今日は東大へ行って来ました。
東大と言っても、東京大学の東大です。(^^;)
ことの始まりは、先日の伊福部昭コンサートの打ち上げでのこと。
色んな席に挨拶に回ってる中で伊福部昭氏の甥である伊福部達(とおる)さんの席に行き、色々お話をしました。
その中で(どういう流れだったかは忘れたけど)NHKのTVでのこぎりの波形(正弦波)のグラフが出ていた件を話したら
伊福部氏「あ、それ私が測定しましたよ」
更に
「簡単に出来ますよ」
おおおおおおおおおおお~~~~っっっ!!!
「それならば、ゼヒーーー!!!!」
というわけで、名刺を頂いたら東大の教授でした。という話(^^)
写真の向かって右が伊福部先生。中央に座っているのが藪博士で実際の録音、操作等本日一番お世話になった方。
左は伊福部先生の姪御さんで、打ち上げの時のご縁で今日もご一緒いただきました。
実際問題、知りたいことは色々あるのだけど、本日どの位のことが出来るのか分からないので、とりあえず楽器と弓とを多めに持っていきました。
のこぎり6本(6種類)、弓5本(ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、半月弓)、マレット2本
まずはミュッセルののこぎりに対して、それぞれの弓で弾き比べ測定をしました。
実際にはそれだけでいい時間になってしまいましたが・・・
同じ高さの音を、同じ強さで弾いて、その倍音成分を調べようというもの。
そう。まずその倍音というものが長年の謎でした。
自分は倍音成分はほとんどないだろうと思っていました。
実際にTV番組の中でもきれいな正弦波を出していたし、PAを仕事にしている友人からも
「のこぎりはヴァイオリンのような倍音がないから弱いよね」と過去に言われています。
それに対してもすごく実感。。。
で、測定してみましたら
これはチェロ弓での画像ですが、一番下のツチノコみたいなのは音の強さ。その上の線と点が倍音になりますが、
ツチノコのすぐ上の黒い線が「基音」。その上からが倍音ですが、なんと7倍音まで出ています。(このチェロ弓の場合、不思議と第2倍音が弱くて、3からまた強くなりますが)
ヴィオラ、ヴァイオリンとなると、更に10倍音くらいまでがしっかりと確認できます!
これは伊福部先生も含め、全員が驚きました!
ちなみに弓によって倍音の強さバランスがみんな違いまして、それが音色の特徴になっていると言う事がよく分かりました。
そうそう、半月弓もすごく良い感じで倍音が出ていました。
それともう一つ、弓を離すと倍音成分は全て消え、基音のみ残ります。
そこから先の音は、のこぎり本体の音になるので、どの弓で弾いた音を聴いても全て同じ音色になります。
つまり、チョン弾きで演奏するような人は、どんな弓を使っても音は変らないということです。
弓の違いで音が変わるのは、あくまで弓を当てている間のみ。
それから以前のTVで映されていた正弦波は、弓を離した後の音。
では擦っている間はどんな波になるのか!?
その画像も出してもらいました。
(画面下の波模様)
なんと、ここも正弦波!!??
しかし、よく見ると山の部分の左側に若干の角度がついています。
それこそのこぎりの刃の目立て角度のような!
このほんのわずかな角度が、弓を弾いたときの個性なのだとか!コマイ!!
あと、特にこのチェロがだったんですが、倍音が点線になってます。
これはスーッと当てていたつもりが、実は音が細切れ(バウンド)していたという証拠。
なので、同じチェロの弓のテンションを強く張った場合、弱めた場合でもそれぞれ測定してもらいました。
予想通り強く張るほうが音が細切れになりますが、なんと倍音の出方まで変化がありました。
テンション弱いほうが高次倍音までしっかり測定できました!
この結果からも強く張るメリットはないということですね。。。
いやあ、改めて奥が深くて面白いです!
最後は、のこぎり本体をあんな風に、こんな風に改造したらなんて話になり・・・
またそれは何れ。。。(^^)
そうそう、伊福部先生は、福祉工学の第一人者で「福祉工学への招待」という本を頂きました。
これは8月10日に出版されます。多分その頃に新聞等で紹介されると思いますが、
こちらも面白そうなので読んだら紹介したいと思います。(^^)
東大と言っても、東京大学の東大です。(^^;)
ことの始まりは、先日の伊福部昭コンサートの打ち上げでのこと。
色んな席に挨拶に回ってる中で伊福部昭氏の甥である伊福部達(とおる)さんの席に行き、色々お話をしました。
その中で(どういう流れだったかは忘れたけど)NHKのTVでのこぎりの波形(正弦波)のグラフが出ていた件を話したら
伊福部氏「あ、それ私が測定しましたよ」
更に
「簡単に出来ますよ」
おおおおおおおおおおお~~~~っっっ!!!
「それならば、ゼヒーーー!!!!」
というわけで、名刺を頂いたら東大の教授でした。という話(^^)
写真の向かって右が伊福部先生。中央に座っているのが藪博士で実際の録音、操作等本日一番お世話になった方。
左は伊福部先生の姪御さんで、打ち上げの時のご縁で今日もご一緒いただきました。
実際問題、知りたいことは色々あるのだけど、本日どの位のことが出来るのか分からないので、とりあえず楽器と弓とを多めに持っていきました。
のこぎり6本(6種類)、弓5本(ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、半月弓)、マレット2本
まずはミュッセルののこぎりに対して、それぞれの弓で弾き比べ測定をしました。
実際にはそれだけでいい時間になってしまいましたが・・・
同じ高さの音を、同じ強さで弾いて、その倍音成分を調べようというもの。
そう。まずその倍音というものが長年の謎でした。
自分は倍音成分はほとんどないだろうと思っていました。
実際にTV番組の中でもきれいな正弦波を出していたし、PAを仕事にしている友人からも
「のこぎりはヴァイオリンのような倍音がないから弱いよね」と過去に言われています。
それに対してもすごく実感。。。
で、測定してみましたら
これはチェロ弓での画像ですが、一番下のツチノコみたいなのは音の強さ。その上の線と点が倍音になりますが、
ツチノコのすぐ上の黒い線が「基音」。その上からが倍音ですが、なんと7倍音まで出ています。(このチェロ弓の場合、不思議と第2倍音が弱くて、3からまた強くなりますが)
ヴィオラ、ヴァイオリンとなると、更に10倍音くらいまでがしっかりと確認できます!
これは伊福部先生も含め、全員が驚きました!
ちなみに弓によって倍音の強さバランスがみんな違いまして、それが音色の特徴になっていると言う事がよく分かりました。
そうそう、半月弓もすごく良い感じで倍音が出ていました。
それともう一つ、弓を離すと倍音成分は全て消え、基音のみ残ります。
そこから先の音は、のこぎり本体の音になるので、どの弓で弾いた音を聴いても全て同じ音色になります。
つまり、チョン弾きで演奏するような人は、どんな弓を使っても音は変らないということです。
弓の違いで音が変わるのは、あくまで弓を当てている間のみ。
それから以前のTVで映されていた正弦波は、弓を離した後の音。
では擦っている間はどんな波になるのか!?
その画像も出してもらいました。
(画面下の波模様)
なんと、ここも正弦波!!??
しかし、よく見ると山の部分の左側に若干の角度がついています。
それこそのこぎりの刃の目立て角度のような!
このほんのわずかな角度が、弓を弾いたときの個性なのだとか!コマイ!!
あと、特にこのチェロがだったんですが、倍音が点線になってます。
これはスーッと当てていたつもりが、実は音が細切れ(バウンド)していたという証拠。
なので、同じチェロの弓のテンションを強く張った場合、弱めた場合でもそれぞれ測定してもらいました。
予想通り強く張るほうが音が細切れになりますが、なんと倍音の出方まで変化がありました。
テンション弱いほうが高次倍音までしっかり測定できました!
この結果からも強く張るメリットはないということですね。。。
いやあ、改めて奥が深くて面白いです!
最後は、のこぎり本体をあんな風に、こんな風に改造したらなんて話になり・・・
またそれは何れ。。。(^^)
そうそう、伊福部先生は、福祉工学の第一人者で「福祉工学への招待」という本を頂きました。
これは8月10日に出版されます。多分その頃に新聞等で紹介されると思いますが、
こちらも面白そうなので読んだら紹介したいと思います。(^^)
はい。面白かったです♪
間違いなく私が一番楽しみました(^^)♪♪