On The Road

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レット・イット・ビー

2010-02-16 23:02:00 | 小説の舞台
ジョン・レノン&ポール・マッカートニー

(段落#1)
苦難のときには
聖母マリアが僕のもとに現れ
知恵ある言葉をかけてくださる
”あるがままに”

(段落#2)
暗黒の闇の中で
あの方が僕の前に立ち
知恵ある言葉をかけてくださる
”あるがままに”

(段落#3)
何事もあるがままに
無理に変えようとしてはいけない
知恵ある言葉をつぶやいてごらん
あるがままに

(段落#4)
打ちひがれて
この世に生きる人々の思いはみな同じ
いつか必ず答えが見つかる
今を堪え忍ぼう

(段落#5)
たとえ別れわかれになっても
また会える日が来るかもしれない
いつか必ず答えが見つかる
今は堪え忍ぼう

(段落#6)
今はただじっと堪え忍ぼう
このままそっとしておこう
いつか必ず答えが見つかる
今は堪え忍ぼう

(段落#7)
何事もあるがままに
無理に変えようとしてはいけない
知恵ある言葉をつぶやいてごらん
あるがままに

(段落#8)
厚い雲が空を覆う晩にも
僕を照らす光がある
明日まで輝きつづけてくれ
今は堪え忍ぼう

(段落#9)
楽の音にふと目覚めると
聖母マリアが僕のもとに現われ
知恵ある言葉をかけてくださる
”あるがままに”

(段落#10)
今はただじっと堪え忍ぼう
このままそっとしておこう
いつか必ず答えが見つかる
今は堪え忍ぼう

(段落#11)
何事もあるがままに
無理に変えようとしてはいけない
知恵ある言葉をつぶやいてごらん
あるがままに

「ビートルズ全詩集(改訳版)」
内田久美子:訳
ソニー・ミュージックパブリッシング:出版
P.400-403 引用
原詩は、こちら。
動画は、こちら。

全11段落を引用した。
LET IT BEの訳詩を読むとLet it beは聖母マリアが告げる知恵ある言葉であり、苦難の時、無理に状況を変えようとしないで、「あるがままに」状況を堪え忍ぼうと言っている。そして離ればなれになった人にも再会できることもあるだろうと、希望を語っている。
一方、「On The Road」は劣等感を克服しながら、成長して行く青年の物語である。コージは両親がリビングでかけていたビートルズのCDでこの曲のフレーズLet it beをレリビーと聞き覚え、いつしか自らを鼓舞するおまじないとして繰り返している。詩の内容を理解すると、コージのおまじないとして繰り返す行為も、いったん別れた初恋の人あずさと再会するのも、正しく詩の内容とマッチしていることかわかる。

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