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高圧蒸気滅菌(3)

2017-08-06 12:42:27 | 医学情報
こんにちは
東京マイクロスコープ顕微鏡歯科アシスタントakiです🌷

今日も引き続き、高圧蒸気滅菌についてです。

被滅菌物の包装

1)包装材料・容器
滅菌処理した物品を滅菌器から取り出したときに再汚染されたのでは、せっかく処理した行為が水泡に帰してしまう。再汚染防止や搬送・使用時の利便性を考慮し、被滅菌物を包装し、そのまま滅菌器に入れることが可能な各種包装材料や容器が開発されているが、その特性を考えて使用することと同時に、使い分けも必要である。
また、いずれの包装材料であっても、滅菌器から取り出した時に湿ってたり濡れていたりするような場合は再汚染されやすいので、使用や保管は行わないことが肝要である。
主な包装材料・容器として、滅菌バッグ、リネン、滅菌コンテナ、カストバット、トレイなどがある。包装をした後、滅菌工程に曝露する場合にはその包装材料について以下の評価を行う必要がある。
①蒸気の浸透性。
②被滅菌物を入れられる十分な容積を有していること。
③曝露される温度および温度の変化(および変化の速度)に十分に耐えられる材質であること。
④曝露される圧力および圧力の変化(および変化の速度)に十分に耐えられる材質であること。
⑤乾燥状態がよいこと。
また、包装材料が再使用される包装システムである場合(例:滅菌コンテナ)は、効果的洗浄と滅菌方法について規定しておくことが望ましい。

2)包装方法
より高い滅菌・乾燥効果を得るためには、これから滅菌処理をしようとする器械・材料の包装や収納方法を工夫し、滅菌時間の短縮についての検討が必要となろう。
しかし、滅菌時間の短縮そのものを最大の目的と誤解せず時間短縮の方法をみつけることにより、被滅菌物への熱浸透時間を短くし、全滅菌時間中に占める正味滅菌時間の割合を増やすことで安全時間を延ばし、滅菌不良率の減少が図れると考えたい。
また、滅菌時間の短縮ができるような収納方法であるならば、乾燥効果にも多大に寄与するわけであり、結果、全行程の処理時間短縮に結びつく。包装に際しての注意点は次のとおりである。
①布や紙などは空気や蒸気の透過性に優れ、包装材料に適している。
②ステンレス製容器の使用は極力避ける。容器の加熱に蒸気エネルギーを奪われてしまい、被滅菌物に熱が到達しにくい。
③多種雑多な器械・材料を一緒に滅菌処理せず、同一の形状や重量、同一の材質に分別して処理する。
④包装の方法は蒸気の流れ(蒸気は上から下へ流れる)を邪魔せず、内部に空気やドレンなどが溜まりにくい方法を採用する。
⑤極力少量に分離し、1つの包装形態を小さくする。
⑥包装は、ゆとりをもたせて大きめに行う。

3)積載方法
①滅菌器に被滅菌物を詰め込みすぎない。
②コップのように、底が深く穴のない容器は、横に倒して滅菌処理する。
③通気口をもたない蓋付き容器は、通気のための隙間を確保する。
④容器を重ねるときは、隙間を作る。
⑤手術着やタオルなどの繊維製品は中心部をゆるく巻き、滅菌器に収納の際、折りたたみ方向が縦になるように収納する。
⑥片面フィルムの滅菌バッグは、縦でも横でも、斜めに立てかけるように収納する。
⑦滅菌器に収納するときは、縦方向に大量に積み重ねない。

参考文献 改訂第4版医療現場の滅菌
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