蜜柑製城塞・中庭

自作の小説やら何やらについて、まったりと独り言をつぶやきます。

スピソ、国の話4

2004-12-14 21:52:20 | Spiritual Sword
まだまだいくらでも出てきます。
サマリア大陸の国の話、第四弾。

★ケセナ・グリアン自治領
「砂漠の民」ケセナ族の住む土地です。国土の大半が砂漠です。
領内で取れる貴金属を他国と交易したり、羊を育てたりしています。
羊毛で織られる、ケセナ族のじゅうたんは、他国では非常に高額で取り引きされます。
いくつか存在するオアシス都市に定住する人、多少は雨が降る地域で放牧をする人など、ライフスタイルは様々です。
交易については、ケセナ側から近隣国に出向くことは多いですが、外国商人がケセナに行くことは滅多にありません。ケセナ族が、過去の歴史から、他国の侵略を非常に警戒しており、外国人の領内への侵入を厳しく規制しているからです。
十数年前、隣接する「月の帝国」(月の帝国については11/5の記事を参照)からの使者が無礼を働いたとして、帝国との交易を停止しました。それ以来、「月の帝国」との関係は、かなり揺らいでいます。

★アランクゥ王国
「馬頭国」と呼ばれる国です。今、もっとも普及している大陸地図において、この国の国土がまるで馬の頭のように見えるためにこう呼ばれます。バミ湖という大きな湖が、ちょうど馬の目にあたるところに位置しているため、目つきの鋭い馬が西を向いているような形になっています。
しかし、「そもそも大陸地図の表記が間違っていて、ここは我が国の領土だ」と主張する近隣国の主張を容れると、あまり馬とは呼べない形になってしまうようです。
一年を通して温暖な、のどかな国です。軍事力、経済力、その他どれを取っても、「可もなく不可もなく」といった感じです。ただ、国民のとても呑気な気質ゆえに、「馬頭国の国民には、人ではなく馬の頭がついているに違いない」と揶揄されることもあります。