安倍政権の三大懸案と課題

１つ目は、沖縄の基地移設問題（辺野古への強引な移設）
２つ目は、日中の尖閣諸島領有権問題及び日韓の慰安婦、竹島問題
３つ目は、消費税引き揚げ問題
何れも打開が困難な難問ばかりである。今回の第二次安倍改造内閣の閣僚は各自抱負を述べているが、そういう爾来の懸案に容易く解決できるとは思われない。各省庁が担うべき懸案は前政権でも実現できなかったからである。それだけ解決困難な難問である。閣僚を適材適所に配置して長期の懸案を解決させようとの目論見であるが、容易く打開できる問題ではない。１つ目の沖縄の普天間基地を辺野古へ移設させようと強引な掘削やブイ設置が日夜、行われているが県民の反発は大きく増大するばかりである。民主国家を標榜する日米が地元沖縄県民の“民意”を無視して強行し移設する暴挙は後世の歴史が鋭く断罪し糾弾する事、必定である。２つ目の日中の尖閣領有権問題も、日本の領有（権）を主張するばかりでは真の解決（策）にはならない。相手に対する聞く耳を持ちながら気長に時を待つのが賢明な解決策である。その間、官民が一体となって相互の互恵関係を築きながら経済面で交流を地道に行うこと事である。韓国の慰安婦問題でも過去を穿り返すだけでは打開を見出すことはできない。河野談話を素直に踏襲し過去を反省して歴史の断罪を受けていると相手に認めさせる努力をすべきである。３つ目の来年の消費税１０パーセントへの増税の是非を財政再建と絡めて、分かりやすく丁寧に説明すべきである。過去の政権は、そういう努力が足りなかった。と言うより政治的判断、政治的力量が欠けていた。今回の改造内閣が、そういう懸案に「解」を与える事が出来るとは思われない。今後の成り行きを見極めたい。