時僕は中学1年生。

以来、ナウシカが何者で、どんなストーリーかもまったく知らないまま、今日まで過ごす。

金曜ロードショーでもことあるごとに何度も放送されていたにも関わらず、1秒たりとも観たことがなかった。

そして、2012年。
ついに28年の時を超え、ナウシカがその神秘のベールを脱ぐ(俺内で)。

おとむのその気になったら誰でもできるけど未体験だった100のこと。

第7回は、生まれて初めての「風の谷のナウシカ」である。

作品本編時間、116分。
鑑賞終了。

28年前の作品にも関わらず、まったく色褪せない作品のクオリティーに感嘆したが、それ以上に驚いたことが3つあった。

まず1つめ。

安田成美の歌う「風の谷のナウシカ」は、本編では1回も流れないのな。
びっくりした。

そして2つめ。

ナウシカを連れてきた異国の兵隊に、仲間の兵隊が、「この女は誰だ?」と尋ねる。
そのとき、ナウシカはこう答える。

「風の谷のナウシカです」

「えーっ、“風の谷の”って、自分で言うんや!」と驚愕した。

イメージとしては、「荒野の七人」や「隠し砦の三悪人」のように、作品タイトルの修飾語として、“風の谷の”とついているんだと思っていた。

なので、ナウシカが自ら「風の谷のナウシカです」と自己紹介したのに、びっくりしてしまった。

「こんばんは、崖の上のポニョです」
「初めまして、となりのトトロです」
「お世話になっております、紅の豚です」

みたいな。

しかしながら、どうやら、ナウシカの暮らしているところの地域の呼称そのものが「風の谷」らしいのである。

相手が異国の兵隊さんだったから、ナウシカは自分の住んでいる場所を、名前の前に付けただけだったようだ。

まあ、言ってみれば、

「埼玉県のわりと東京都寄りのナウシカです」
「池袋から準急で2駅のナウシカです」
「タバコ屋の角を右に曲がったところの突き当たりの奥のナウシカです」

というのと同じ意味だったみたいである。

ただ、「埼玉県のわりと東京都寄りのナウシカ」というタイトルでは、ヒットしなかっただろう。

安田成美も歌いにくい。
「♪埼玉県の~、わりと~、東京都寄りの~、ナウシカ~」

もはや、いっそラップにした方がいい。
ナウシカが住んでいたのが、風の谷で良かった。

そして3つめ。
「風の谷のナウシカ」を初めて観て、何より衝撃的だったこと。

こんなに虫が出てくる映画とは、知らなんだ。

おとむはまた、王蟲のように、一皮剥けた。



Challenge6「生まれて初めての、ラーメン二郎」

2012-04-19 02:21:34 | 日記
神保町の「ラーメン二郎」の前には、いつも行列ができている。

「ラーメン二郎」というのは、おそらく東京近辺にだけある、人気のラーメンチェーン店である。

いつ店の前を通りがかっても、人が並んでいる。
列が途切れているところを見たことがない。

決して人通りが多いとはいえない裏道にあるにも関わらずである。

外側から見る限り、そんな気さくにウェルカムという雰囲気の店構えではない。
なのに、常に10~20人ぐらいの人が店の外に行列を作って待っている。

なんだろう。
ちょっと怖いのである。

「ほんとにラーメン屋なのか?」という怪しさがある。
実は何かの秘密結社じゃないのか?っていう。

行列のできる人気ラーメン店と呼ぶには、どこかアンダーグラウンドな空気感が漂う「ラーメン二郎」。

おとむのその気になったら誰でも簡単にできるけど未体験だった100のこと。

第6回は、生まれて初めての「ラーメン二郎」体験である。

向かったのは、池袋店。
昼や夜のごはんどきに行くと、とてつもない行列ができているのは明らかなので、平日の昼3時過ぎという隙間時間を狙って行く。

池袋店も、10人以上の人が店の前に列を作っていた。
時間帯に関係なく、やっぱり並んでいる。

列の最後尾に加わり、20分ほど並んで、ようやく店内へ。
そのころには、僕の後ろにさらに10人以上の人が並んでいた。

入り口の自動販売機で食券を買う。

ラーメンの味の種類は、1種類のみ。
バリエーションとしては、普通のラーメン(700円)に、大盛りラーメン、ぶた入りラーメン、ぶた入り大ラーメン、ぶたダブルラーメン、ぶたダブル大ラーメンがある。

ビギナーなので、無難に普通のラーメンの食券を購入した。

店の中はカウンター席のみで、13人座れば満席。
食券を買ってからも、店内でさらに順番に並んで、席が空いて店員さんに呼ばれるのを待つ。

店内の壁の一角に何か貼ってある。

よく見ると、それはどうも、使用済みの定期券のようだった。
ざっと見繕って、100枚以上貼られている。

その隣には、さまざまな人の名刺が、これまた100枚以上壁に貼られている。

その横には、プリクラ。
100枚以上。

なんなのだろう。

ラーメン屋の油ギトギトの壁の一角に貼られた、無数の使用済み定期券、名刺、プリクラ。

これは池袋店特有のものなのか。
どの店舗もそうなのか。

ラーメン二郎ミステリー。

この謎の真相を突きとめようとして何者かに暗殺されても嫌なので、この話題はここまで。

店内でも15分ほど待って、ようやく店員さんに呼ばれたので、空いた席に座る。

食券は並んでいるときにすでに回収されていたのだが、カウンターに座ると、サービスのトッピングをどうするか聞かれる。

種類は、「ヤサイ」「ニンニク」「背脂」「辛め(醤油)」の4つで、好きなものをいくつでも選択できるシステムである。

僕は、「ヤサイ」をチョイスした。

他の人のトッピングの注文を聞いていると、「ニンニクマシ」だとか「ヤサイマシマシ」だとか言っている。

どうやら、トッピングの量を多くしてほしい人は最後に「マシ」と付け、さらにもっと多くしたい人は「マシマシ」と付けるようだ。
二郎用語である。

ほどなくして、僕の前に、ラーメン(トッピングはヤサイ)が運ばれてきた。

麺が見えないぐらいモヤシとキャベツがどっさりと乗っかっている。

スープはにごった茶色。
すすってみたら、醤油ベースの味だった。

どんぶりを覆うモヤシとキャベツを箸でかき分けると、ようやく麺がお目見えする。

超太い。
割り箸の太さとあまり変わらない。

でまた、量が多いわ。
食べても食べても、全然減らない。

厚切りチャーシューが2切れ、麺と野菜の中に隠れていたのだが、食感がバサバサでさほど美味しくはなかった。

山盛りの野菜と極太麺と格闘すること、十数分。
なんとか完食。

全然不味くはないが、一日中行列が絶えないのも納得というほど超美味かというと、正直、そこまででもない気がする。

とにかくボリュームが多いのと、無料トッピングが盛大なのが、人気の秘密なのだろうか。

めっちゃ腹いっぱいラーメンが食べられる。
だから、いつも行列。

そういうシンプルなことなのか。

結局、実際食べても、ラーメン二郎の行列の秘密は、よくわからなかった。
むしろ、壁の貼り物に関する疑問が増えた。
謎マシマシ。

しかし、普通のラーメンでもたいがいの量だったのに、「ぶたダブル大ラーメントッピング全部マシマシ」とか頼んだら、どうなるのだろう。

俺、胃が破裂して入院する自信あるわ。

こうしておとむは、また一皮剥けた。


Challenge5「生まれて初めての、酸素カプセル」

2012-04-13 03:14:07 | 日記
会社の帰り道に、「酸素カプセル」と書いた看板があって、前から気になっていた。

マッサージ屋さんの看板のようだ。

まあ、だいたい予想はつく。
酸素の充満した日焼けマシンのようなカプセルに入って、心身共にリフレッシュと、そういう案配だろう。

その日、18連勤目に突入して、いささか疲労がたまっていた。
ふと、酸素カプセルの看板のことを思い出す。

「あれって、どれぐらい疲れが取れるんだろう ?」

仕事終わりに行ってみたら、あったはずの看板がなくなっていた。

親孝行したいときに親はなし。
酸素を吸いたいときに酸素はなし。

そんなわけで、酸素カプセル専門店に行ってきた。

おとむのその気になったら誰でも簡単にできるけど未体験だった100のこと、第5回は、疲れた現代人に贈る。

生まれて初めての、酸素カプセル体験である。

訪れたのは、新宿東口の真ん前にある酸素カプセル専門店「フォレスト」。
こんなお店があることすら知らなかった。

店内に足を踏み入れると、エステ的な癒し空間が広がっている。
とても静かである。

受付にいる白衣を来たきれいなお姉さんに靴箱の鍵を渡され、入り口で靴を脱いで靴箱の中に入れる。

カウンターに座って、簡単な問診票みたいなのを書かされ、カプセル内のアロマの香りを選択する。
そのあと、酸素カプセルについての説明DVDを観るように指示された。

DVDによると、酸素には「結合型酸素」と「溶解型酸素」があり、通常の呼吸で取り入れる酸素は、結合型酸素だそうだ。
これは、血液中のヘモグロビンと結合し、体内に運ばれる。

しかし、結合型酸素は毛細血管よりも粒子が大きく、なかなか体中に行き渡らない。

一方、酸素カプセルの中で発生させる溶解型酸素は、非常に小さい毛細血管やリンパ液にも入り込むため、体の隅々にまで行き渡ることができる。

さらに、カプセル内の気圧を高めることで、血液中の溶解型酸素を増加させ、体内の酸素量が、通常の約2倍にまで増えるのだそうだ。

酸素は、細胞エネルギーを生み出す働きがある。

そのため、体内の酸素量を増やすと、組織が活性化する。
疲労回復はもちろん、脳のリフレッシュ、集中力アップ、眼精疲労の改善、肩、腰、手、足の血行促進、脂肪燃焼、肌荒れ解消、肝臓のアルコール分解の促進、ケガの早期回復などの効果があるらしい。

酸素、やるやん。

そのためスポーツ選手が、酸素カプセルをよく利用するという。
店のすぐそばにルミネtheよしもとがあるので、芸人さんや、また朝まで営業しているので、新宿で働く水商売の方々が仕事終わりに利用するようことも多いようである。

初回は割引料金で、60分1500円(通常は60分2500円)。
初めてなので、60分コースを選ぶ。

いよいよカプセルへ移動。

人一人がすっぽり入れる程度の大きさのカプセルに横たわると、係のお姉さんから毛布を渡された。

フタはガラス性で、閉めても外は見えるのだが、お姉さんが「ガラスに黒い毛布をかけましょうか」と尋ねられたので、お願いする。

密閉されて、60分間の酸素充満タイムがスタート。

カプセル内には、ヒーリング系の音楽が控えめに流れている。
ライトと、簡単な操作機器、残り時間を示すデジタルパネルのほか、コンセントもあって、携帯の充電も可能。

最初の5分は、カプセル内の気圧を通常の1気圧の状態から、1.3気圧まで上昇させるのに使われる。

飛行機が離陸しているときや、新幹線でトンネルに入ったときの、あの耳のつんとする感覚が続く。

これがなかなかの違和感で、少し気持ちが悪い。
カプセルに入る前に、鼻をつまんで耳抜きをするようにいわれるのだが、カプセルに入ったあとも、気圧上昇中に4回は耳抜きをした。

5分経つと、気圧を上げているときのプシューという音もなくなり、静かになる。

ライトを消すと、真っ暗に。
暗所恐怖症と閉所恐怖症の人にとっては地獄のような空間だろうが、まあ、普通の人は十中八九寝てしまうだろう。

僕も、体中に高濃度酸素が満ちあふれていく状態ってどんな感じなのか実感したくて、眠らないつもりだったが、入って10分もしないうちに、あっさり爆睡してしまった。

気づいたら、ブザーが鳴って、60分の酸素吸入タイム終了。

果たして、60分間の酸素カプセル体験。
効果のほどは?

なんと驚くことに、身体も頭もスッキリ!
すっかり疲れが取れている!!

というような劇的なことはなく、普通に、寝起き特有の体のけだるさを覚える。

これが、“寝起きけだるさカプセル”だったら効果はてきめんだと太鼓判を押したいが、正直、酸素が体に行き届いてすっきりしたとか疲れが取れたとかは、実感がなく、よくわからない。

ネットカフェで1時間仮眠したときの状態と、あまり変わらない感じ。

最初は効果が感じられなかった人でも、週2回の酸素カプセルを1ヶ月ぐらい続けると、体が楽になったと実感できるようになるという。
「ラーメンレストランどうとんぼり神座」システムである。

しかし、1ヶ月週に何度も通い続けたには、酸欠よりも金欠で苦しいだろう。

結論。
酸素カプセルで60分間仮眠より、家の布団でぐっすり眠ることが、疲労回復には一番。

でも、酸素が身体にいいことはわかった。

酸素も頑張ってくれているんだね。
酸素、おつー(O2)。

脳が冴えてるわあ。

おとむはまた、一皮剥けた。




Challenge4「生まれて初めての、バスケットボール観戦」

2012-04-01 03:27:06 | 日記
スポーツに疎い。

基本的にまったく興味がない。

どれぐらい興味がないかというと、あれだけ話題になった、女子ソフトボールの“なでしこジャパン”が試合をしている姿を、1秒たりとも観たことがない。

高校野球やオリンピックやサッカーW杯も、少しも観ないまま閉幕していることが多々ある。

そんな国民的なイベントや、プロ野球やJリーグといった人気スポーツにも、関心のない人間である。

バスケットボールのことなんて、高校の体育の授業以来、ここ20年以上考えたこともなかった。

実際のバスケットの試合を観たことがないのはもちろん、 バスケ漫画の「スラムダンク」ですら、1ページも読んだことない。

僕の中では、安西先生といえば、安西水丸である。

「安西先生、へたうまイラストが描きたいです!」

かろうじて、バスケ漫画なら「ダッシュ勝平」は子供の頃に読んだ。

あかねちゃ~ん。
決めっ!

そんなわけで、僕のバスケ知識は、「あかねちゃ~ん」「決めっ!」「マイケル・ジョーダン」「田臥(下の名前わからず)」。
これがほぼすべてである。

一般的に言って、スポーツに興味がある人でも、プロ野球やJリーグ、相撲、プロレスぐらいは観に行ったことはあっても、プロバスケットボールを生で観戦した経験のある人は少ないのではないだろうか。

行ってきました。
代々木の体育館に。

おとむのその気になったら簡単にできるけどまだ未体験な100のこと。

第4回は、生まれて初めての「生バスケットボール観戦」である。

日本プロバスケットボールリーグ「JBL」の公式戦が行われている会場である、代々木競技場第2体育館の敷地に足を踏み入れる。

驚いたのは、体育館に向かう観客の、ちびっこ率の高さだ。

今の子供たちの間では、バスケが人気なのか。
僕の預かり知らないところで、流行りのバスケ漫画があるのだろうか。

代々木第2体育館の中に入る。
チケット代は、2500円。

試合開始前だが、すでにコートでは、選手たちがウォーミングアップアップを始めている。

想像していたより、コートが近い。
選手の姿もよく見える。

この日の対戦は、日立サンロッカーズ対三菱ダイヤモンドドルフィンズ。

会場内の観客席は、ホームチーム側と、その相手側という風にわかれている。
代々木体育館は、日立サンロッカーズのホームグラウンドらしく、日立側の客席は7~8割ぐらいのお客さんで埋まっていた。

一方、三菱側の客席は、3割程度の入りで、ガラガラ。
えげつない差である。

僕が座ったのは、ホームの日立側だった。

客層は、半分近くは女性。
そしてやはり、ちびっこ率高し。

コートのまわりにはチアリーダーの女性たちがいて、試合前から踊ったり、観客を煽ったりして、盛り上げている。

ただ、いるのは、日立を応援するチアリーダーのみ。

三菱は、徹底的なアウェイ感の中で戦わなければならない。

そして、午後3時。
試合が始まった。

ここで、前日までまったく知らなかったバスケのルールのにわか知識を、ひけらかそう。

■1ピリオド10分×4回で争われる。
■選手は何回交代しても良い。
■シュートをする位置によって、1~3点と、入る得点が違う。
■相手の陣地に入ったら、攻撃側は24秒以内にシュートを打たないといけない。

基本、これだけ知っていれば、観る分には何の問題もない。

相手ゴールのネットに、ボールが入れば点が入る。
もっすごわかりやすいスポーツである。

野球やサッカーと大きく違うのは、どんどん得点が入ることである。

攻守の入れ替わりもめまぐるしく、試合展開がスピーディー。
なるほど、これならちびっこも観ていて飽きないわけだ。

びっくりしたのは、試合中、ずっとBGMの音楽が流れていることだ。

しかも、ホームチームが攻めているときと、攻められているときで、BGMの種類が変わる。

攻めているときは、イケイケな感じ。
攻められているときは、不穏な音楽。

そんなテレビゲームみたいなスポーツある?

相撲でいうなら、白鳳ががぶり寄りしているときはBGMにモンゴルの民族音楽が流れ、まわしを取られたらいきなり演歌が流れ出す、みたいな。

そのBGMに合わせ、日立ファンは、攻めているときは「ゴー!サン!ロッカーズ!」とかけ声をかけ、攻められているときは「ディー、フェンス!」と声を合わせて声援する。

バスケの本場アメリカ仕込みの演出なのだろうが、想像していたよりもバスケ観戦は、カジュアルでポップでショーアップされていて、僕みたいな一見さんでも、とっつきやすい。

どっちのチームがどうとかは何もわからないが、シュートが打たれると「お?入るか?」と前のめりに力が入るし、見事決まると思わず興奮して「おーっ!」と叫んで拍手してしまう。

三菱ダイヤモンドドルフィンズに五十嵐圭という人気選手がいるのだが、めちゃめちゃ攻撃のスピードが早い。

電光石火の早業でシュートを決める姿はとてもかっこ良く、「すげー!」と思わず、手を叩いた。

周りはシーンとしている。

そりゃそうだ。
日立側のスタンドだもの。

そんな風に、ちょくちょく間違い盛り上がりもありつつ、生まれて初めてのバスケ観戦を堪能。

ハーフタイムショーで登場したちびっこチアリーダーたちの「Everyday、カチューシャ!」のダンスも可愛かった。
中には、3歳とか4歳ぐらいのおちびちゃんもいたのだが、しっかり踊っていた。

試合は、序盤のリードを守り抜いた、日立サンロッカーズの勝利で終了。

しかし観ていて一番大変だろうなあと思ったのは、チアリーダーの人たちである。

試合前の客入れのときから踊っていて、試合中もずっと踊っていて、試合中にタイムがかかったら、コートに出てきて、場繋ぎのブリッジ的にダンスパフォーマンスを披露。
1ピリオドが終わるたびに、選手の休憩時間を利用して、コートの中でダンスタイム。

とにかく、休む暇がないのだ。

しかも、選手は何回でも交代できるけど、チアリーダーは交代要員がいないようで、2時間近く、ずっと笑顔で踊りっぱなし。

「安西先生、チアリーダーを休ませたいです!」

書くことがなくなったらそこで、日記は終了ですよ。

おとむはまた、一皮剥けた。