最近は、青少年が人を傷つけたり、また親が子供を虐待するという悲しいニュースであふれています
これは「命とは何なのか」「生命はなぜ尊いのか」などについての基本的な問題が見過ごされているからと言えるでしょう。
命や生命に対する考え方が大きく揺らいできている今、病院の産婦人科で働く助産師の女性が、
「クローン技術などの生命科学に関する様々な情報が、一般の人々に“命は医療でつくれるもの”という意識を植え付けてしまったようです。そのことを憂慮する医者は多いのです。」
とおっしゃっています。
また、「命があることは決して当たり前のことではなく、むしろ奇跡的なことである」と訴えているのは、筑波大学名誉教授で遺伝子学が専門の村上和雄さんです。村上教授は、子の誕生や生命の考え方に対して次ぎのように語っています。
「私達は『子供をつくる』と言います。しかし、それは少し傲慢なことではないか、と私は思っています。なぜかといえば、私達の力だけでは、カビ一つできないのです。それなのに人間の力だけで、赤ちゃんが出来るでしょうか。私達が行っていることは、きっかけを与えて、あとは栄養を与えているだけなのです。
私は今、日本人はそのことを忘れかけているのではないかと思っています。私達は物質的にはたいへん恵まれています。
しかし、自分の命や他人の命、そして胎児の命、動物の命、植物の命は、私達のつくったものではないということを、私達はもう一度思い起こす必要があります」(『いのちの素晴らしさ』モラロジー研究所)
こどもが「できる」という考え方には、自分達で作ったという、親の傲慢な気持ちが見え隠れしています。しかし「授かる」、さらに「預かる」という考え方には、神や大自然から受け取った大切なもの、という謙虚さが感じとれます
私達はこういう視点を、子育てをする原点としてとらえていく必要があるのではないでしょうか。その中に、今日の様々な教育問題、家庭問題を解決するヒントが隠されているのかもしれません
これは「命とは何なのか」「生命はなぜ尊いのか」などについての基本的な問題が見過ごされているからと言えるでしょう。
命や生命に対する考え方が大きく揺らいできている今、病院の産婦人科で働く助産師の女性が、
「クローン技術などの生命科学に関する様々な情報が、一般の人々に“命は医療でつくれるもの”という意識を植え付けてしまったようです。そのことを憂慮する医者は多いのです。」
とおっしゃっています。
また、「命があることは決して当たり前のことではなく、むしろ奇跡的なことである」と訴えているのは、筑波大学名誉教授で遺伝子学が専門の村上和雄さんです。村上教授は、子の誕生や生命の考え方に対して次ぎのように語っています。
「私達は『子供をつくる』と言います。しかし、それは少し傲慢なことではないか、と私は思っています。なぜかといえば、私達の力だけでは、カビ一つできないのです。それなのに人間の力だけで、赤ちゃんが出来るでしょうか。私達が行っていることは、きっかけを与えて、あとは栄養を与えているだけなのです。
私は今、日本人はそのことを忘れかけているのではないかと思っています。私達は物質的にはたいへん恵まれています。
しかし、自分の命や他人の命、そして胎児の命、動物の命、植物の命は、私達のつくったものではないということを、私達はもう一度思い起こす必要があります」(『いのちの素晴らしさ』モラロジー研究所)
こどもが「できる」という考え方には、自分達で作ったという、親の傲慢な気持ちが見え隠れしています。しかし「授かる」、さらに「預かる」という考え方には、神や大自然から受け取った大切なもの、という謙虚さが感じとれます
私達はこういう視点を、子育てをする原点としてとらえていく必要があるのではないでしょうか。その中に、今日の様々な教育問題、家庭問題を解決するヒントが隠されているのかもしれません