世界各国のオペラ座の怪人CDもこれで15枚目になります。
(誰が歌っているのかよくわからないコンピレーションなどを除く。)
いろいろ聴いてきたなあ( * ´_` * )
あとははるばるイギリスからやってくるメキシコ盤を残すばかり。
あ、バーゼル盤もまだだけど、こいつは手に入る見込みがありません(;>_<;)
さて、今回は、、、
試演でファントム役を演じたというコルム・ウィルキンソンがファントム役を演じたカナダ・キャスト盤です。
かなり期待度高いです。
これは、ものすごく安い中古版を日本のamazonのマケプレで注文したのですが、
3週間ほど待てど暮らせど届かず・・・。
郵便事故のようなので、返金するとのこと。
仕方なく新品の2000円弱の商品を改めてプライムで注文し、翌日に届きました。
本当に欲しいものは、ある程度の値段を出して買わなきゃダメ、ってことですね。
結果的にその価値はありました!
ジャケットは、他のどこの国とも違って、黒い縁取りがあって、白というかクリーム色の部分の面積が大きいです。
どことなくファントムからの手紙を思わせるデザインですね。
真ん中には仮面のイラストではなく、ファントムとクリスの二人の写真。
これは、他のCDのほとんどが紛らわしいいので、一発で見つけられて便利かも。
歌詞カードはついてます。
残念なのは中の写真がすべて白黒なこと( º﹃º` )
予算の都合でしょうか、、、
1枚もののハイライト盤なので、例によってセリフのところはあまりありませんが、
私が入れて欲しいと思っている「屋上でファントムが怒るところ」は入っています。よしよし。
しかも、そこの箇所には、「I gave you my music」というタイトルが付いています。
イイね!!
「All I ask of you(Reprise)」ってなってるものが多いけど、
このカナダ盤のタイトルは、ここの部分の重要性をわかってるって感じ。
あと、「ワンダリング・チャイルド」もちゃんと入ってる!
やっぱり分かってるね!
さすがにドン・ファンの勝利の稽古はありませんけどね。
それに、メグとクリスの「エンジェル・オブ・ミュージック」と、
マスカードの後の「ホワイ・ソー・サイレント」もなし。
「エンジェル〜」はたいていのやつに入っているので変わってますね。
メグがどんな声なのかあまりわかりません。
言語は英語なので、ロンドンと同じような感じかと思ったのですが、
意外や意外、内容もジャケット同様、けっこうオリジナル感満載です。
まず、プロローグのオークショニア!
シャンデリアの紹介、盛り上げすぎ(笑)
あの最後の「ジェントルメン!」の言い方。
いやいや、のっけから度肝を抜かれました。
それから、「シンク・オブ・ミー」のラスト、「あああああああー」というところ、クリスがかなり自由です。
どこの国のバージョンとも全く違うのでびっくり。
コルム・ウィルキンソンの歌声は、さすが一流の風格が漂っていますね〜
私の中ではビジュアル的にはロンドン25のグランドフィナーレのイメージなので、
銀髪の紳士ってことで、ちょっと爺さんっぽい声に聞こえなくもないですが。
しかし、1990年の録音なので、当時はもう少し若かったはずですよね(^_^;)
ちなみに、ロンドン25のグランドフィナーレでは、向かって左から二人目がジョン・オーウェン=ジョーンズで、右から二人目がこのコルム・ウィルキンソンでした。二人共、素晴らしい歌声を披露してましたよね(-´∀`-)
カナダの発音ってよく知らないのですが、アメリカともイギリスとも違うのでしょうかね?
聞いた限り、「t」の音をはっきりと発音しているようです。
でも、カナダ育ちのラミンはそんなの感じなかったんだけどな。
ハンニバルの本番を見たときのラウルの「Can it be, can it be Christine?」ってとこ、
「キャン ”イット” ビー・・・」みたいな。
支配人たちもかなり「t」はっきりしてますね〜
「ミュージック・オブ・ザ・ナイト」の感想は、専門の記事にとっておきたい気もしますが、
書いときたいので、書いちゃいます。
かなりクセが強く、ねっとりとした歌い方です。
でも、やっぱり声はいいので、聞き惚れます。
しかし、ここでもやっぱりコルムさんも「t」とかなりはっきりと発音されている印象です。
英語の他のバージョンでは、通常は「t」って曖昧な感じだと思うのですよね。
あと、気づいたのが、「imagination」の発音!!
ラミンは、「イマジャネイッション」って発音してるのですが(ロンドン25とソロアルバムの両方とも)、
なんとコルムさんも「イマジャネイッション」でした!
ラミンはカナダ育ちで、子供の頃に「オペラ座の怪人」を見て感銘を受けて、
音楽の世界に入ったと言います。
ラミンがこのとき見たファントムって、コルムさんだったのでしょうか。
それで発音もマネしてるのかな?
それとも、カナダでは普通にそう発音するのかな。
こういうちょっとしたところに面白みを見出すのも、世界のCD集めの醍醐味であります。
※ 調べてみたところ、やはりラミンが見たのはコルム・ファントムらしいです。
だからきっと、影響をバッチリ受けてるんでしょうね(-´∀`-)
屋上で怒るとことか、ポイントオブノーリターンのあと仮面を剥がされる直前に歌うオールアイアスクオブユーのフレーズとか、ダウンワンスモアとか。
以下、箇条書きの感想です。
・クリスの声は悪くはないけど、娘というよりは大人の女っぽい。
・ラウルの声もいいけど、やっぱりこちらもちょっと大人び過ぎかな。
・カルロッタはかなりの金切り声!
・支配人たちはそんなに好きじゃないかな。
・オケの演奏もいいと思う。
・「マスカレード」の演奏はテンポが良くって好き。その他のところも、比較的早めだと思います。
ときどき、「遅!!」ていうやつもあるので、私的には満足です。
ほんとにこのオケはすばらしいです。
ポイントオブノーリターンからダウンワンスモアに流ていくあたりも、すごく緊張感に満ちた演奏で、引きこまれます。
「オペラ座の怪人」では笛系(素人なので、楽器名がよくわかってない(^_^;))の音が際立ってる。
全体の感想として、やはりコルム・ファントムは一流の風格で、存在感バッチリです。
レ・ミゼラブルのジャンバルジャン役も有名で、「伝説の男」とか「神の声」と言われているとか。
詳しくは
こちらのイープラスの記事をどうぞ!
なるほどー。
私はマイケル・クロフォードより好きだなあ。
ハイライト盤ながらも、通常は端折られがちな重要な部分もちゃんと入っているので、リピート確定のアルバムです。
というか、ヘビロテかも。
カナダ・キャスト、レベル高し!
ほんとに終盤の盛り上がりが半端ないです。
この点はロンドン25もそうですが、あっちは舞台の録音なので、まあ演技も含めて盛り上がるのはわかりますが、
このカナダ盤はスタジオ録音なのに、ここまで演技しているのはスゴイ!としかいいようがありません。
ちなみに、トロントでは、ポール・スタンリーもファントムを演じたとか。
いろいろやりますね!カナダ!
そうそう、カナダはフランス語圏もあるので、
次はぜひフランス語で上演して、CDも出してください!!
フランス語とかイタリア語バージョン、聴いてみたいなぁ。