かよさんの雑記帳

お箏の先生・かよさん。4児の母のかよさん。
半径100mの日常+αの雑記帳です。

素晴らしい!

2018-02-09 | お箏
今月号の邦楽ジャーナルの記事を読んで、本を購入。



及川尊雄著・アルテスパブリッシング刊

これが写真が大きくてきれい!土産物やおもちゃの鳴り物(※)から技の粋を尽くした楽器まで、収められている種類と数もハンパない!虫眼鏡で細部まで観察したいぐらいの美しさ。
眺めているだけで時を忘れてしまいます。(あ、お稽古部屋片付けていない…

※ここで言う「鳴り物」とは文字通り音の出るもの全般を指します

著者の及川氏はこの道専門の研究者ではありません。中学校の先生をしながら、全く個人の労力と資金で3千点余りの「鳴り物」と2千点余りの資料を集めたそうです。
それを2003~2015年まで自宅前の民家を博物館として展示をし、閉館したのちもこれらを後世に伝えるべく本書を刊行されました。

ページをめくると楽器への愛にあふれた著者の言葉。
蒔絵をほどこした美術品のような楽器も、素朴な土笛も、氏にとっては魂の一部のようなもの。それが随所に見て取れるのがまた読む側にとっても幸せです。

そして、本体だけでなく付属の指かけとか箏袋とか箱とか(見台までも)、普通なら見落としそうなものまで載っているのも興味深く拝見しました。

素晴らしい本をありがとうございます!
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