やまさんのエンジョイ生活 Ver.2

趣味の登山、映画鑑賞、読書を日記風に紹介してます。

Book232

2023-02-25 | 読書

2月5日(日)    「われら闇より天を見る」(クリス・ウィタガー著)

  

 「それが、ここに流れてるあたしたちの血。あたしたちは無法者なの」 アメリカ、カリフォルニア州。海沿いの町ケープ・ヘイヴン。30年前にひとりの少女命を落とした事件は、いまなお町に暗い影を落としている。自称無法者の少女ダッチェスは、30年前の事件から立ち直れずにいる母親と、まだ幼い弟とともに世の理不尽に抗いながら懸命に日々を送っていた。町の警察署長ウォークは、かつての事件で親友のヴィンセントが逮捕されるに至った証言をいまだに悔いており、過去に囚われたまま生きていた。彼らの町に刑期を終えたヴィンセントが帰ってくる。彼の帰還はかりそめの平穏を乱し、ダッチェスとウォークを巻き込んでいく。そして、新たな悲劇が……。苛烈な運命に翻弄されながらも、 彼女たちがたどり着いたあまりにも哀しい真相とは――?人生の闇の中に差す一条の光を描いた英国推理作家協会賞最優秀長篇賞受賞作。

 

2月7日(火)       「エンジェルフライト」(佐々涼子著)

 

 国境を越えて遺体や遺骨を故国へ送り届ける「国際霊柩送還」という仕事に迫り、死とは何か、愛する人を亡くすとはどういうことかを描く。第10回開高健ノンフィクション賞受賞作。(解説/石井光太)

 

2月8日(水)       「エンド・オブ・ライフ」(佐々涼子著)

  

  200名の患者を看取ってきた友人の看護師が病を得た。「看取りのプロフェッショナル」である友人の、自身の最期への向き合い方は意外なものだった。
残された日々を共に過ごすことで見えてきた「理想の死の迎え方」とは。
在宅医療の取材に取り組むきっかけとなった著者の難病の母と、彼女を自宅で献身的に介護する父の話を交え、7年間にわたり見つめてきた在宅での終末医療の現場を静かな筆致で描く。
私たちに、自身や家族の終末期のあり方を考えさせてくれる感動ノンフィクション。

 

 

2月13日(月)       「生きている心臓」(加賀乙彦著)

     

 「死」の認定をめぐる今もっとも劇的な長編。43才の精神科教授天木有作が、不慮の交通事故死を逐げた。残された妻蝶子は故人の遺志に従い心臓の提供を申し出た。真摯な愛は、一人の重症患者を救ったが……。

 大学病院の精神科教授の夫は、二児を残して交通事故で脳死状態となった。ヴィオラ奏者の妻は、夫の患者に夫の生きている心臓を移植するよう、夫の同級生である心臓移植の名手に懇願する。最愛の夫の心臓は生きている。確かな鼓動を打って、かつての重病患者の体の隅々に生命の源の血を送り続け出している。しかし夫を失った妻に、心の空洞を埋めるすべはあるのだろうか? 最も今日的テーマに挑む、渾身の長篇小説。

 

2月14日(火)         「加賀乙彦自伝」(加賀乙彦著)

  

 小説家・精神科医の二つの人生を生きた、著者初の語り下ろし自伝
2・26事件の記憶、陸軍幼年学校時代の思い出から大河小説『永遠の都』『雲の都』の完結まで、80余年に及ぶ自らの人生を知られざる様々なエピソードも交えて生き生きと描く、語り下ろし自伝。

 

 

2月17日(金)         「ボーダー 移民と難民」(佐々涼子著)

  

 かつて日本語教師として在留外国人と接してきた作家が、人間の心の奥に潜むボーダー(境界)に迫る。ノンフィクションの旗手、佐々涼子の新たなるライフワーク。
ウィシュマさん死亡事件で一躍注目を浴びた日本の入管・難民問題を、独自の視点で追った本格ノンフィクション。

 

2月22日(水)        「地中の星」(門井慶喜著)

        

 渋沢栄一を口説き、五島慶太と競い、東京に地下鉄を誕生させた男の熱き闘い! 資金も経験もゼロ。夢だけを抱いてロンドンから帰国した早川徳次は、誰もが不可能だと嘲笑した地下鉄計画をスタートアップし、財界大物と技術者たちの協力を取り付けていく。だがそこに東急王国の五島慶太が立ちはだかる! 『家康、江戸を建てる』の著者がモダン都市東京の揺籃期を描く、昭和二年のプロジェクトX物語。

 

2月25日(土)        「竹島」(門井慶喜著)

  

 交渉力にたけ、金だけを信じる青年・健哉が知り合った老人の坪山は、
竹島問題の決定打となる先祖伝来の和本『たけしま一けん』を有していると打ち明けた。
健哉は、外務省に買い取りをもちかけるが、若手官僚の滝井ことみに体よく断られる。
次に健哉は韓国外交当局と交渉するが……。和本には、竹島が日本領とも当時の朝鮮領とも取れる記述があるのだ。事態打開のため日下部外相は、健哉側と韓国側一同を日韓サッカー戦のスタジアムへ集めた。そこで提案された、世にも稀なる大博打とは――。歴史サスペンス&コン・ゲーム。


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