この“生まれて初めて企画”からスタートした、NHK「着信御礼!ケータイ大喜利」の作品投稿への挑戦。
5月12日、生まれて初めて番組に作品を投稿したものの、結果は採用されず。
目的は投稿だったので、そこでおしまいのはずだったのだが、思いの外、採用されずに悔しかったのである。
だったら、生まれて初めて採用されて、生放送の番組内で自分の作品が読まれたら、どういう気持ちになるんだろう、ということが知りたくなった。
この「着信御礼!ケータイ大喜利」は、NHKの深夜の人気番組で、1回の放送で全国から投稿される作品は、十数万本。
僕の挑戦していたルーキー・オオギリーグは、番組内でお題が発表されてからしか投稿できないシステムなので、生放送の限られた時間の中で、一挙に作品が届く。
一次選考は、スタジオにいる十数名の放送作家さんが担当しているのだが、時間的にも物理的にも、全部の投稿作品を吟味することなど、到底不可能。
作品の面白さも当然大事だが、それとは別に、放送作家さんの目にとまるかどうかという、宝くじ的要素もかなり強い。
放送作家による第1次審査のあと、副調整室での第2次審査(放送禁止用語や下ネタ、商品名などをチェック)を経て、千原ジュニアの目の前のパソコンに送られる。
最終的に作品を選ぶのは、答えを読み上げる千原ジュニアで、千原ジュニアの審査に合格して、初めて番組内で作品が発表される。
1回のお題に対して、競争率数万倍。
普通に考えたら、心が折れる数字である。
ただ、初めて投稿したとき、実際に番組内で読まれた作品を観て、「結構、俺の考えた作品も負けてないんちゃうん?」と思った。
戦えないフィールドではないかもと、むしろ自信がついたのである。
さらに、そのときの最優秀作品がこんな答えだった。
【お題】
「女性アイドルの始球式。全選手が「イラッ」その理由とは?」
「サイドスロー」
絵を想像したらむっちゃ面白い、見事な答えなのだが、言葉としては、すごくシンプルな単語である。
要は、そんなに難しい言葉を考える必要はないんだなと思った。
これなら、なんとかいけるんじゃないかと。
その後、「新しい展望タワーがオープン。「来るんじゃなかった」なぜ?」(5月19日放送)、「競馬レース。「こいつには勝てる」その理由とは?」(6月2日放送)、「「愛犬を探してさがしています」のポスター。「その情報いる?」何と書いてあった?」(6月9日放送)のお題にチャレンジしたが、いずれも撃沈。
なかなか、そう簡単には採用されない。
ただ、なんとなくだんだん脳が大喜利に慣れてきた。
普段使わない脳みそを使う感じが面白くもある。
芸人大喜利好きNo.1決定戦「IPPONグランプリ」のビデオも見直してみた。
最終的には、千原ジュニアの笑いのセンスに合致しないと放送では発表されない。
そのためには、千原ジュニア自身の大喜利の答えを観て、そのセンスを盗みとるのが一番である。
例えば、こんなお題に、千原ジュニアはこう答えていた。
【お題】
「銀行のATM「これいるか?」何のボタン?」
【千原ジュニアの答え】
「音姫」
「お見送り」
「原曲キー」
「主電源」
「ボンネットが開く」
答えがきれい。
そしてキレがある。
千原ジュニアの答えをお手本にしようと思った。
そして、今回の僕が挑戦するルーキー・オオギリーグのお題はこれ。
【お題】
「洋服屋にて。店員がお客にイラッ!その理由とは?」
シンプル過ぎて、逆に難しいお題である。
全然面白い答えが浮かばないので、実際に服屋さんに行ってみたりもした。
思いついた答えは、携帯のメールに書き込んでおき、放送前に紙に書き出す。
紙に書いておいて、投稿した作品にチェックしておかないと、どの答えを送ったか自分でわからなくなるからである。
投稿は、番組サイトの専用フォームから。
この日、実際に生放送中に投稿した作品は、こちら。
【お題】
「洋服屋にて。店員がお客にイラッ!その理由とは?」
「靴下を試着している」
「値札を見るたび「ぼったくりやなあ」とつぶやく」
「トイレから戻ってきて、かかっている服で手を拭く」
「店員が畳み直した服から広げていく」
「「この服ください」とマネキンごとレジに持ってくる」
「かけてあるTシャツのハンガーを、首の穴から取ろうとする」
「試着室のカーテンを開けるとき「ジャジャーン!」と言う」
「「俺に着てほしい服ありますか?」と聞いてくる」
「マネキンをもれなくコツく」
「白いシャツを買ったあと「これ着て今からカレーうどんを食うんだぜぇ」と言ってくる」
「来たときより帰るときの方が着ぶくれしている」
「毎日開店から閉店までいる」
「Tシャツに書いてある英語の意味をいちいち店員に聞いてくる」
「レジでわざわざ「テイクアウトで」と言う」
ここまで送ったとき、テレビから、「埼玉県…」と読み上げる千原ジュニアの声が聞こえてきた。
「おとむさんの作品です」
ええーっ!?
このお題、本日2個目の作品の紹介のときだった。
司会の今田耕司が続ける。

「埼玉県、おとむさんの作品です。「洋服屋にて。店員がお客にイラッ!その理由とは?」

(スタジオ笑い)

今田「それはアカンわあ。こんなんなんて言うたらええんでしょうね。店員さんも」
ジュニア「ほんまですね(笑)」
今田「『オイッ!』って言うでしょうね、もう(スタジオ笑い)。さあ、板尾さん、判定は?」

「んー、ちょっとこれは行き過ぎてる感じがあるかな。イラッを超えているというか」
というわけで、板尾審査員長の判定は、アンテナ2本。
アンテナ3本はゲットならずも、5度目の挑戦にしてようやく番組内で採用され、ルーキーからメジャー初段に昇格した。
ちなみに、メジャーに昇進すると、番組サイトのメジャー専用フォームに登録が可能。
次回からは、お題が放送に先駆けて告知され、番組放送の数日前に、事前投稿が可能になる。
で、実際に番組内で、自分の作品が初めて紹介された気持ちはどうだったかと言うと、なんだか、こっぱずかしかった。
まあ、もちろん、めちゃ嬉しい。
一番嬉しかったのは、答えを読み上げる前、千原ジュニアがちょっと笑っていたこと。

板尾審査員長には、厳しめのコメントをいただいたけど、答えが読まれたとき、スタジオがウケたのにはホッとした。
おとむはまた一皮剥けた。
5月12日、生まれて初めて番組に作品を投稿したものの、結果は採用されず。
目的は投稿だったので、そこでおしまいのはずだったのだが、思いの外、採用されずに悔しかったのである。
だったら、生まれて初めて採用されて、生放送の番組内で自分の作品が読まれたら、どういう気持ちになるんだろう、ということが知りたくなった。
この「着信御礼!ケータイ大喜利」は、NHKの深夜の人気番組で、1回の放送で全国から投稿される作品は、十数万本。
僕の挑戦していたルーキー・オオギリーグは、番組内でお題が発表されてからしか投稿できないシステムなので、生放送の限られた時間の中で、一挙に作品が届く。
一次選考は、スタジオにいる十数名の放送作家さんが担当しているのだが、時間的にも物理的にも、全部の投稿作品を吟味することなど、到底不可能。
作品の面白さも当然大事だが、それとは別に、放送作家さんの目にとまるかどうかという、宝くじ的要素もかなり強い。
放送作家による第1次審査のあと、副調整室での第2次審査(放送禁止用語や下ネタ、商品名などをチェック)を経て、千原ジュニアの目の前のパソコンに送られる。
最終的に作品を選ぶのは、答えを読み上げる千原ジュニアで、千原ジュニアの審査に合格して、初めて番組内で作品が発表される。
1回のお題に対して、競争率数万倍。
普通に考えたら、心が折れる数字である。
ただ、初めて投稿したとき、実際に番組内で読まれた作品を観て、「結構、俺の考えた作品も負けてないんちゃうん?」と思った。
戦えないフィールドではないかもと、むしろ自信がついたのである。
さらに、そのときの最優秀作品がこんな答えだった。
【お題】
「女性アイドルの始球式。全選手が「イラッ」その理由とは?」
「サイドスロー」
絵を想像したらむっちゃ面白い、見事な答えなのだが、言葉としては、すごくシンプルな単語である。
要は、そんなに難しい言葉を考える必要はないんだなと思った。
これなら、なんとかいけるんじゃないかと。
その後、「新しい展望タワーがオープン。「来るんじゃなかった」なぜ?」(5月19日放送)、「競馬レース。「こいつには勝てる」その理由とは?」(6月2日放送)、「「愛犬を探してさがしています」のポスター。「その情報いる?」何と書いてあった?」(6月9日放送)のお題にチャレンジしたが、いずれも撃沈。
なかなか、そう簡単には採用されない。
ただ、なんとなくだんだん脳が大喜利に慣れてきた。
普段使わない脳みそを使う感じが面白くもある。
芸人大喜利好きNo.1決定戦「IPPONグランプリ」のビデオも見直してみた。
最終的には、千原ジュニアの笑いのセンスに合致しないと放送では発表されない。
そのためには、千原ジュニア自身の大喜利の答えを観て、そのセンスを盗みとるのが一番である。
例えば、こんなお題に、千原ジュニアはこう答えていた。
【お題】
「銀行のATM「これいるか?」何のボタン?」
【千原ジュニアの答え】
「音姫」
「お見送り」
「原曲キー」
「主電源」
「ボンネットが開く」
答えがきれい。
そしてキレがある。
千原ジュニアの答えをお手本にしようと思った。
そして、今回の僕が挑戦するルーキー・オオギリーグのお題はこれ。
【お題】
「洋服屋にて。店員がお客にイラッ!その理由とは?」
シンプル過ぎて、逆に難しいお題である。
全然面白い答えが浮かばないので、実際に服屋さんに行ってみたりもした。
思いついた答えは、携帯のメールに書き込んでおき、放送前に紙に書き出す。
紙に書いておいて、投稿した作品にチェックしておかないと、どの答えを送ったか自分でわからなくなるからである。
投稿は、番組サイトの専用フォームから。
この日、実際に生放送中に投稿した作品は、こちら。
【お題】
「洋服屋にて。店員がお客にイラッ!その理由とは?」
「靴下を試着している」
「値札を見るたび「ぼったくりやなあ」とつぶやく」
「トイレから戻ってきて、かかっている服で手を拭く」
「店員が畳み直した服から広げていく」
「「この服ください」とマネキンごとレジに持ってくる」
「かけてあるTシャツのハンガーを、首の穴から取ろうとする」
「試着室のカーテンを開けるとき「ジャジャーン!」と言う」
「「俺に着てほしい服ありますか?」と聞いてくる」
「マネキンをもれなくコツく」
「白いシャツを買ったあと「これ着て今からカレーうどんを食うんだぜぇ」と言ってくる」
「来たときより帰るときの方が着ぶくれしている」
「毎日開店から閉店までいる」
「Tシャツに書いてある英語の意味をいちいち店員に聞いてくる」
「レジでわざわざ「テイクアウトで」と言う」
ここまで送ったとき、テレビから、「埼玉県…」と読み上げる千原ジュニアの声が聞こえてきた。
「おとむさんの作品です」
ええーっ!?
このお題、本日2個目の作品の紹介のときだった。
司会の今田耕司が続ける。

「埼玉県、おとむさんの作品です。「洋服屋にて。店員がお客にイラッ!その理由とは?」

(スタジオ笑い)

今田「それはアカンわあ。こんなんなんて言うたらええんでしょうね。店員さんも」
ジュニア「ほんまですね(笑)」
今田「『オイッ!』って言うでしょうね、もう(スタジオ笑い)。さあ、板尾さん、判定は?」

「んー、ちょっとこれは行き過ぎてる感じがあるかな。イラッを超えているというか」
というわけで、板尾審査員長の判定は、アンテナ2本。
アンテナ3本はゲットならずも、5度目の挑戦にしてようやく番組内で採用され、ルーキーからメジャー初段に昇格した。
ちなみに、メジャーに昇進すると、番組サイトのメジャー専用フォームに登録が可能。
次回からは、お題が放送に先駆けて告知され、番組放送の数日前に、事前投稿が可能になる。
で、実際に番組内で、自分の作品が初めて紹介された気持ちはどうだったかと言うと、なんだか、こっぱずかしかった。
まあ、もちろん、めちゃ嬉しい。
一番嬉しかったのは、答えを読み上げる前、千原ジュニアがちょっと笑っていたこと。

板尾審査員長には、厳しめのコメントをいただいたけど、答えが読まれたとき、スタジオがウケたのにはホッとした。
おとむはまた一皮剥けた。