腐れゲー道

プレーしたゲームの感想文を、ダラダラと粘着質に綴ります。

ファイアーエムブレム 紋章の謎(Wii U VC版)

2013年04月09日 00時32分51秒 | スーパーファミコンゲーム感想文
話題の最新型家庭用ゲーム機・Wii U専用ソフトである。
つまり次世代の先取りである。他のハードでは到底真似できない体験を味わえるのである。なればこそ次世代ハードなのである!
……虚しいからWii U自体への不満はまた別の機会にでも。今後も幾らでもネタはあるからな。はぁ。

Wii Uバーチャルコンソール版「ファイアーエムブレム 紋章の謎」である。
Wii Uの絶望的なソフト不足の穴埋めと軽い謝罪の為か、任天堂は「ファミコン30周年記念・VC30円キャンペーン」というものを始めた。
これは今年の1~8月の間、毎月VCソフト1タイトルを30円で提供するというものだ。期間を過ぎても購入は可能だが、その場合定価となる。
1983年にファミリーコンピュータが発売されて今年で30年! ……を記念するなら、何故SFCソフトが入ってるのだろう。よう分からん。
30円なら儲けなんて殆どないんだし、無料でもいいんじゃないかと思うが、恐らくこれでeショップに課金する流れを作りたかったんだろうね。
まぁともかくこれの2月分のタイトルこそ、今作FE紋章であったわけだ。もちろん一も二もなくDLした。
今作を入手するのは、オリジナルSFC版、WiiのVC版に続き、3度目である。リメイク版「新紋章の謎」を含めたら4度目になるな。
こんなに何度も買ったソフトは何気に他にないかもしれない。その意味で俺にとって唯一無二のタイトルである。うむ。

……が、DLに躊躇いはなかったが、プレーを開始するとなると話は別だった。
何度も買ったゲームだけに、何度も何度もクリアーしている。多くの情報を知っているから、新鮮味は極めて薄い。
俺は回顧好きなゲーオタだが、一方で旧作に触れることの怖さと危険性も重々承知している。
かつてどんなに面白かったゲームでも、それはあくまで昔の話。今プレーして楽しめるかどうかは全く別問題なのだ。
時間と共にコンピューターの性能は上がり、人がそれに触れることで旧作はどんどん「古く」なる。
あまり最新ゲームをやらない俺であっても、やっぱり現代に生きてる以上、現代水準のグラフィック等を肌で知ってしまっている。
デジタルデータはそういう意味では間違いなく劣化するのである。当時は凄いゲームであっても、今もそうである可能性は低い。
時が経てば思い出は大抵美化される。それを今掘り起こし、美化された思い出と比較すると、得難い記憶を傷つけてしまう危険性がある。
「あれ、こんなもんだっけ?」「昔は面白かったのになぁ」と。そんな風に感じるのは、昔と今両方の自分にとって不幸であろう。
旧作の再プレーにはこの危険性が常に秘められている。悪戯に触れるわけにはいかない。ゲーオタであれば尚更だろう。
……しかし、DLだけして終了ってのはゲーオタとしてもっと不適切なのではなかろうか。そう思い、結局プレーを開始したのであった。


やはりと言うべきか、最初は乗れなかった。取り敢えず第1部から開始したが、1章をクリアーしただけで電源を切り、長期放置に入ってしまった。
やっぱり古いし、知り尽くしてる展開をまたなぞるのが楽しいとは言えなかった。それにインターフェースは甘いし、ゲームテンポが遅い。
また難度が低いのも気になった。かつては「てごわいシミュレーション」と呼ばれた今作だが、今となってはそれこそ昔の話だ。
なんたって俺は、新紋章ルナティックモードを、クラシック・全員加入・全員生存・宝物と村全死守(ここ重要)でクリアーした男だからな。
ふふん。いやここは少し自慢させてくれ。あれ本当に凄い難度だったから。人生で指折りの必死さだったよ。あはは。
そんなわけで俺にとって今作は温すぎて、プレー意欲が持続しなかった。強すぎるという悲劇か。アホか。はぁ。

……でもそこはさすがにFEで、無理矢理にプレーを続けていくと、あれよあれよとハマっていった。やはり俺には信者の血が……あぅ。
俺はゲームの難度に関しては自己修正能力と言うか、そのタイトルに合わせて自分の腕(概ね根気)を変化させることがある。
今作もやってるうちに難度に徐々に慣れ、普通に死んでリセットを繰り返すようになった。ああ実にFEだ。
つってもごく普通にやるとやっぱ温いし何より新鮮味がないので、今まで使わなかったキャラを何人か選出し、頑張って前線に立たせた。
俺は制限プレー等にはあまり興味がないので、何度もクリアーした過去のプレーでも、ごく普通に強いキャラを使ってクリアーしてきた。
今回は制限というほどではないが、少しは拘った。……いやぁ、FE紋章、弱いキャラはホントに弱いな。面白かったよ。
んな感じでそいつらに適度に足を引っ張られつつ、第一部・暗黒戦争編クリアー。もちろん全員加入・生存・宝箱死守は完備。
せっかくなのでその使えない愛すべきキャラ共について語ろう。

・バーツ
初期のFEと言えば「斧の冷遇」が知られているが、今作のそれはレベルが違う。性能だけでなく使い手すら少なく、2部では味方にはゼロ!
1部でもサジマジバーツの3人だけという、ある意味特別待遇が為されている。ここまで来ると冷遇を超えて存在意義を疑ってしまう。
そんな斧に少しでも光を当てようと、「斧兵を一人使う」を決定。……しかしサジマジの弱さは本物なので、さすがにこいつらはパス。
で、自動的にバーツが選ばれた。しかしこの人、実は強い。初期値は高いし成長率も良好。全然ダメキャラではない。
だが「クラスチェンジができない」という致命的欠点を持ち、また武器が斧オンリーなので、そこも徐々に他キャラに差を付けられる。
頑張って育てて使ってみたが、残念ながら「役に立った」という印象はない。盗賊のような特殊能力でもあればなぁ……。
後日談では軍を逃走、以後消息不明。2部でも当然出てこず。これが一番の冷遇かもしれん。今は新紋章があるけどね……。

・マチス
レナのバカ兄貴。1部は序盤からソシアルナイトが溢れるのに、わざわざコイツを使う物好きはそうはいないだろう。
見た目もアレだし成長率も低い。……今回限りだね。箱田漫画版ではイケメン軍師だったなぁ……しみじみ。
コイツを含めてダメな子らは「星のオーブと王家武器を入手後に追い込みをかける」方針で行ったが、それでもそこそこレベルで落ち着いた。
ある程度は強くなったものの、終盤は結局ワープ等でゴリ押ししてしまい、活躍の場が少なかった。残念。
2部でも登場するが、てやりを奪って速攻2軍へ。妹はシナリオの鍵キャラなのにね……。

・ビラク
やらないか系のネタですっかり有名になっちまったが、コイツの真価はそんなことではない。元々ある意味ではファンに知られていたのだ。
とにかく弱い。レベル1加入のくせに絶望的に育たない。まして腐るほどいる馬兵である。超2軍、いや3軍。一体誰がこんなキャラを使うのか。
オレルアン5人組は、まぁまぁのハーディンを除けば、どいつも本当に弱い。ウルフザガロなんて上級職だぞ? 話にならん。
設定上の強さと実際のパラメータの齟齬は、この手のゲームでは永遠の問題だな。難しいところではあるが……。
さてビラクだが、もちろん期待に応える弱さだった。頑張って経験値を与えても鬼のように成長しない。顔グラはドヤ顔なのに。この野郎。
マチスと同様、星のオーブと王家武器入手後はそこそこの成長を見せたが、「これだけ与えてもこんなもんか」と却って落胆させられた。
やはりダメな子はいつまでもダメなのかのう。あうう。その後2部で敵として登場した時は、ウルフザガロともども念入りにぶっ殺して差し上げました。
せめてもの介錯さ。新紋章の2部で仲間入りする時の台詞はカッコ良かったなぁ……。

・トムス
アカネイアの牢に囚われている、台詞皆無の超脇役アーマーナイト。相方のミシェランとどっち使うか迷った結果こっちにした。ちなみに今も見た目で判別は出来ない。
しかしこの人は凄かった。ネタで使ってみたら、驚きの超成長。ドーガなんぞ相手にならんとばかりに強くなり、マルス軍最強ユニットとなった。
今作は、特に1部ではとにかく「守備」のパラメータが上がりにくい。どのキャラも攻撃力はそれなりに育つが、装甲が弱くなりがちだ。
守備の専門家たるアーマーナイトも、初期値はともかく成長率はそう高くない。ドーガの守備なんぞ上がったら寧ろ驚くくらいだ。
その点トムスさんはアホほど上がり、あっさり最高値に達した。更に星のオーブを借りれば力も速さもガンガン上がり、一気に最強キャラへ。
1部のグラディウス使いはカミュとかいうイケメンではなくトムスさんである。2部では戦死なされたのかのう。残念。

・ジョルジュ
アカネイアでは「大陸一の弓使い」と呼ばれてるらしいが、こっちの世界ではダメな上級職として有名なお方。
上級職加入だから初期パラメータが低いのは仕方ないが、成長率も非常に低い。アーチャー時代はどんな惨状だったんだろうな。
例によって星のオーブとパルティアで育てたが、例によって「それでもこの程度か」と落胆させられた。大陸一の残念系。
今作に登場する弓兵は、ゴードンライアンカシムにトーマスと、ぶっちゃけどいつも田舎臭い顔をしているが、ジョルジュさんのみ非常に垢抜けたイケメンだ。
なのに能力では田舎モンどもに全く及ばないんだから、ジョルジュさんの悔しさたるや相当だろう。ゴードンに慕われてるのがまた痛い。
立場はアカネイア有数の貴族と申し分ない。暗黒戦争で(一応)活躍したんだから、ニーナ王女のお相手になってもおかしくなかった。
ジョルジュが闇のオーブにとらわれ、暗黒皇帝と化すifを妄想して楽しもう。「このパルティアの弓で、その胸を貫いてやる!」、おお熱い。
……近接すればって? 無粋なことを言うでない。はぁ。


そんな感じ。後はマルスアベルカインシーダジュリアンレナマリクカチュアといつもの面子で。一応オグマナバールは止めておいた。
俺はカチュアのマルス様への道ならぬ恋設定に超萌えてるんで、当然レギュラー。シーダも一緒に戦わせるのがポイントな。
あと今回は初めて「スターライトを取らない」、つまりガーネフを倒せず、ファルシオンも取れない状態でプレーを進めた。
ファルシオン無しでメディウスを倒してみたかったし、星のオーブの効果を最後まで持っていくのも魅力的だと思ったからだ。
んで結果的には、三神器やチキだけでも余裕だった。これならマジでファルシオンより星のオーブを取った方がいいかもな。
ちなみにバーツにデビルアクスを持たせてもメディウスに攻撃が通るからバーツで倒そうかと考えたが、面倒なので止めた。
テキトーにネタに走りつつ、基本は普通に第1部クリアー。1部は後半がしんどかったな。ふぅ。


……そして、1部で全キャラを仲間にし、かつ死亡者がゼロだと、そのまま連続して第2部に入れる。
ここからは……俄然盛り上がってきたね。個人的思い入れは2部の方がずっと強いからな。ああ、ファイアーエムブレム。やり始めたら眠れない。

1部は物語的に極めて王道、正義の王子が悪の親玉を倒すという流れだったが、2部は雰囲気が全く異なっている。
愛と憎しみ、嫉妬、野心、野望といった人間臭い感情がシナリオの前面に描かれ、序盤は驚きの連続。再プレーでもかなり面白かった。
また単なる悪の竜だったメディウスらドルーア帝国にもれっきとした「人間を憎む」理由があり、マルスの正義を揺さぶられる。
比類なきアカネイア王家が実は盗賊上がりだったという衝撃の事実も判明する。ちなみにここは何故か新紋章ではカットされていた? うーん?
そんな人間の泥臭さと知りたくもない真実を突き付けられつつも、我らがマルス様は常に真っ直ぐに軍を引っ張っていく。真に強いお方だ。
軟弱系主人公に見られがちだが、とんでもない。マルス様こそは英雄王、王の中の王、ロードマルスである。

それから2部は、個人的に音楽に強い思い入れがあるんだよな。序盤から音泣き(俺語)しまくりだった。
まず2部OPデモ、ハーディンとニーナとカミュの肖像画をバックに流れる曲、その名も「紋章の謎」。壮大な物語の幕開けにピッタリで、非常に燃える。
そして始まる1章。詳しい事情も分からずグルニアに派遣されたマルスだが、ともかくアリティア軍の新たな戦いの火蓋が切って落とされた。
そこで流れる序盤自軍のテーマ「進撃」……なんて事ない名前の曲だが、俺はこれがシリーズ中でもトップクラスに好きなのだ。
これぞFE、愛と勇気の物語と言うか、本当にFE。何を言っているのか分からんだろうが、FEなのだ。うん。
恒例のテーマ曲を除けば、これほどファイアーエムブレムらしい曲はないと思ってる。もう大好きだよ。理屈は要らん。好きなのだ。
進撃に泣きながらゲームを進め、敵をあらかた倒せば……これまた俺泣必至の名曲「勝利は我らに」が流れ、感情決壊。うああああ。
近年のFEでは、勝利条件の多様化からか、「勝利目前のテーマ」は影が薄かったり、そもそも存在しなかったりする。まぁ仕方ないのかな。
だが俺は、旧FEの「勝利目前のテーマ」がどれも大好きで、中でも今作のそれに一番思い入れがあるのだ。ちなみに2番目は「聖戦の系譜」のものだな。
苦しい戦いにも終わりが見えてきて、最後のひと踏ん張りを兵に呼びかけるマルスと、雄叫びを上げる仲間達。……そんな風景が目に浮かぶ。
進撃と勝利は我らにのコンボは、俺が今回再プレーをするに十分な理由だった。普段からサントラで聴いてるが、プレーはやっぱ別腹だ。
ちなみに1部だと、敵ターンのテーマ「悪の軍団」が好きだな。これを聴きながらの進撃準備がもう燃え萌え。
ゲームミュージック、素晴らしい。辻横由佳氏を始めとした今作の音楽スタッフに最大級の賛辞を。わああああ。

……んでゲームだが、2部は1部とは逆に、序盤が厳しくなっていると思う。初プレー時はかなり困惑した記憶があるなぁ。
2章からいきなりドラゴンナイトという強敵に襲われる等、1部と違って完全に「FEを知っている」人向けに作られている。
また「倒すべきではない敵(後に仲間になる)」や「レベル的にその時点では戦わない方がいい敵」が登場し、単純に敵を全滅させるわけでもなくなった
踊り子という再行動ユニットの登場により、戦略の幅も広がる。リメイクだった1部から打って変わって新作らしい出来だ。いいメリハリだと思う。
一方で序盤から成長率強化アイテム「星のかけら」やクラスチェンジアイテムが手に入るので、勝手を知っていれば中盤以降はかなり楽。
俺は楽なりに育成を楽しみつつのんびりプレーした。星のかけらを受渡しつつレベルアップの調整、ああ実に紋章だなぁ。
2部では星のかけら効果もあり、どのキャラでも使おうと思えば使える。今回はテキトーに新規を入れたが、1部ほどネタに走れなかった。
2部は終章のシスター説得で強制出撃キャラが出てくるのが不満だな。最後は好き勝手な面子で挑みたかった。
2部も当然全キャラ加入全員生存で、パーフェクトクリアー。オマケの年表付きEDを堪能し、満足した。
今回のレギュラーメンバー感想をば。

・マルス
1部2部を通して主人公、アカネイア大陸の英雄王にしてファイアーエムブレムの象徴。
今作の後も、スマブラに出演、リメイク2作、更に「覚醒」での伝説化があり、ますますFEの顔として存在感が高まっている。
さすがにもうマルス主役のFEが作られることはないだろうが、今後も何らかの形でご活躍下さい。取り敢えずメガテンFEかな……。
キャラとしては良成長率を持つが、クラスチェンジがないことはやっぱ痛い。村の訪問等雑事が多く、戦闘に集中できないというハンデもある。
最終的にはいつも「MAXに少し届かない」パラメータが並んでしまう。決して弱くはないが。まぁ強すぎたら無双プレーになっちまうしね。
マルス様と言えば、女関係が不満だ。シーダが本妻として、カチュアとマリーシアを妾にして下さいよ。英雄は色を好むんですよ。多分。
実際アカネイア連合王国がその後どうなったかは気になるんだよな。……やっぱもう一本主役張って欲しい。はぁ。

・ゴードン
弓兵を一人育てたかったが、ライアンがヘタれたんで兄貴に。カシムでも良かったけどホースメンが好きじゃないんだよな。
矢鱈とジョルジュを慕ってるのはホモ臭いものがあるんだろうか。ケッ。今回は強くなったが、完全に星のかけらのお陰だからあまり美しくなかった。
紋章のアーチャーは成長しないで足手まといになることが多い。さっさとCCし、地力を付けてから育成に励むのがいいと思う。
ED後もジョルジュを追って軍を辞めたってことで、マルス様派としては割と裏切り者。弟を重用してやるよ。チッ。

・ドーガ
「FEのアーマーナイト」と言えばコイツだが、個人的には嫌いである。あまりにも育たん。何度も育ててるが、コイツが良成長を見せた試しがない。
なので実は2部のネタキャラ枠として、頑張って使った。星の力で強くはなれたが、一線級には今一歩足りない感じだった。
室内で槍を使えるというのは大きなメリットなので、終章でのグラディウス使いとしてメディウス戦を頑張らせた。
それでも1部のトムスさんと比べたら頼りなかったなぁ。顔も何か頼りないし。しっかりしろよドーガ。守備が伸びないぞドーガ。
ED後はグルニア守備隊長に任命されたらしいが、何となく謀略に巻き込まれそうな気がするぞドーガ。速さが伸びないぞドーガ。

・カチュア
もちろんレギュラー。2部ではシーダを使わんかったんで、マルス様との蜜月を存分に楽しんで頂いた。
登場が2章とシーダより早く、おまけにシーダのお株を奪う敵キャラ勧誘をやってのける。女の意地が垣間見られてとても萌える。アホか。はぁ。
成長率が良すぎて扱いに困るほどなので、今回も安定した活躍を見せてくれた。職業はPナイト以外をやってほしかったなぁ。
ED後はマケドニアで働いてるらしいが……ううう。マルス様、男を見せてくれよ。俺19年間これ言ってる。畜生。

・シリウス
謎のバレバレ仮面騎士。こういう演出はいいよね。良質の2次元設定だ。
設定上は仲間内でも最強級の実力者だが、実際はごく普通の上級職加入キャラってとこ。終章の為には使わざるを得ない。
幸運が低いんで思わぬ必殺を食らったりで、登場章を終えればどこか頼りない印象があった。でもあんま強くするわけにもいかんしね……難しい。
本人に責任はないが、全ての元凶と言えなくもない。イケメンが生んだ戦争だったのさ。美しさは罪って、漫画みたい。羨ましいなぁ……。

・オグマ
オグマナバールと言えば、紋章強キャラとして真っ先に名が上がる双頭である。実際強い。星の力を借りなくてもガンガン強くなってくれる。
星の力を借りると勇者になった辺りでカンストがたくさん出てしまい、却って使いにくくなるくらいだ。うーむ頼もしい。裕木奈江氏も喜ぶだろう。
シーダに多大な恩義を感じてるという設定だが、恋愛感情まであるのか? それはそれでちょっとロリ疑惑が発生するが。
ED後に姿を消したのは、失恋の傷心ではなく、ようやくシーダに恩を返せたと判断したから……と思いたい。イカスなぁ。勇者オグマ、素敵ナリ。

・ジュリアン
1部でも使ってた。成長率は良いがCCが出来ないという、かなりマルスと似てるキャラ。パラメータもマルスと似た成長をする。
攻撃面はかなり充実するが、とにかく守備が低く、しかも敵から優先的に狙われるよう設定されているので、運用が難しい。
鍵開けの特殊能力は重宝するが、盗賊を名乗るからにはやっぱ「盗む」が欲しかった。まぁ次作以降に持ち越しだな。
レナさんとお幸せに。そういやレナがミシェイルに求婚されたって設定はどこへ行ったんだろう。掘り下げ……なくていいか。うん。

・リンダ
2部には「リザイア」の魔法が登場する。女性専用で、敵のHPを吸収する吸血魔法だ。そして「星のオーブ」があれば、武器の耐久力は減らない。
……もうやるべき事は一つだろう。終盤は修羅場にワープでリザイアリンダを放り込み、ターンが終わればペンペン草一本残らない荒野が広がっていた。
ありゃハッキリ言ってバランス壊してるな。でも別に裏技使ってるわけじゃないし、まぁこれもまたFEの楽しみだ。
今回も終盤でこの無双プレーを楽しむべく、序盤からじっくり育て上げた。最終的にはオーブ効果もあり、魔防HP以外フルパラに成長した。
マリクにエリスを取られるのは癪なんで、強引に奪ったって下さい。英雄王の姉に言い寄るとは、あの不敬者が。チッ。

・ユミナ
グルニア姉弟は2部の強制使用キャラとして選出した。今まで使ったことなかったからな。
しかし……この子は、育たん。2部屈指のダメキャラではなかろうか。星の力を借りてもちっとも伸びず、完全に軍最弱キャラだった。
一応杖が使える時点で色々仕事は出来るが、レギュラー候補筆頭のマリーシアと比べたら、様々な面で劣ってると言うしかない。
シリウスと支援関係でもあれば面白かったのにね。容量的な問題か、そこまで個々の関係を深く掘り下げていないのは今作の不満点だな。うーむ。

・ユベロ
弟の方。コイツは攻撃力だけが異常に伸びたが、守備や技はさっぱりで、非常に極端だった。顔は地味なんだから、もっと無難な大人になれよ。
一撃がでかいんで強いっちゃ強かったな。それでも専用魔法があるマリクと比べると見劣りする。やはり2番手3番手だね、残念ながら。

・チキ
神竜。恐るべき力を持つはずだが、ゲーム的事情により、実際はそこまでではない。攻撃速度が絶対にゼロなのはなぁ。使い難い。
キャラ的に壁として使うべきなのだろうが、そうするとやっつけ負けを起こしやすい。チキの上手い扱い方は未だに分からん。
FEロリっ子の祖ではあるが、実年齢は数百歳である。更に寿命は数千年である。覚醒にも出てたしね。
仮に成長したとしても……マルスのお兄ちゃんのお妾さんは無理、だな。残念だ。
本来は、メディウスを倒すのはマルスじゃなくチキであるべきじゃないかなぁ。いっぺんメディウスとガチらせてみよう。機会があれば。

・フィーナ
FE最重要ユニット・再行動キャラの元祖。そういう意味じゃ偉大過ぎる。役に立ち過ぎる。縛りでなけりゃ、どんなプレー形態でもレギュラー化は確実だな。
実は成長率も高く、レイピアを装備できるという設定的面白さもあるんだが、その辺には全然スポットが当たっていないのが残念。
新紋章では会話が増えていたが、全部はチェックしてないんだよな。どこぞの王家の血が入ってるとかあるんだろうか。
ED後はナバールさんと旅していると思いたい。ナバールさんは逆に完全な謎の男でいてほしいなぁ。




ンなとこ。いつも以上に個人的感想を並べる形になった。勝手知ったる再プレーはこうなっちまうよな。
今作のオリジナル版は、実はFE史上最高の売上を記録している。当時は今ほど精緻な売上情報は出てなかったが、確か70万か80万ほどだったはず。
ゲームとして十分面白い上に、2部構成の大ボリューム、スーパーファミコンブーム。売れない要素はない。いい時代だったんだぁ。
ファミコン時代はマニアックなゲームだったFEが、ここで人気シリーズの仲間入りしたと言えるだろう。シリーズのターニングポイントだな。
……しかし、その後FEは緩やかな衰退傾向に入る。内容的にも、特に「トラキア776」は明らかにやり過ぎだった。面白さはまた別の話だが。
俺個人は毎作堪能していたが、世間はそうではなかった。「なんで売れないんだ!?」とありがちな八つ当たりをグダグダ口にしてた記憶がある。
だがそんなFEも、最新作・FE覚醒にてものの見事に大復活。紋章の謎には及ばなかったがシリーズ2位(多分)の売上を記録、大ヒット作となった。
いやぁ喜ばしい。前述のように、覚醒は今作の世界を下地にした作品である。つまり今作の存在も覚醒の大ヒットに大いに貢献しているのだ。
覚醒が売れたってことは、世間が今作の良さを思い出したってことだよ。FEの未来は明るい。次回作が実に楽しみである。

……であればいいんだけどね。覚醒は俺も楽しめたが、「FE」としては疑問を感じる部分も多々あった。だがこれが、今後のFEのスタンダードなのだ。
売れたことはもちろんファンとして嬉しいが、ゲーム内容を絶賛はできない。何とも複雑である。次回作、なぁ……。
ファイアーエムブレムは、やっぱ面白いです。今作を再プレーして、改めてそれを実感した。この面白さは、続いてほしい。
取り敢えず、直近の作品は、Wii Uでの「真・女神転生」とのコラボ作品になるのかな。
そうなると、FE側のキーキャラは、恐らくマルス様になるんじゃなかろうか。その可能性は高いと思う。まぁ登場は100%するだろう。
このコラボ自体は正直ちょっと疑問だが、マルス様の新たな活躍が見られるとなれば、紋章の謎ファンとして期待しておこう。
シリーズ人気を定着させた紋章の謎、アカネイア大陸の英雄王マルス、そして炎の紋章に栄光あれ。て感じで終わり。

……あとWii Uにも栄光あれ。マジで。ホントに。
Wii Uならゲームパッドで寝転がってプレーが出来ますぜ! これぞ次世代! 他では出来ない楽しみ方ぁ!!
……虚しい。Wii Uはもう終わりなのか!? やだ……こんなところで……マルスさま……。
はぁ。










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6 コメント

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懐かしいですね (ito)
2013-04-10 10:37:50
自分はファミコン版を遊んでました。戦闘のアニメーションがかっこ良かったのが印象的でした。傭兵の切りつけてからチャキン!と武器をしまうのが好きでしたね…
そういえば、自分はリフ(僧侶?うろ覚え)を好んで使ってましたが、スーファミでは削除されたんでしたっけ?otaさんなら使いこなしているかと思ったんですがw
返信する
Unknown (ota)
2013-04-10 22:00:12
ファミコン版はファミコン後期のソフトなので、何気に高度な出来でしたね。それでも色々性能的に苦しい面はありましたが……。

リフwww彼に触れますかw はい、リメイク版では削除され、彼が加入するはずの村では「きずぐすり」が貰えるようになりました。
リストラネタがネット上では大変有名です。ちなみにDSでのリメイク版では見事に復活し、ファンは歓喜しました。……多分。
紋章の謎で登場していれば間違い無くレギュラーでしたね。残念ですw
返信する
工藤タイキ (八神太一)
2013-05-19 08:10:23
勿論里見の謎を連想するタイトルだよ。
返信する
Unknown (ota)
2013-05-19 12:56:25
里見の謎は伝説のタイトルなので一度やってみたいですね。
ゲームアーカイブスで配信してくれないかなぁ。
返信する
Unknown (Unknown)
2019-07-22 16:15:03
この記事を読んで何年か振りに紋章の謎をノーリセで再プレイしてみましたが、驚きの連続でした。
まず記事の通り、ドーガが弱かった!
昔の私は序盤はドーガしかまともなアーマーがいないんだから、ドーガは必ず使うものだと思ってました。ドーガは1軍だと。
しかし実際には元からさして高くもない守備が全然伸びない...外してもなんの問題もありませんでした。
トムスやシーマを光のオーブで育てる方が楽ですが、それすらも必要かどうか?
「室内でグラディウスを投げるために...」なんて文言は今になってかなり怪しく見えます。
そしてチキが思ったより弱かった。
記事を読んだ時「チキは最強でしょ」と思ってましたが、やってみると確かにそこまで。
思い込みって凄いですね。
返信する
Unknown (ota)
2019-07-23 23:01:36
おお……ノーリセとは凄い。
けどFEに慣れた人(と推測します)が今このゲームやるなら、それくらいの方が歯応えあって楽しめるかもしれませんね。

>まず記事の通り、ドーガが弱かった!
彼はねぇw 単純に成長率が低いですよね。Aナイトなのに守備が上がらんて。運用面でもキャラクター面でもダメでしょう。
この時代はスキルがまだなく、パラメータがとにかく重要。なのに育てても他の前線キャラに守備でさえ並ばれる始末……。
>「室内でグラディウスを投げるために...」なんて文言は今になってかなり怪しく見えます
まぁぶっちゃけ必須ではないですが、やっぱ彩りがあると楽しいですからね。室内が傭兵やナイトばかりではちと寂しいかと。

>「チキは最強でしょ」と思ってましたが、やってみると確かにそこまで。
チキの調整は、あれ以上強化すると簡単に単騎無双が可能となり、ゲームが崩壊してしまうという判断でしょうね。
設定とはやや噛み合いませんが、まだ神竜としては若いから未熟ということにしておきましょう。
返信する

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