この事件の被疑者が知的障害のある青年だったことを知りショックを受けました。
それは、これまで関わった知的に障害のある青年たちとだぶって見えるところがあったからです。
彼らは、女性に感心がありながら、対等に同年代の女性と関わる機会も、かかわるだけの自信もありません。小さくて可愛い子どもを相手にするのは、本当に可愛いと思うこともあるでしょうけど、弱い子どもにしか関われないという自信のなさの現れだということが多いです。
私の知っている知的な障がいを持つ青年たちは、可愛いと思い見ていたいと思って凝視したり、可愛いと思って近づいたり、しばらく一緒にいたいと思って付いていったり、ということをしてしまいましたが、でも凶悪なことをするような青年ではありませんでした。
ところが、もしなにか突発的なことが起きたら、青年は驚いて思わない行動にることは十分考えられます。騒がれたり、大声を出されたり、泣き出されたりすると、どうしていいか分からずに、それをとめようとすることもありうると思います。
しかしながら、相手は幼児ですから、力でいえば圧倒的に脆弱です。
被害に遭われた方は、誰が何を言おうとお気の毒です。子どもが亡くなることは辛いですが、どんな思いでその場にいたのか、どれほど怖かったか、親にしてみれば想像するだけで気が狂いそうになるでしょう。
でも、一方で、知的な障がいを持った青年を抱えて、日々の行動に心を砕き、不安に思っている保護者(母親が多いです)がも苦しんでいることが多いです。
事件に至るまでも、なにか起こしたらどうしよう、とどこへでも一緒に行かなければ不安でいられない親御さんもいます。
また、拘束されれば留置場でどんな思いでいるか、取り調べで警察の反応をうかがうようにしながら、一番気にいられる言葉を選んでいないか、と案じます。
双方の思いを考えると、とても複雑です。
ただ、どうしても今、捜査機関に訴えたいのは、取り調べの適正です。
子どもを亡くされた被害者は、まず、真実を知りたいでしょう。なぜこうなったかを知りたいでしょう。
この被害者の最低限の思いを実現させるためにも、この知的障害のあるといわれる青年をきちんと取り調べてほしいと思います。
知的障害に理解のある(不当に擁護する、とうことではありません)弁護士を同席させてでも、本当のことをきちんと聞き取ってほしいです。
警察は職業的に、検察官から(結局の所、裁判官からということですが)文句を言われないような理路整然とした調書を作ろうとしがちですが、世情の常識通りに物事はすすまないこともあります。
真相を紛らしてしまうようなことがないように。
それが、被害者を慮る第一歩ですし、加害者の人権を不当に制限しないことでもあります。
それは、これまで関わった知的に障害のある青年たちとだぶって見えるところがあったからです。
彼らは、女性に感心がありながら、対等に同年代の女性と関わる機会も、かかわるだけの自信もありません。小さくて可愛い子どもを相手にするのは、本当に可愛いと思うこともあるでしょうけど、弱い子どもにしか関われないという自信のなさの現れだということが多いです。
私の知っている知的な障がいを持つ青年たちは、可愛いと思い見ていたいと思って凝視したり、可愛いと思って近づいたり、しばらく一緒にいたいと思って付いていったり、ということをしてしまいましたが、でも凶悪なことをするような青年ではありませんでした。
ところが、もしなにか突発的なことが起きたら、青年は驚いて思わない行動にることは十分考えられます。騒がれたり、大声を出されたり、泣き出されたりすると、どうしていいか分からずに、それをとめようとすることもありうると思います。
しかしながら、相手は幼児ですから、力でいえば圧倒的に脆弱です。
被害に遭われた方は、誰が何を言おうとお気の毒です。子どもが亡くなることは辛いですが、どんな思いでその場にいたのか、どれほど怖かったか、親にしてみれば想像するだけで気が狂いそうになるでしょう。
でも、一方で、知的な障がいを持った青年を抱えて、日々の行動に心を砕き、不安に思っている保護者(母親が多いです)がも苦しんでいることが多いです。
事件に至るまでも、なにか起こしたらどうしよう、とどこへでも一緒に行かなければ不安でいられない親御さんもいます。
また、拘束されれば留置場でどんな思いでいるか、取り調べで警察の反応をうかがうようにしながら、一番気にいられる言葉を選んでいないか、と案じます。
双方の思いを考えると、とても複雑です。
ただ、どうしても今、捜査機関に訴えたいのは、取り調べの適正です。
子どもを亡くされた被害者は、まず、真実を知りたいでしょう。なぜこうなったかを知りたいでしょう。
この被害者の最低限の思いを実現させるためにも、この知的障害のあるといわれる青年をきちんと取り調べてほしいと思います。
知的障害に理解のある(不当に擁護する、とうことではありません)弁護士を同席させてでも、本当のことをきちんと聞き取ってほしいです。
警察は職業的に、検察官から(結局の所、裁判官からということですが)文句を言われないような理路整然とした調書を作ろうとしがちですが、世情の常識通りに物事はすすまないこともあります。
真相を紛らしてしまうようなことがないように。
それが、被害者を慮る第一歩ですし、加害者の人権を不当に制限しないことでもあります。
報道を見ての推測だけで申し訳ないのですが、悪い人が何処にも見当たらない。
警察にそのような能力があるのかどうか分かりませんが、真相究明期待したいです。
特に目に見えないような部分をみんなに分かるように。
担当される弁護士の方も応援したいです。
被告人の利益は社会全体の利益に通じるものだと思います。
この記事を、知的障害者を良くご存知の弁護士さんの意見として紹介させていただきました。
TBと共にご報告します。
ありがとうございました。
と、同時に容疑者の力量で、この犯罪が可能であろうかという疑問を弁護士さんに持ってもらいたいのです。
本件の場合も、疑問が多く出てきました。上記URLの「コロンブスの卵を産む」のサイトで、<冤罪かも>の項目内で、幸満(ゆきまろ)ちゃん殺害事件を書きました。ご高覧を願います。
マスコミとしてはセンセーショナルな事件だけに取りあげないわけにはいかないけれど、「知的障碍」を押し出しすぎると「障碍者への偏見を煽る」などの批判を受けるので、それを恐れてこれまでの事件と同じように容疑者のことを記事にしているのだと思います。
ただそのために、「若い女性の後をつけていった」「部屋にアニメの塗り絵があった」などの情報が流れることが、今までと同じように「変質者」「異常嗜好」の印象を見る者に与えてしまっているような気がします。
この状態が「やっぱり知的障碍者は怖い」という意識を助長しなければいいのですが。
実際問題、知的障碍の方は言い方を変えれば「幼い」と言えるので、きれいなもの・かわいいものが大好きですし、幼児向け番組も見るでしょう。
マスコミは「知的障碍者」であることをはっきり提示し、障碍者への理解を広めていくべきだと思います。
>知的障害に理解のある(不当に擁護する、とうことではありません)弁護士を同席させてでも、本当のことをきちんと聞き取ってほしいです。
警察の捜査で、どういうやりとりがされているのかが気になります。自分が覚えていないことについて、「この人が何度もそう言うのなら、そうだったんだろう」と考えてしまうこともあり得ますから。
取り調べの場に、そういう付き添い的な人をつけるということは不可能なんでしょうか?
この青年は三ヶ月前に、今まで勤めていた職場を「疲れた」と辞めてしまったそうですが、その時に(家族以外に)サポートをする人物・環境は無かったのでしょうか?
この青年のこと、被害者、遺族。考えれば考えるほど、暗鬱な気持ちになります。
実は司法に興味がありまして、地検モニターに参加させて頂いたことがあります。以前の私は、100%被害者に感情移入をしてしまう傾向があったのですが、モニターとして加害者という一人の人間を目の当たりにすると加害者も私たちと同じ人間なんだなと、とても複雑な気持ちになりました。
とはいえ、この事件、被害者の女の子と遺族の気持ちを察すると、個人としてはどうしても加害者に極刑を望んでしまいます。私の母も学生の頃に知的障害の男性に乱暴されそうになったそうです。被害者にとっては、相手が知的障害者だろうと健常者だろうと憎き相手には変わらないんですよね。
知的障害者だろうと誰だろうと何の落ち度もない女の子の命を粗末にした人は、自らの命をもって償ってほしいです。
被害者・加害者になることが、初めての経験とすれば、ほとんどの人は上手く伝えることもできず、言葉に表すこともできない感情もあるため、警察官の誘導尋問や威圧的な態度で制するようなことがあれば、調書の言葉が警察官によって作られていく可能性が大きいでしょう。
取り調べが可視化されても、一度作成された調書を覆すのは、なかなか困難なことでしょう。取り調べについては、誰についても弁護士の同席があれば、真実に近い調書がとれると思います。冤罪がなくならず、多くの被害者が真実を知りたいと言い続けている社会の仕組みがいつまでもかわらないことから、最初に関わる警察のあり方には問題があると思います。
共感しながら拝見しました。
最後の「被告人の利益は社会全体の利益に通じるものだと思います。」
という言葉は、とても冷静で、またこれほど被害者がお気の毒な事件において、あえてこのことを言葉にされることに、お考えの深さを感じました。
以前、40代の会社社長で、学歴もあり非常に沈着な方が共犯として巻き込まれた形で逮捕された事件を担当しました。その方でさえ、取り調べが長時間続くと、自分が何を言えばいいのか分からなくなる、といわれていました。
況や、判断力も不十分で、脅しにも優しさにも脆弱な知的障がいのある方が、密室の取り調べに耐えられるのか・・・。
暗澹とします。
今回のような場合、捜査側がこの人間を犯人にするための自白の調書を取ることは、むずかしいことではないと思います。心して捜査に当たっていただきたい事件です。
鉄甲機さんご指摘のように、マスコミの問題は本当に大きいですね。マスコミはぜひ、理性的な姿勢を持ってほしいです。報道の力は大きな武器であり両刃の剣です。
被害者の(被害救済)問題と加害者の(更生)問題を
考える時、その調整の難しさを痛感します。
被害者の問題にも、少し社会の目が向くようになり良かったですが、双方の立場を考慮することは、とてもむずかしいですね。