年金問題とグッドウィル。

　連日メディアで話題を集めているふたつの問題。「年金問題」と「グッドウィル」。
　このふたつが合体した話題を昨日友人から聞いた。
　友人は以前人材派遣業である「グッドウィル」に登録してアルバイトを探していた。しかし、あまり条件がいいものがなく、実際には一度も働いたことがなかった。それから全くコンタクトはなかったが、久しぶりにグッドウィルからメールが来たので何事かと思い、見たら思わず苦笑したという。
　それは「社会保険庁の年金記録の電話応対」だと言う。つい数日前、自民党の議員の視察が社会保険庁に行き、問い合わせの電話はあるものの、多くのブースが空で対応が出来てなかったという話や、問い合わせの電話が２７件（？）に対して１件しかつながらないとか報道されていたばかり。
　時給１４００円でそうした問い合わせやクレーム対応するのがにわか仕込のアルバイトじゃ、問い合わせに対してきちんと調べられるのか、大きな疑問だ。
　安倍首相の発言も含めて「付け焼刃的」としか思えない政府の対応が、今回の事柄にも現れているのではないだろうか。
　「国民の不安を解消するために取り組む」と繰り返すだけで、具体的な対応がはっきりしないことに関して週刊誌等でも取り上げられているが、バイトだのみじゃ
チェックから再入力までの作業で、またまたミスが発生することは容易に想像できる。

　会社員である限り、年金の支払い拒否も出来ないが、もはや日本の年金は崩壊しているのだろう。