留学のための海外送金準備 

2010-05-26 07:55:55 | 福岡&中野&メルボルン時代
昨日は、海外送金をしました。

留学すると決まると、悩ましいのが海外へどうやって軍資金を
移転するか?

特に豪ドルは為替変動が結構大きく、つい最近まで82円で
安定していたのに、最近の世界情勢の変化で、74円まで下がっています。

100万円を送金したとすると単純に考えても8万円も違うことになります。

送金は手数料が大きいので(約1万円と見ておきましょう)
できるだけ1回で済ますべし!

■ 外貨預金はオススメではない 為替レートの影響を最小に抑える方法

こうした為替の影響を最小に抑えるには一体どうしたらいいのでしょう?

私は豪ドルでの定期預金を最初試して見ましたが、結論から言うとオススメではありません。 

というのは、外貨預金は日本円での使用を前提にしており、解約すると
豪ドルから円に戻されてしまいます。 これでは意味がありません。

外貨出金で外貨を”現金”で受け取れればいいのですが、外貨出金を
してくれる証券会社でも受け取りが外貨キャッシュでは無く、MMFです。

現金を使うにはMMFを解約するなどしないといけません。あるいはMMFを
外国の銀行向けに送金原資にできるか?ほとんどの証券会社は海外送金をしていません。したがって使えない。

外貨出金は手数料が高く、受け取り銀行の選択が重要です。
豪ドルならみずぼがオススメのよう。

例えば山梨中央銀行では、当日レートでも、外貨で電信送金するときは、市中レートが74円のとき、76円、2円の損。外貨をキャッシュで受け取るときは82円。 つまり8円の損。 

つまり日本で外貨両替するだけで8万円も損してしまいます。(100万円の場合)

■ 手数料より為替レート重視 → 円送金

ネットでは各銀行の手数料の比較は比較的簡単に手に入ります。

しかし、為替の変動で、手数料分くらいはすぐに吹っ飛んでしまいます。
なので手数料よりもいかに良いレートで両替するかが大切です。

そこでオススメは円送金です。 

★日本の銀行 → 円送金 → 海外の両替商 → 海外の自分の口座

円送金とは、とりあえず海外の両替会社に円を送付しておいて、レートの良い時に
外貨に両替してもらうサービスです。

例えば、75円以下と設定しておくと75円以下に決定した時点で両替してくれます。
これは便利。

オススメは、KVBとカレンシーオンラインでどちらも二日程度で口座開設できます。

ただし、KVBやカレンシーオンラインへの円送金は通常の銀行から普通に
送金するしかありません。

ちなみに私が住んでいる山梨では、山梨中央銀行と隣接する都市銀 みずほを
比較してみましたが、山梨中央銀行が送金手数料は500円ほど安くすみました。
ちなみに円で送金すると外貨送金より手数料が1500円ほど高くかかります。しかし、外貨送金だと日本の銀行の高い為替レートを使うので
2万円の損は確実ですから、1500円のほうがうんと安い。

通常の送金手数料5000円に加え、円送金手数料1500円で、6500円が
最低の手数料。支払銀行手数料はできれば受け取り銀行が良いです。
なぜなら日本の銀行だと3000円程度、相手先銀行だと8ドル程度と
日本は3倍だからです。事前に送金相手先と協議して、受け取り手数料込みで送金しても良いかもしれませんね。

ここ数週間は円が非常に強いので、どこの両替商も円を欲しがっているようです。

・円送金の最低送金額は100万円から
・KVB、受け取り銀行手数料は、送金依頼人ではなく、受け取り銀行持ち、にすること。
 (手数料節約のため)

■ 理想的な準備のタイムテーブル

1年~半年前
1) 近所で海外送金できる銀行のうち、手数料の安いものを探す 
2) そこで口座開設する
3) その銀行へ入金
4) その銀行から KVBへ円送金
5) KVBにて指定レート以下で両替 (指定レートを上回れば両替されない)

現地到着数日
6) 現地銀行口座を開設
7) KVBより現地口座に出金
8) 現地キャッシュで出金

現地の銀行口座は日本からでも開くことができる銀行がありますが、
なんと銀行口座を開いてから6週間後に入国しないといけないため、
入国日が不確定な場合には使えません。 

というわけで両替商に入っている間は、持っているお金を有利な金利で運用することはできません。

その分有利なレートで両替できるメリットが上回ると思います。

■ 銀行に出向かずにネットバンキングで送金する

インターネットバンキング全盛の時代、どうして海外送金だけ出向かないといけないの?
会社あるっちゅうねん!って人も多いと思います。
大体一日会社を休めば、それだけで、手数料分は損してしまいますよね。

その場合、使えるのはGoロイズ&Citiだけです。

GOロイズの口座開設は時間が掛かるようです。 

★ Goロイズ → 両替商 → 現地の自分の口座
★ City → 両替商 → 現地自分の口座

しかし、注意事項は、送金先口座の登録に両者ともかなりの時間を要することです。

特にCity! えらい時間が掛かる。 両替商の口座情報は、口座を開いてからしか
取れないので、送金準備には最低2ヶ月を要します。

ロイズは口座開設時に取引口座を申し込むことができるので
カレンシーオンライン、KVBの両者を登録しておくことができます。

★タイムライン
1) 1ヶ月前 KVB、カレンシーオンラインの口座開設 (要2日)
2) Goロイズ、もしくはCityバンクの口座開設。(要2週間)

■ その他の送金・支払い方法

1) クレジットカード → これが一番早くてカンタン
2) 郵便局 → 手数料は一番安い
3) 口座間電信送金 → 日本の銀行から海外の銀行へ直接送金 もっとも普通のやり方
4) 小切手 → 口座間送金と手数料変わらず 海外では一般的

とりあえず ○○日までに支払えと期日指定がある送金の場合は
仕方ないとあきらめて、その時期のレートで所定の手数料を払うしかありません。

このような状況では、カード決済だけが本人が出向かずに支払える唯一の
手段です。 

驚くことに100万円近い学費も多くの人がカードで支払いをしているそうです・・・
(ホントか?留学エージェント・・?口から出まかせちゃうん?)

カードの為替手数料は1.63%、つまり100万円分を支払うと1万6300円も余計に
払うことに。 ならば、普通に銀行から振り込んだほうが手数料は1万円以下なので
安いです。 出向けるゆとりがあれば口座振込み(口座間電信送金)で。

着金には1週間くらいかかります。
クレジットカードの利用限度額を上げるのも同じくらいかかります。


■ 現地口座があるなら

現地に自分の口座が既にあり、日本の銀行から口座間送金できるのであれば
送金時のレートにはなりますが、そのレートで納得いく場合は直接送金できます。

GOロイズや、Citiに現地の自分の口座を登録しておけば、尚よし。

現地口座はほとんどがネットバンキング対応なので、おそらく、現地口座から
留学先学校などの支払い口座に支払うことも可能でしょう。
 

■ まとめ

留学が決まったら・・・あらかじめ送金のためにやっておくこと

1) 両替会社の口座開設
2) クレジットカード会社に利用限度額アップ手続き
3) Goロイズ、Citiなど口座開設

ちなみにこれらのどれも留学エージェントは教えてくれません。

まるで送金に関しては素人同然・

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