具体的な仕事のことはブログでほとんど書きませんが、昨年から駐車場工事の申請をしてどうしてもスムーズにいかないのでそのことを書きたいと思います。
主な業務は分筆、土地改良区地区除外、農振除外、農地転用、土砂埋立て申請、地目変更です。
最後まで終わるのに1年半くらいかかります。
分筆、農振除外、農地転用、地目変更の申請は法律があるので特に問題はありません。
手間はかかっても淡々と進められます。
土地改良区地区除外もだいたいどこの土地改良区でもほぼ同じです。
しかし、土砂埋立て申請が上手くいきません。
条例に沿って申請しますが、市町村により全くといっていいほど違い、市町村によってはこれでもか、というほど手間がかかります。
この土砂埋立て条例、面積の大小は関係なく、たとえほんのわずかな埋め立てでも申請が必要だそうです。
市町村によっては許可済みの購入土を埋め立てるのでさえ土壌調査を要求され申請人も費用負担が非常に重くなってます。
今回も当初の工事の内容では許可されず、工法や材料を変え当初の工事見積もりからかなりの追加費用がかかり、今回の申請でもうこれ以上はかからない、と申請人に太鼓判を押したにもかかわらず、今日も追加で土壌調査の費用がかかることをわかり目の前が真っ暗になりました。
今までも相当役所と打ち合わせしてきたのでショックです。自分の仕事で直せるのは問題ないですが、すべて外注なので追加費用がかかってしまうのは申請人に対して申し訳ないと思ってます。
条例に書いてある、と言われればそれまでですし、役所に聞かなかったのが悪い、と言われればそうですが、わかりやすい表でもあればまだしも条例を隅々まで目を通してすべてを理解するのもなかなか出来ませんし、すべてを先まで見通して質問出来ないのが正直なところ。
しかも、条例が昨年変わったばかりで私も初めても申請、しかも市町村で提出書類は違う、となれば手探りで進めていくしかないところもあります。
一番疑問に思うのは今回申請する例を挙げると、面積も小さく、盛土量は少ない、購入土を入れ周りに影響がない自分の土地を埋めるのに過剰と思えるような調査や場合によっては必要ない試験もしなければならず、今までだったら軽い負担で出来たのが条例が出来たことにより、相当な金額や手間や時間がかかってしまい、何が目的なのかわからなくなってしまうことです。
今やってる申請も、実際工事自体は簡単でそれほど日数もかからない、しかし許可から完成までの手間や費用が本当にかかってしまいます。
その費用いったい誰が負担するも、と言いたくなります。申請人の負担が重すぎます。
「土砂を埋め立てての、経済活動はするな」、と言わんばかりでどうも矛盾しているような感じです。
残土を無断で埋めたりとか、当然厳しくしなければなりませんが、正当な行為をする場合でこれほどまで厳しくしなくてもいいのでは、と思います。
私達申請代理人も出来るだけ申請人の費用負担がないようにしたいのは当然で、そのために何回も役所に足を運び少しでも費用を節約できるようするのは申請を通すよりも申請人とって非常に重要なことです。今回も役所に何度も行きましたが費用を軽減できるのは無理でした。
代理人としては申請人を立場で考えるので、条例で決まっていると言われればそれまでですが、お金のかかることですし、決して悪いことをするわけでないので過剰と思えるようなことまで要求しなくてもいいのかな、と思います。普通の常識的な範囲の規制なら納得いくのですけでね。
公共工事よりはるかに厳しい材料の基準や試験を要求されちゃうと、それを申請人に伝えるのは非常に辛いものです。
「かかるものはかかる」と簡単には言えるものではありません。
しかし、これだけ厳しくなれば無断でやる人はいますし、そもそも自分の土地埋めるのに申請なんてする必要ない、と思ってる人がほとんどだと思います。
知らないから埋めちゃった、やったもん勝ちで、お金をかけて申請した人が「正直者が馬鹿をみる」、というのだけはなくしてもらいたいものです。
土砂埋立てする際、知らないでは許されない、すべても人が必ず申請するようにしてもらいたいですし、どんな人が申請してもすべての人が平等の許可基準にしてもらいたいですね。