映画の企画を頼まれて数日たったある日、電車に乗っていてふと思い出したある出来事。これなら低予算で撮れるし、観客層も明解というものだった。社内の評価も高かったし、起きてから2年も経っていることからどこも映画化しないと踏んだのだが、ノンフィクション本となっていることがわかり、出版社に問い合わせしたところ某テレビ局からドラマ化のオファーが来ていたので結局諦めざるを得なかった。 それから約1ヶ月たったいま、それがフジテレビで9月からドラマ開始されるとの情報が入った。目の付けどころは良かったのに、と関係者からは慰められたものの、プロデュースを依頼されて数日で思いついた安直な企画など実現するはずもないとの思いと、あと数ヶ月早ければ先手を打てたという思いが交錯する。 それと同時に感心したのはフジテレビの切り口だ。原作そのものではなく、原作権に引っかからないよう巧みに設定をひねっているからだ。 逆に言えば原作権はまだ空いているということにはなるが、作っても二番煎じの感は否めないだろう。
まだフジテレビ側も制作発表していないので題材は敢えて明かさないでおくが、自分の描いた作品感やキャスティング案と完成形のドラマの違いには興味シンシンだ。
まだフジテレビ側も制作発表していないので題材は敢えて明かさないでおくが、自分の描いた作品感やキャスティング案と完成形のドラマの違いには興味シンシンだ。