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19 世界遺産;厳島神社の仮説  「厳島神社の地形的背景」

2016年03月16日 17時11分19秒 | 世界遺産・厳島神社





  19 世界遺産;厳島神社の仮説  「厳島神社の地形的背景」  





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 厳島神社はもともと陸地だった・・!

現在は海上に立つ厳島神社であるが、元々は陸地だった場所を清盛が掘って神殿を造ったという説もあり、その根拠としては厳島を襲う土石流の実態だとも言われています。

厳島では200年に一度の割合で、弥山(みせん)の山から神社を埋め尽くすほどの土石流が発生していて、近年ではあの枕崎台風でした。
1945年の枕崎台風から遡ること江戸時代中期の1739年、さらに室町時代の1541年にも土石流が発生しているとされています。

つまり、200年に一度くらいずつ土石流が起こり、その都度厳島神社の海のところが埋まって陸地になってしまったとされます。
地質の脆い厳島では、清盛の時代の前から土石流が起こり陸地が形成されていたようで、そうなると、現在は海であったところが本来は陸地であったと考えるのが自然だというのです。


ところが、今度は元々陸地だったところを人工的に掘って海を開き、その上に新しく社殿を造ったという風に考えられるのです。
では、どのようにして海上神殿を築いたのでしょうか・・?、清盛は広大な土地を掘り、海の水を引き入れて、社殿を築いたとされています。

平安時代にこのような土木工事は可能だったのでしょうか、といわれると、日本はもとより農業の国であり、土地を耕したり、新しい土地を開く事は特に苦出は在りません。 農業には鋤・鍬・斧、などがあり、固い樫の木の先には金具がついています。 
従って、当時の技術からお寺や神社が造られているので、人海戦術を使えば可能なのです。


平安期、厳島神社の100年前に建立されたとされる京都宇治の平等院、其処には寺院の前庭には大きな池がありますが、此方も極楽浄土を再現しようと人工的に作られた池なのです。 考古学や建築学から考えて、この時代に清盛が人工的に海を作り海上神殿を造ることは、極めて可能だったのです。

大胆な発想と緻密な研鑽で清盛が造った海上神殿は、全ては海の上に建つことを前提に造られています。
平舞台や回廊は優雅さだけではなく、本殿を高波から守ってくれてます。 
そして、元々あった神社(元々は寺院)の創建から凡そ550年後、現の海上神殿に改築したのが平清盛であり、彼は平家の氏神として厳島神社を篤く敬い、幾度となく参詣に訪れたと言われております。


次回、厳島神社は中国にモデル

  
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