TONALITY OF LIFE

作曲家デビュー間近のR. I. が出会った
お気に入りの時間、空間、モノ・・・
その余韻を楽しむためのブログ

バンクーバー島、マウント・ワシントンでスキーをするのなら

2013-02-10 14:27:25 | 旅行
かのウィスラーと比べると、マウント・ワシントンは日本ではまったくもって無名。
スキー・ツアーを組んでいる旅行社は見たことがないし、ネットを検索しても情報は数えるほどである。
しかし雪質は近年アイスバーン状態のウィスラーよりも上と言われ、
バンクーバー冬季五輪前にはここで最終合宿をおこなったチームもあったほどよく整備されている。
バンクーバー島の南端、ブリティッシュ・コロンビア州の州都・ビクトリアからは車で約3時間半。
ハイウェイを北上するだけなので分かりやすい。
No.130の出口を左折すると、Strathcona Parkwayを突き当りまで約20キロ弱。
今回はそこを右折して、麓の町・コートニーで念のためチェーンを購入した。

あらかじめ宿に確認していたとおり、山へと向かう道路は “plowed” されて(轢かれて)いる。
島自体はもともと雪が少ないので、よほどの悪天候でなければチェーンは必要なさそうだ。
それでも目的地のロッジへ近づくにつれ、除雪された雪の壁は高くなっていった。
Deer Lodgeはこのスキー場が初めてなら間違いなくおススメである。
地下に宿泊者専用のパーキングがあって屋根のあるところに車を停められるのも安心だし、
なんと言ってもゲレンデにski in、ski outできるのがいい。
12月頭に予約した際、最後の一室と言われたその部屋は1階で、窓の外は雪に埋もれていた。
かみさんの交渉が成功して途中から3階に移ると、
今度は滑降してくるスキーヤーたちを正面に望むウィンター・リゾートらしい眺めが手に入った。
ちなみにBear Lodgeという別棟もあって、こちらの方が若干新しい。
スキー場内にレストランや食堂はあるものの、せっかくのキッチン付きなので、食材を持ち込んでの自炊が正解だろう。
食器類、調理用具は揃っていて、冷蔵庫はもちろんのこと食洗機、洗濯機、乾燥機も各部屋に完備されている。
食洗機も換気扇もこちらの家電は音が大きいのが玉にきず(笑)。
4泊5日で約115,000円也(1,332カナダ$、為替レート約86円)。

スキー場はeasy acresと呼ばれる初心者エリアからExpert Onlyのコースまで計81のrunがある。
人口密度は印象としては低めで、特に昼間オンリーのチケットが終了する15時半以降はがらっと空いた。
ノルディックのコース(クロスカントリー)があったり、靴や板の広大なレンタル・スペースがあったりと、
そこはさすがのウィンター・スポーツ王国。
但しウェア類のレンタルは始まったばかりとかで種類が非常に限られていた。
また初日はミンモのスキー板が、2日目はR. I. のが誰かに持っていかれたので、そこはご注意を。


Slopeside Accommodations at Bear and Deer Lodge
http://www.mountwashington.ca/slopeside-accommodations.html

古内東子@BLUE NOTE TOKYO

2013-02-08 00:54:51 | 音楽
古内東子1995年リリースのアルバム『Strength』は今でも時々聴きたくなる作品だ。
NYのトップミュージシャン達によるバックはとびっきりグルーヴィーで心地よく、
詩には彼女の恋愛哲学のエッセンスが丁度よいさじ加減で収まっているように感じる。
以前から一度ライブに足を運びたいと思っていたアーティスト。
昨晩、活動20周年記念ベスト・アルバムのリリース・パーティーと銘打ったライブに出掛けてきた。

古内本人は以前より幾分ふっくらとして健康的な印象。
胸元が大きく開いたオレンジ色のドレスを纏っていたせいかもしれない。
歌唱中は会場の隅々にまで視線を送って彼女の世界を懸命に伝えようとする。
一番好きな♪「Strength」をナマで聴きたかったのだがそれは叶わず。
しかしアンコールでサプライズ・ゲストとして登場した平井堅とのデュエットがすばらしく、これを聴けたのはよかった。
昔レコード会社の片隅で所属アーティスト同士として紹介される場面があり、
そのとき平井は挨拶代わりに古内の曲をフェイクも完ぺきに歌ってみせたのだとか(確か♪「Distance」と言っていたような)。
そんな秘話というか思い出話のあと登場し、客席は大いに盛り上がった。
歳月の流れを投影した♪「さよならレストラン」という新しいデュエット曲。
終始平井の歌唱力に圧倒された。
今宵のミュージシャンたちも精鋭揃いでそのプレイにちょくちょく目が行っていたのだが、
彼が歌いだすと絶対的な中心となってバンドの存在は瞬時に遠のいたのである。
そんな訳で、お洒落なスーツからグリーンのシャツを覗かせ、センスのいい花束を携えて登場した平井堅の印象は、
R. I. のなかで急上昇。
同時にアニバーサリー的なイベントに旧知のゲストがサプライズで登場するという演出の威力を目の当たりにしたのだった。

家に帰って♪「Strength」を聴いて改めて気付いたこと、それはコーラスの多さ。
バンドにコーラスがいなかったことも、歌われなかった理由の一つなのだろうか。

2013 2.7 thu. 1st
http://www.bluenote.co.jp/