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芦ノ尻道祖神祭り/長野市大岡芦ノ尻地区

2009-01-08 09:56:22 | 行事
 ▲2009年の新たな神面、1年間の守り神となります。
  高さ1.8m、横1.2mの厳しい神面には、酒樽、肴(鯛)、杯も供えられました。

 近くの長野市大岡の芦ノ尻地区で、古くから伝わる道祖神の祭り、県指定無形民族文化財にもなっている奇祭が、今年も1月7日に行われました。36戸の集落から集められた正月の松飾りの作り物が、高さ1.5mほどの文字碑道祖神に付けられて独特な顔が出来上がりました。
 村に悪霊が入らないように、そして無病息災を、良縁を、豊年をとの願いが込められて作られるこの道祖神、1998年長野冬季五輪開会式に出演してから全国的に有名になり、狭い祭り会場は多くの観客や報道陣で埋め尽くされ身動きができないくらいでした。
 道祖神のすぐ脇では、どんど焼きの準備も行われていました。

 ▼正月の松飾りが集まります。今日は、大岡小学校の子供たちは道祖神祭りを学習する特別授業とのこと。
 

 ▼1年間の守護役を終えた古い神面
 

 ▼午後1時半過ぎ、古い神面が取り外される。これは、夜のどんど焼きで燃やされる。
 

 ▼普段は見ることのできない明治初期に造られた文字碑道祖神の姿
 

 ▼神面の部品となるお椀、牛蒡(ゴボウ)、注連縄などが選別される。
 

 ▼いよいよ作製開始。神面の皮膚から付けられる。
 

 ▼部品作りも手際が良い。唇を作っている。
 

 ▼部品が付けられる。鼻、口、目、口ひげ、顎ひげ、まゆげ、冠が付けられる。
  これらの部品は、紐まで全て正月の松飾りのリサイクルですから驚きます。
 

 ▼全てワラ細工だけの神面は、約1時間30分で仕上がります。
 

 ▼隣では、江戸時代から伝わるという古い道祖神の屋根掛けが行われています。
  この道祖神は、高さ34cm、横25cm、奥行き23cmの小さなもの。
  仲良く立つ男女は、高さ15cmほどで可愛らしい。
 

 ▼屋根は、松飾りのお椀を分解して被せます。
 

 ▼巾70cm程の屋根が被り、砂岩質の道祖神も風雨から守られます。
 

 ▼前の広場で作られていたどんど焼きの櫓も形ができてきた。
 

 ▼大勢の観客や報道陣で賑わいました。
 

 

          ~~~ そして、翌朝 (07;30 jan.2009)~~~

 ▼昨日の賑わいが去り、標高832mの地に立つ新たな守護神は、朝陽に映える北アルプスを臨みながら静かにその任に就いていました。前の広場では、昨夜のどんど焼きの残り火で、近所のお年寄りがお餅を焼いていました。どうぞ皆さん、今年も平穏でありますように。
 


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4 コメント

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w(゜o゜)w オオー! (si)
2009-01-08 18:47:13
さすが、オリンピックに出演しただけありますね~
メディアの力はすごい!
大勢集まったのですね~・・・

新聞見て行ったのかと思いきや!
お祭り当日に行った事も素晴らしい!
(o^-')b

新聞の1枚の写真からでは伝わってこない事も伝わってきます。
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貴重な文化 (takano)
2009-01-08 21:34:03
メディアの力も凄いですが、見る価値のあるショーです。長く引き継がれている貴重な文化、これからも残してもらいたいです。
来年は、見に行きましょう。
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神面 (ひめ)
2009-01-09 00:46:27
いつだったか、見せて頂いた事がありましたね。
夏でしたから、お役目も半分以上済んだころ・・。
あの時拝見したおかげで、今回の記事がようく
理解できたと思います。
貴重な文化が長く引き継がれていることに敬意を表し
これからも続きますよう祈ります。
返信する
神面は変る (omitakano)
2009-01-09 14:10:00
並々ならぬご苦労があると思います。

以前、写真を撮られていると思いますが、当時と比較して下さい。
面白いのは、村を守る任の疲れからなのか、顔の様子が少しづつ変ります。眉が下がったり、口が大きくなったり。
風雨にさらされて、そうなると云う人もいますが・・・。
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