TONALITY OF LIFE

作曲家デビュー間近のR. I. が出会った
お気に入りの時間、空間、モノ・・・
その余韻を楽しむためのブログ

甘味礼讃 Vol. 2 ~ ピエール・エルメのマカロン「オリーブ」

2010-06-26 13:48:53 | グルメ
何年か前、会社帰りにぷらっと立ち寄ったピエール・エルメのパティスリー。
今をときめく天才パティシエとは露知らず。
マカロンに初めて出会ったのもこの時であった。
目にするだけで心が弾むような色かたちといい、
外側のサクッとした軽さと中身のしっとり感のバランスといい、
確かに魅力的なお菓子である。
今でこそオリジナルを並べる店も増えて大変な人気を博しているが、
日本でここまで根付かせるのは意外と時間がかかったそうだ(たまプラーザ「ベルグの四月」山本シェフ談)。
そんなマカロンを別次元へ洗練させたと言われるのがピエール・エルメ。
特にガナッシュ(チョコレートと生クリームを合わせたチョコレートクリーム)に様々な風味を加えることで、
彼はそのヴァリエーション=可能性を広げようとしているように見える。
レモンやココナッツなどの分かりやすさに惹かれる一方、
ワサビ、パッションフルーツ、あるいはスミレといった斬新な風味には好奇心をくすぐられる。

R. I. がその独創性をひときわ強く感じたのは、マカロン「オリーブ」。
オリーブオイルとバニラのホワイトチョコレートガナッシュがメインで、
中央にオリーブ片が埋め込まれているのがミソである。
チョコレートに岩塩、ぜんざいに沢庵といった具合に、
このオリーブ片と甘味のコントラストが舌の上で交戦する。
その面白さたるや…
組み合わせの閃きこそが天才のなせる業か。

パンフレットには24種類が載っているものの、ショーケースでお披露目されるのは約半数。
どうやらグリーン系は「ピスターシュ」が定番らしく「オリーブ」はなかなか登場してくれない。
先日久方ぶりにその姿を見つけたのは、
新たに設けられたというマカロンデー(6月21日)の直後であった。
ピエール・エルメ・パリ青山ではそれを記念して
7月の中旬まで通常よりも種類を増やしての販売をおこなうそうだ。

http://www.pierreherme.co.jp/

家庭菜園スタート

2010-06-19 09:23:03 | ガーデニング
ジョギングする人、自転車に乗る人と並んで、 野菜を育てている人が身の周りで確実に増えている気がする。
「半農」という新たなライフスタイルの話も最近耳にした。
食べるために働くのではなく、半農によって食費を抑える。
収入が落ちたとしても好きなことを仕事に繋げてより人間らしい生活を送る、というものらしい。
そんなトレンドに乗って?、遂に我が家でもミニ菜園をスタートさせた。
元はと言えばかみさんのリクエスト。
あのミシェル・オバマ米国大統領夫人が、
児童たちとホワイトハウスそばの芝生を掘り起こして
家庭菜園を始めたというニュースにも触発されて。

Step 1
手始めに大型シャベルを購入。
道具は少ないほうがいいですよ、という店員さんのアドバイスに従って
鍬(くわ)も芝カッターもこれ一本で兼用することに。
Step 2
杭にヒモを巻いて、地面に畑の形=長方形を作る。
それに沿ってシャベルを地面と垂直に入れてゆく。
Step 3
フライ返しの要領でシャベルを芝の下にもぐらせる。
テコのように動かすと思ったよりも簡単に剥がれた。
Step 4
あとはひたすら耕して、石ころを取り除いたり、塊をほぐしたり。
深さの目安は30cm。
Step 5
日を改めて、プロトリーフで薦められた「家庭菜園のたい肥」と「珪酸塩白土ミリオン」を混ぜる。
粘土質だったのが幾分ふかふかになった。

土を耕すのは無心になれる不思議な時間。
じわっと汗が滲み出ると、新しい夏の洗礼を受けた気がした。
ミミズを数匹見かけたので案外いい土かもしれない。
プランターでは限界のあった大葉やベビーリーフが
地植えだとどのように成長するか楽しみである。

http://www.es-inc.jp/lib/lester/newsletter/100530_114650.html