腐れゲー道

プレーしたゲームの感想文を、ダラダラと粘着質に綴ります。

ファイアーエムブレム 新・紋章の謎 ~光と影の英雄~  後編

2010年08月23日 00時47分51秒 | ニンテンドーDSゲーム感想文
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続き。
難度。
さぁ来た。
前作での一番の不満が、この難度だった。
最高のハード5及びノーマルで計2周したが、どちらも制作者の作り込みをまるで感じず、心底ガッカリした。
特にハード5の2章ボス、ゴメスのパラメータはトラウマレベルで忘れられない。
強すぎるというのもあるのだが、何よりもいい加減。出鱈目。テキトー。あんな調整俺でもできる。いや俺でもしない。
今作が発表された時、「どんだけ難しくてもいいけど、調整だけはしっかりしてくれ」と制作者に期待した。
……そしてそれは期待以上に達成されてたと言える。


今作の難度はノーマル、ハード、マニアック、ルナティックの4種類が用意されている。
1周目、取り敢えずマニアックで開始した。「俺くらいのFE野郎ならこれくらいかな」と思ったからだ。
ハッキリ言って、舐めていた。と言うのも、前作は1周目からいきなりハード5でプレーし、しかも苦戦しながらも普通にクリアーできたのだ。
「もう俺のFEレベルは並以上になっている。最高難度程度で困ることはない」などと思い上がっても不思議はないだろう。
今作もいきなりルナでも良かったんだが、まぁどっちにしろ2周は確実にするし、まずは肩慣らしとマニアックを開始。
……自分のアホさ、浅はかさを1ヶ月に渡って身に刻まれることとなった。


難しい。むっちゃくちゃ難しい。
敵が強いし多いし思考パターンも意外に複雑だし、全然攻略が安定しない。
ちなみに俺のFEプレー方針は、難度・作品に拠らず常に「全員生存・盗賊逃がさない・村は守る」である。
主人公一人とか女キャラ限定といった「縛りプレー」はしないし興味もないが、
普通にプレーする分にはそこそこ厳しい掟を課している。
そうなるとマニアックモードがしんどくて仕方ない。
オリジナル紋章の謎を知ってるので旧作の攻略を試そうとしても、全く役に立たない。
シリーズ作品の高難度モードも、全て上記条件を満たしてクリアーを果たしているが、それよりずっと難しいと感じた。
まさかここまでとは。このゲームは誰にでも薦められるが、高難度モードプレー時は覚悟を決めておいた方がいい。
生半可なやり方では全く先に進めないだろう。真面目にゲーム、これを笑うなら止めておくべきだ。
まぁ、いちいち全員生存等に拘らないなら話は別だけどな。

このように非常に難しいマニアックモードだが、それでも非常に面白かったのである。
前作と違って敵の配置・強さ・動きにきちんと制作者の調整を感じ、だから理不尽には感じなかった。
調整が為されている以上必ずクリアーできるはずであり、出来ないのなら俺が制作者に負けているだけだ。
そう思えるなら、どんなに難しくてもゲームは楽しめる。今作はそう思える調整だった。見事ナリ。



……で。まだだ、まだ終わってはいない。
マニアックモードはとても楽しめたが、クリアーしても達成感は正直どこにもなかった。
言うまでもなく、更なる高み・ルナティックモードが存在しているからだ。
マニアックでさえヘロヘロになりながらクリアーしたというのに、まだ上があるだと?
悟空とピッコロがラディッツに「残るサイヤ人の戦闘力は更に上」と聞かされた時の気分はこんな感じだろうか。
いつもならワクワクするはずなのに、今回に限ってはガックガク。
そしてルナティックの概要をネット(1周したから解禁した)で眺めて、ますますガクガクが止まらなくなった。

・敵のパラメータアップ、武器性能アップ
・竜の攻撃射程が1から1~2に変更
・ワープの杖なし
・買い物半額のシルバーカードなし


おいおいおいおい!! 冗談じゃないぞコラ!!!
特にワープの杖なしは本当に頭を抱えた。マニアックでは難所でいつもワープに頼っていたからだ。
それより難しいモードなのに、ワープなし? 一体どうやって抜けろと?
攻略が全く見えない。どうすればいいんだ。
しかし立ち止まっているわけにもいかない。気合も覚悟も何もないまま、取り敢えずルナティックモードを開始した。


……後はもう、ある意味語るべきことはあまりないな。信じがたいほどの難しさ。
トラキア776も封印ハードも烈火ヘクトル編ハードも蒼炎ハードも、旧作高難度モードは全ては過去のものとなった。
そんなの比べ物にならない。言い過ぎではない。FEシリーズ中間違いなくブッチギリの最高難度モードだった。

異常なまでの敵パラメータ。終盤までは、「幸運」を除けば単純に味方より敵雑魚の方が能力が高い。
味方3人がかりでやっと敵一人を倒せる程度。そして敵の攻撃は一撃耐えられれば良い方で、一撃で殺されるキャラも多くいる。
終盤になれば何とか互角になるが、それもあくまで互角、と言うより双方のパラメータが上限近くになるというだけだ。
更に恐ろしいことに、敵は攻撃力が強化された「練成武器」を遠慮なく使ってくるのだ。
練成武器はこちらも作成可能だが、かなりの金が必要で、気楽に強い武器をぽんぽん作ったりはできない。
だが敵は気楽にぽんぽん練成武器を作り、終盤はほぼ全部が数万ゴールドかかりそうな装備で殺しにくる。
パラメータは互角だが武器性能は圧倒的に敵が上。結局終盤になっても力関係は変わらない。
そんな雑魚(とはとても呼べんが)が、増援としてこれまた信じがたいほど大量に湧き出てくるので、
マップの隅の部屋に閉じこもって籠城戦。全然カッコ良くないが、こちとら生き残るために必死なのだ。
FEでここまで「暴力」を感じたのは初めてだ。割と本気で敵キャラが怖かったよ。

敵の性能は異常に上がっていても、味方に変化は何もない。貰える経験値は変わらんし、成長率も変わらない。
下手な成長のまま進めるとゲームがクリア不可になりかねないので、序盤は徹底的な成長吟味が必要。
これまた結構辛いんだが、ここで手を抜いてはルナティックには挑めない。
本来なら成長の良し悪しなど運に任せて進めるのが正しいのだろうが、ルナはそんな常識・美徳が通用する世界じゃなかった。
序盤にマイユニットやマリーシアを吟味してなかったら、中盤で行き詰まったに違いない。嗚呼。

先述の「ワープなし」ももちろん響いてきて、攻略には非常に苦労した。
「難所に強いキャラをワープで送り込む」はFE高難度モードの常套手段なのに、それが出来ないのだ。
正攻法で、正面から王座制圧を目指すしかない。異常パラメータの敵を相手に。嗚呼。

当然ながら、使える手段は全て徹底的に利用する必要がある。
俺はどちらかと言うと兵種変更システムに否定的だが、ンなこと言ってたらルナは絶対クリアーできない。
臨機応変に、その時その時に適した兵種に変更し、その上で攻略を考える。
同じく否定的だったセーブポイントもガチガチに利用した。吟味に役立つし、死ぬ度に最初からじゃ神経がもたない。
また、今作の新要素「みんなの会話」で発生するボーナスアイテムやパラメータアップも、ランダムながら期待するしかない。
特にボーナスアイテムは意外と良い物も入手できるので、運が良ければルナ攻略に大いに役立つことだろう。
俺の場合、序盤でルークが発見してくれた「倍速の槍」が神の如く役に立った。
あれがなけりゃ5章の盗賊をどうしても捕まえられなかったよ。ありがとうルーク。お前自身はあんま役立たんけど。
邪道の域にある気もするが、オンラインショップもルナでは利用すべきだろう。
ここでレスキューやアゲインを入手すれば、かなり攻略に役立つはず。
俺は一度だけ覗いたらロングボウを売っていたので速攻購入し、大いに役立てた。
さすがにこれは使いたくなかったが、ルナだもんなぁ。はぁ。


反射神経の要らない非アクション系では史上最高と思われる苦戦を続け、先日やっとルナティックをクリアーした。
もちろん俺様条件は全て満たして、である。1周目では知らなかったミシェイルも仲間にできた。満足である。
とことんしんどかった。開始直後はクリア不能を何度も疑った。制作者様お恨み致します、とか思った。
でもやれた。俺はやり遂げたんだ。ルナティッククリアーだぞ。自慢だぞ。凄いぞ。
馬鹿にするならやってみればいい。ちったぁ俺の気持ちを知ってみるがいい。誰か分かってください。はぁ。

それでもマニアックと同じく、極悪ながらきちんと調整はされていたと思う。
いや、逆にキッチリ調整をしなきゃこんな出鱈目に難しいモードは作れないだろう。
なんちゅーかなぁ、殺意は言い過ぎだが、制作者からの圧力をゲームから強く感じたよ。
19章や20章のおぞましき増援とか、本当に情け容赦一切なかった。今考えてもよく抜けられたものだと思う。
ルナにもどっぷりハマれたが、さすがに「楽しめた」とは断言できないものがある。
もう1回やるのも、少なくとも今は嫌だ。難度は良いとしても吟味がなぁ。はぁ。

……だーがしかしだがしかし、実はルナティックは最高難度モードではないのだ。
ルナをクリアーすると、真・最高難度「ルナティック´(ダッシュ)」が登場する。
これは敵の強さ等はルナと同じだが、何と「常に敵が先制攻撃してくる」というのだ。
普通なら、キャラが死にかけでも、自軍ターン時に攻撃して敵を倒せるなら、安心して攻撃コマンドを選ぶことができる。
しかしルナ´だとその場合でも敵が先に攻撃してくるので、手を出せない。FEのシステムを根底から覆している。
それでいて敵の強さはルナのまま。一体どこのキチガイがこんなの考えたんだ。
残念ながら、ルナ´攻略は諦めることにする。俺には無理だ。そして逃げとも思わない。
少なくとも俺的条件を満たしてクリアーは多分不可能だろう。
仮に出来るにしても、「やり込み」レベルのプレーが要求される。それは俺には向かない。
FEの最高難度をプレーしないのは初めてだが、今回ばかりはしゃーない。
ルナでも十分よくやったと思う。そう思わせてくれ。
いずれ、そのうち、天から降ってきた美少女天使が協力してくれたら、プレーしてみることにするよ。
それにしても、本当にどうやって進めるんだろうなぁ。プロローグすらやれる気がしないよ。



難度調整には概ね満足したが、一方で「高難度モードは世界設定の崩壊が凄まじいな」とも感じた。
例えば、ナバールは作中最強クラスの剣士・傭兵として、敵味方双方に知られる存在となっている。
だがルナティックモードでは、本来なぎ倒すはずの登場章における盗賊以下。2対1なら確実に殺される。
4章のシリウスも、並み居るマケドニアバイキングを鉄の槍一本で殲滅させ、その正体をプレーヤーに鮮烈に焼き付けるのが仕事だ。
だがルナティックでは守るべきユミナ達と一緒に只管逃げ回るか、敵を殲滅するまで仲間にしないのが得策だ。
いずれも「設定上の強さ」と「ゲーム中のパラメータ」が全く噛み合っておらず、イメージも何もあったもんじゃない。
これはルナどころかハード以降で普通に見られる現象だ。ゲームバランスの為に、世界設定を犠牲にしまくっている。
兵種変更システムの採用により、ただでさえキャライメージの崩壊が激しいのに、
高難度モードはそれを元に戻せない次元にまで進めてしまっている。
もう俺の中じゃ、かつての最強キャラだったナバールやオグマの面影はどこにもない。
化け物パラメータの雑魚を数人がかりで倒す為の雑兵その1と2だ。虚しくなってくる。
あくまでゲームバランスを最優先した結果であることは理解できるが、今作がオリジナルを悪い意味で破壊してしまったのも事実だ。
キッチリと難しいゲームは望むところだが、こういう弊害もあるもんだな。今まで気にしたことなかったよ。
ゲームの調整って本当に難しいな。ルナティックどころじゃないよ。はぁ。




さぁて、最後は軽くキャラ評で。
本当は全キャラやりたいけど、多すぎるから止め。主に使ったキャラだけ。



・マルス
光の英雄、軍の精神的支柱。多くの人に慕われる人格はもちろん、今作じゃ実力もそれなりにあり、十分強い。
昔は「FEの主人公は弱い」を地で行くキャラだったのに、考えてみれば随分強化されたもんだ。
村の訪問等雑用が多いからあまり戦闘させられないが、単純にユニットとして使えば良い剣士になれたと思う。
高難度モードじゃメディウスが文字通り化け物なので、倒すにはファルシオン、つまりマルスの力が絶対に必要。
ゲーム的にはマイユニットが主役だが、最後をキッチリ締める辺りはさすがである。
アカネイア連合王国をどう治めるか、どっかで後日談語ってくれないかな。
……側室を何人作るかとか気になってしかたない。

・シーダ
理想的な美女絵になっていてかなり萌え。最高。
戦闘では専用武器ウイングスピアが強力なので、普通に使える。レイピアより強いのはどうかと思ったが。
だが俺は立場的にカチュア派なので、ルナでは使わなかった。
あんま関係ないけど、ファルコンナイトの速さ上限26がどうしても納得できない……。

・マリーシア
回復の要。ハマーンが実質専用である事も考えると、レギュラー化はほぼ必須だろう。
オーラやエクスカリバーが専用でなくなった中、随分恵まれたキャラである。
成長率も良好なので、最初から最後まで非常に役立った。……2周目は何故かヘタれ気味で、吟味が大変だったが。
特に19章の悪夢、Dナイト大量増援をリザイア片手に殲滅したの時は神々しさすらあった。
しかし、キャラ的には少々残念な描かれ方をしていた。
何となく「見た目や口調は夢見る乙女だけど、内面は意外と腹黒くて計算高い女」と想像してたのに、
今作での描かれ方は恋に恋する痛い少女そのもの。
まぁそれはそれで面白かったんだが、制作者とのキャラの捉え方に大きな違いがあったのは残念だった。
あの性格じゃマルス様の側室にはなれんわな。功績考えたら資格は十分あると思うけど。


・ライアン
登場が非常に早いので、育成に十分時間を取れる。成長率も悪くない。
兵種変更が必須のバランスにおいて、唯一最初から最後まで弓兵で通したのもポイント高い。
今作の弓兵は本当に役に立った。強いとは思わないが役に立った。ありがとうライアン。

・カチュア
多分本人以外誰も知らない、マルスへの想いを秘めた女。超萌え。当然ながらレギュラー。
設定だけでなく能力も最高に使いやすい。ちなみに姉と妹は眼中にないんで、勝手にアベルと修羅場してて下さい。
途中からはPナイトではなくアーチャーになってもらい、ライアンと二人で大活躍した。
敵を削り、やっつけ負けを防ぐ壁になり、ロングボウで魔道士を狩り……大いに役立ってくれた。
こりゃ何としてもマルス様の側室にしてあげるべきなのに、悲しいかな本人は想いを伏せ、そのまま終わり。
いやいや、そのうちマルスと再会した際に想いが再燃、晴れて側室入りさ。ダメか?
FEは妄想のゲームでもあることを思い出させてくれるキャラであった。

・マリク
あんまし使い勝手が良いキャラではないが、終章の説得要因としてどっちみち必要なので、レギュラーにした。
エクスカリバーは非常に使えるが、専用でない以上、大きな売りにはならん。
恐れ多くも世界の王たるマルス様の姉をたぶらかすというのもちっとアレだ。
気に入らんから終章ではクラスをバーサーカーにしてエリスに話しかけさせた。
エリス様、あらくれ化したマリクの姿に卒倒してゲーム終了。とか。ダメ?

・ナバール
能力もクラスも、今作(と前作)のせいでイメージが滅茶苦茶になってしまったキャラの筆頭だと思う。
俺はソシアルナイト→パラディンで主に運用したが、手槍を投げるナバールなんて本当悪夢だよなぁ。
でも終盤は本来のソードマスターに戻し、竜狩りに大いに役立った。
FEにおける元祖キルソード剣士、長髪美形にクールな性格、うん、これ。偉大ナリ。

・オグマ
ナバール共々、かつてのイメージはどこにもない。裕木奈江もさぞ嘆いてることだろう。はぁ。
兵種はDナイトで頑張ってもらった。勇者は上限が低いから正直役に立たない。
顔グラフィックもどこか地味で、寧ろバーツの方が隊長っぽい。うーん。

・ジュリアン
盗賊だって兵種変更できてもいいやん。せっかくの成長率が勿体ないよ。
鍛えれば強くなるが、高難度モードじゃ鍛えるまでが大変過ぎるので、使いにくい。
紋章はあまり盗賊の能力が必要になるゲームじゃないしなぁ。
やっぱ盗賊なのに「盗む」がないのは不自然だよ。うーん。

・シリウス
例の人。頼むから往年の強さとやらを見せてください。支援会話で強くても意味ないですよ。
パラメータ上限が20より上がった以上、上級職加入キャラの初期パラメータはもっと高くしないと不公平だろう。
まぁ加入が序盤なので、兵種変更により色んな仕事をこなしてはくれた。所謂ジェイガンキャラだ。
ニーナを説得したなら、責任もってそいつを引き取って下さい。悪いの全部お前らやんけ。まったく。

・ミネルバ
強面美形お姉さま、何気に好み。浮いた話が一切ないのは制作者の陰謀か。勿体無い。
シリウスと同じタイプでだが、武器レベルが高いのでたまに役立つことがあった。
部下であるはずの3姉妹に完全に負けてるのはオリジナルの頃からどうかと思っていたが、今作じゃ更に酷くなった。
いっそ仲間にならずに別行動するタイプのキャラにした方がよかったかもしれない。
責任をマルスに丸投げするEDも好きではないんだよなぁ。うーん。

・フィーナ
FEにおける超重要ユニット、再移動キャラの元祖。問答無用でレギュラー化は当然。
成長率はかなり高いが、戦闘させるより踊る方が遥かに重要だし、高難度じゃ一撃で殺されるので、完全に補助キャラ。
あらゆる場面で役立つ、本当に便利なユニットだった。やっぱ再移動だよなぁ。これがないとゲームにならん。
あまり好きになれない今作のキャラデザインだが、フィーナだけは見た目がオリジナルより良くなってると感じた。
ナバールやマイユニットとの支援会話も面白い。「お気に入りのキャラ」だな。

・カタリナ
序盤で裏切り、終盤で加入。男だったら許さんが、美少女だからあり。事情があったんだよね、うんうん。はぁ。
しかしパラメータは終盤加入の割にイマイチで、マイユニットと比べると寂しいものがある。
それでも贔屓して使ってみたが、せいぜい並ってとこ。もうちょい強くしてほしかったなぁ。
支援会話の最後でハッキリ「好きです」と独白(マイユニは聞いてない)のは良い。
強い絆で結ばれた男女、そうならない方がおかしい。ED後も頑張ってくれ。

・マイユニット
最後はこのお方。あらゆる意味でゲームの要。
味方がゴミのように弱く、敵が鬼のように強い序盤において、このキャラだけが唯一戦力になる。
序盤はとにかくマイユニットを強化しないと、高難度モードはクリアーできないだろう。
その後も軍の中軸として獅子奮迅の大活躍。タイトル通り、間違いなく「英雄」である。
何となく本名でプレーしていたが、こんなに頼りになる俺キャラは初めてである。
これが所謂「俺つぇえええ!」ってやつか。違うか。まいいや。

物語上も、マルスを含む全キャラの会話相手として常に登場する。桁違いの重要キャラだ。
特にどのキャラとも支援が発生し、支援会話が起きるという立場は大事だと思う。
これにより、多すぎるキャラ達にも一人一人最低限の描写ができた。上手い手法だと思う。
マイユニがいなければマルスがその立場になったのだろうが、それだとマルスは忙しすぎる。
ううむ、こうして見ると、このキャラの追加は良く考えられた措置だなぁ。
メイキングなしで設定されたキャラだったら、もっと好きになれたのになぁ。

しかしその活躍の割に世間に名が通っておらず、ゲーム中ではタイトル通り「影の英雄」という立ち位置であるらしい。
マルスもその事を気にしていたが、本人は「いや、俺はこれでいいのです」と一歩引く立場を取る。
だが、これはちょっと不自然だろう。
マイユニは別にマルスの影武者とかではない。近衛騎士だ。
当然ながらきちんと叙勲を受け、きちんとアリティア王国に雇われた立場であるはずだ。
何も影の存在になる要素がない。活躍すれば自然にそれだけの名声が生まれるだけだろう。
また、何度も語ってる通り、登場全キャラと支援会話が発生し、つまり全キャラと仲良くなる。
あれだけの大所帯の全員と仲良しになり、更には戦場で大活躍、戦後に何も語られないわけがないだろう。
別に「マイユニの活躍は伏せておくように」という通達が出たわけでもないだろうし。
とにかく、このキャラの「影の英雄」という二つ名は不自然極まりないと言うしかない。
マルスの対極にするなら、もっと別に立場のキャラを用意し、ここまで物語で目立たせるべきでもなかった。
もう少し練り込んで欲しかったと思う。贅沢な要望かもしれんが……。




ああ疲れた。書きすぎだよ。でもそれに見合うゲームであった。
非常にハマれたよ。面白かったよ。発売日に買ってよかったよ。
発売前の不安を消し飛ばす快作、素晴らしい。こういう制作者の裏切りは大歓迎である。
ファイアーエムブレム、最高ナリ。ナリぃ!!


……で、早くも次回作を期待してしまう。
次は3DSになるのかWiiになるのか、それともWiiの後継機になるのか、全く予想できない。
個人的にはまた据え置きでじっくりやりたいと思うが、売れ行きは携帯機版の方がいいもんなぁ。
あと、今度は完全新作にしてほしい。さすがに3作連続リメイクはないと思うが……。

今作には十分に満足できたが、まだFE教に再入信するとは決めていない。
これ一作でふらふら戻れるほど俺は素直な性格をしていないからだ。
次回作も今作レベルの高品質なら、もう迷ったりしない。俺がこの身を預けたくなるゲームを見せてくれ。
かつて信じた至高のゲームシリーズ・ファイアーエムブレムがこれからも続いていくことを願う。

ファイアーエムブレム~手強いシミュレーション~~♪
やり始めたら~~眠れない~♪








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2 コメント

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Unknown ()
2021-08-29 01:54:54
カミュとニーナが全部悪いとか頭ガイジか?
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Unknown (ota)
2021-08-29 03:34:38
これはちょっと見過ごせる暴言じゃないな……。
気は進みませんが、しかるべき措置を取ろうと思います。
そのうちプロバイダや警察から連絡があるかもしれませんね。
返信する

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