My song

フリーライターの、記事にならないお話

一人夜道を歩く

2005-02-12 | Weblog
ちょっと仕事が長くなって、夕食もとれなかった夜の10時。
疲れていて、お腹もすいていて、少し寂しくて、
一人、夜道を歩いているとき。
しばらく会ってないあの人に、
ああ、会いたいなあと思ったとします。

でも、例えその人がそばにいたとしても、
その人が、その時の自分の気持ちを全て
引き受けてくれるわけではない。

仮にその人が私を心から愛していてくれたとしても。

心の重荷やつらさや、甘えや、そういう勝手な、私だけの
欲求を100%そのまま理解して、
全て満たしてくれるわけではない。

だったら。
今、この時間。
あの人も、こうして、夜道を歩いているかもしれない。
同じぐらい疲れていて、同じぐらいお腹がすいていて、
そしてちょっと寂しいと思って、歩いているかもしれない。
もしかしたら、ほんの少し、私に会いたいなって、
思い出したかもしれない。

そう思うのが、横を一緒に歩くより、幸せじゃないかと思いました。