寝具の情報・ニュースまとめブログ

元・寝具店経営者の視点からふとんの使い方・選び方を発信するブログです。

有楽町マルイの「ねむりの相談所」へ行って来ました。

2017年04月20日 | 寝具関連ニュース



こんにちは、ふとん屋元店長です。
本日手元の気象計によりますと、
午前九時現在、気温二十四度、湿度三十五%、
カードを裏返す感じで一遍に初夏になりましたね。

先日有楽町マルイに入居している、
西川産業の「&Freeショップ ねむりの相談所」に行って来ました。
こちらの売りはなんといっても、
相談者の睡眠や日常を可視化する事の出来るシステムにあります。
これは「専用の活動量計」を肌身離さず二十四時間、
一週間~二週間のあいだ身に付ける事で相談者の日常を記録・可視化するものです。
意識の無い睡眠中は勿論、
何気ない日常の中に潜む安眠阻害リスクを発見し、
睡眠と健康の改善に結び付けようと言うものです。

興味があるので、実際に行って来ました。
以下は私の個人的な体験を記したものです。


 先ずはインターネットで予約しました。
予約をしなくても良いといえば良い様子なのですが、
有楽町まで行って空振りは厳しいですし、
事前に予約しておく事をオススメします。
現状、比較的スムーズに予約できる様です。
 私は11時に予約して伺ったのですが、
驚いたのはマルイ自体の開店も11時である事。
事前にそこも調べておけば良かったのですが、
何故か私は商業ビルだから10時くらいから開いてると思い込んでしまい、
早めに着いてしまったので時間を潰すのに苦労しました。
目的地以外に関心ない方は注意が必要です(土日は10:30開店)。

 実際に店内へ伺います。
 非常にシンプルで清潔感のある店内です。
店内の一角にデスクとPC周りが配されています。
相談コーナーは店奥を向いておりますので、集中して話しやすいです。
 最初は問診です。
使用している寝具、
現在の睡眠に関する悩み事、
睡眠に関して改善していきたい事、
日常の運動、睡眠起床時間、などが問われます。
自分の為に答えるものなので、見栄は張らぬ様に気を付けました。
 私の経験上、これから相談する方で最も答え難いのは使用寝具と思います。
例えば、私は店長だったのでパート希望の方の面接を行なっていました。
数十人の方を面接しましたが、
自分の使用寝具を正確に答えられる人はいませんでした。
寝具店で働こうという人でもそうなのですから、
ご来店された何万というお客様でも答えられたのは数人です。
しかし相談所に伺う場合は自分の為に把握はしておいた方が良かろうと思います。
具体的には枕・敷寝具・掛寝具について、
商品名・素材・中わた量・サイズを知っておくと良いと思います。
大体は商品についているタグに書いてあります。

 初日はこの問診だけで終わりでした。
次いで「活動量計」を貸与されます。
十円玉を三枚くらい重ねた程度の小さなもので、
ベルトなどに付けて使用します。
風呂以外は二十四時間身に付けますので忘れない様にしましょう。
 なお注意点として、
「日常をデータ化する為に使用する」ものなので、
貸与されてからの一、二週間は、
出張や長期の旅行などは避けた方がいいです。
出張先や旅行先ですと生活環境や寝具が激変してしまうので、
日常的なデータの計測には不向きであるからです。
私も出張を控えていたので今回は諦め、
またの機会に挑戦しようかとも悩んだのですが、
なんとか七日間の計測期間を得られたので続行できました。
 帰り際、有楽町マルイの化粧室でベルトに活動量計を装着し、
生活を可視化するための一週間が始まりました。
なおこの日の終わりに再訪の予約も取りました。
基本的には再訪の予約をするところまでがセットだと思います。

 一週間後にデータ満載の活動量計を持って再訪しました。
モニタに映された自分の一週間を見ながら、
スタッフの方と問題点を炙り出していきます。
 私の場合、自分の睡眠で気になっていたのは寝つきの悪さだったのですが、
データとして見てみると、入眠はさほど下手でもないという感じでした。
但し七日間のうちで一度、入眠に数時間掛かった日があり、
ひょっとすると月に一、二度あるこうした飛び抜けた入眠失敗の経験が、
自分の中で大きなウェイトを占めていたのかも知れません。
 逆に自覚が無かったのが睡眠中覚醒の多さです。
七日間のうち三日ほど、やたら覚醒している日がありました。
そのうちの一日は寝入り端から目覚めまで一貫して覚醒を繰り返しており、
自分ではよく眠っているつもりでも分からんものだな、と知りました。
 スタッフさんには入眠で苦戦する日の為に、
アロマなどをオススメいただき、購入しました。
実際に時々使ってますが、気に入ってます。

 以上で体験は終わりました。
以下、良いと思った点と宜しくないと思った点を挙げていきます。

 先ず良かった点。
 やはり日常を可視化するという試みは新鮮で良かったです。
どこまで正確にデータを取れているかはさておき
(例えば筋トレは概ね拾えていなかった様に思います。
一方で睡眠中の寝姿勢・覚醒状況などはかなり詳細であったと思います)
自分の過ごした一週間が明瞭になるのは有難いし、何より楽しい。
個人的に購入して使用したいと思いました。
 また、スタッフの方が「売らんかな」の姿勢でないのも良かったです。
逆にこちらが心配になるくらい、モノを勧めてこない。
私は活動量計の無料貸与をされて何も買わずに帰るとか無理な人間なので、
何かを買って帰りたいのですが、
オススメの品を提案してもらうのに少し骨が折れた程でした。
しかし逆に言えば敷居が低いという事ですので、
皆さんも気軽に相談してみてもいいかも知れません。

 次にどうかな、と思った点。
 先ず第一に、モニタに映された一週間のデータを頂戴できない事。
これはある意味では致命的なのではないかと思います。
折角一週間蓄積したのに、自宅で検証できない訳ですから。
私はデータを取っている最中の諸々をメモにとっていました。
あとでデータとメモを付け合せて、
自分の生活習慣の改善どころを探すつもりだったのですが、
データをもらえないのでご破算となりました。
 次に、改善に向けての商品の提案に熱心ではない点。
私が既に西川産業の寝具で環境を固めているからかも知れませんが、
上述の覚醒の多さや他にも寝返りがやや多すぎる点など、
寝具で改善する可能性があるポイントについて、
私の方からは水を向けたつもりだったのですが、
余り寝具の方の話をしてもらえませんでした。
私としては現在よりも環境が良くなるのであれば、
特に敷寝具については積極財政で望むつもりでしたので、
この点は鳥渡肩透かしではありました。
勿論敷寝具の件は改めてお伺いするつもりですし、
「良かった点」でも挙げた様に、
この点は別の見方をすれば美点であるとも思います。

以上、良かった点、良くなかった点を挙げてみました。
皆さんも日常の可視化、如何でしょうか。
是非体験してみていただきたいと思います。
楽しいし、意外な気付きもあると思いますよ。
また実際には、私みたいに無料貸与された以上は何か買わなきゃ、と思う必要もないです。
メーカーさんは恐らく我々が治験者となってデータを提供する事で、
既に目的の一端は達していると思われますので、
win-winの関係なんだと割り切ってしまって構わないと思います。
それを理解した上で何か買って帰りたいなぁ、
と思えるショップでもありますし、是非試しに相談しに行ってみて下さい。


※今回の体験談は有楽町マルイに入居している「ねむりの相談所」のものです。
 「ねむりの相談所」は他にも数店舗ありますが、
 他店舗さんの事は行った事がないので何も分かりません。


東京西川 ムアツベーシック シングル 90mm ベージュ シーツ(ホワイト)付
クリエーター情報なし
東京西川

26,500円

東京西川 ムアツ プレミアム シングル 80mm 無地ベージュ
クリエーター情報なし
西川産業

29,777円

東京西川 [エアー01] マットレス シングル ベーシック グレー
クリエーター情報なし
AIR

41,040円