おんらく館~のこぎりものには福がある~

のんびり・ぼちぼち・気の向くままに・・・

ご希望の状態に・・・

2017-01-14 | 調律
久々に調律投稿です。

少しずつですが、ご贔屓のお客様も増えているようですので、このまま頑張っていこうと思います。


さて先日、2度目のお伺いになるお宅でなんですが

子供いわく「先生のところと違ってうちのピアノは弾きにくい」
と言われました。事前に電話で。


で、当日お子さまご本人に聞いてみるとタッチが「重たい」とのこと。

ちなみに前回は何十年ぶりの調律で、その後から子供が習い始めて使いだしたという状態です。

実際に触ってみると、決してタッチは重たくないんですね。むしろ軽いくらい。
ただし「働き」がなかったので、ことことを言ってると思いキャプスタンボタンを調整しました。
実はタッチ的には重たい方向に動かしたのですが(その分他のところで少し軽くなる調整もしましたが)、終わって弾いてもらったら「すごーい、全然違う!」ととても喜んでくれました。
(一応良くなった?と聞いたところ「うん」と答えてくれたので胸をなでおろしました・笑)

調整中先生のところのお稽古の様子を親子で再生して聞いてましたが、その音がとにかく軽くて明るいんですね。
ヤマハのグランドだそうですが、アップライトかと思いました。先生いわくその音と軽さが気に入って、そのピアノを選んだということですが、方やこちらはカワイのアップライトで性格が全然違います。

一応そのこともお母さんに説明しましたが、ともあれ気に入ってもらってよかったです。
単純に軽くしようと奮闘しても直らなかったでしょう。。。



また別のところで成人男性ですが、熱心にピアノを弾いてる方がありまして、「低音のここの音がこもってる感じがする」と言うようなことを言われました。
こちらも2回目。

音に対しては調律でなんとかして、その他気になったところをちょっと手を入れました。

終わって弾いてもらって、こちらも喜んでもらえましたが、

「以前は○○○に頼んでいたけど、すぐに終わるし違いを感じなかったのでやめた」とのこと。

毎回違いを感じてもらうのは難しいかな、と思うし、毎回がうまく期待に応えられるわけでもありません。
また自分はやりすぎてしまう感もあるので、かえってクレームの元になってしまったことも実はあります。。。


その加減は難しいんですが、しっかりとご要望に応えられるよう頑張ろう!

というお話でした。。。