ずいぶんと時間がたってしまいましたが、レゲエ・ムービー・コレクション3作目、「レゲエ・イン・バビロン」です。はっきり言います。このシリーズを買うのならば絶対BOXセットで購入しましょう(BOXのみこのDVDがついてきます)。それくらいすばらしいDVDでした。簡単に言うと「イギリス版 ROOTS ROCK REGGAE」なのですが、はっきりいって英国レゲエに詳しくない私はかなりの衝撃でした。なぜならば…
まず、第1に「アスワド」。この人たちについては初期の頃は“ウェイラーズ・マナーでかっこいい”という認識はあったのですが、ドラムの人が歌っているとは知りませんでした。しかも単純な8ビートを叩いているわけじゃなく、あのレゲエ・ドラム(ハイハッとが複雑)を叩きながらすばらしい歌声を披露しているのです。演奏全般でいうと荒削り…というか音源とは違ってまだまだへたっぴでしたが(若かったからでしょうか?)、いい匂いがしそうでした。
ASWAD 1st? STEEL PULSE
(何枚目ですか?これ)
第2に、「スティール・パルス」がかっこいい!自分の生まれて初めてのレゲエ体験は「ボブマーリーのライブ」と「スティールパルスのファースト(タイトル忘れました)」だったのですが、あまりにも昔過ぎてここまでリアルなバンドだとは知りませんでした。顔の形はまったく違うのに、歌声がボブマーリーそっくり。デニムシャツを着込んでいるところを見ると、自覚あっての歌声なのでしょう。
そして第3に、「レゲエが真実を語るがゆえに、ラジオ界から締め出されていた」ということ。やっぱりイギリスでもそうでした。妻曰く「レゲエとマリファナがきっても切れないのはわかるけど、そのマリファナを(政府が)悪者にしているのは、レゲエに悪い印象を与えて真実を伝えさせないようにしているのではないだろうか?」といっていましたが、そう考えてしまうほど邪魔者扱いされていたようです。(まぁ、誰かがその植物で大儲けして、そしてまた誰かがそのおこぼれをもらっていい思いをしている限り、そのシステムを変えるはずはありませんよね。サッカーと同じで「うまくいっているときは動かすな」ですよ。)
このDVDの中で「ジャマイカのレゲエとイギリスのそれとの違いは?」との問いに「違いはひとつだけだ。イギリスで作られたモノというだけだ。」といった内容のことが語られていましたが、聴いているこちらからすると他にも違いはたくさんあるように感じます。このDVDを見た後、本家 ROOTS ROCK REGGAEを見るとまったくの別物でした。やはり作られた場所、もしくは育った場所によって同じようなことをしても別物になってしまうのですね。
その違いを感じとることができた、そのくせたいへんお気に入りのCDがあるのですが、その話はまたの機会に。
英国レゲエもきちんと聴いてみようかなと思う今日この頃なのでありました。
ONE LOVE
北海道 本日台風上陸予定。
雨はまだですが
南から運ばれてきた風が生暖かく、湿度が高いです。
心配いただいているDR.ZEEさん。
まだ大丈夫ですよ。
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同じ様にジャマイカと日本のレゲエの違いは?と言われると、とても違いは日本で作られただけとは言えないなぁと。
自由を求める人の音楽的な事もいってましたが
ある程度自由な日本とはやっぱり考え方が根本的に違うのかなぁと思ったり・・・。
そうなんですよね。「これが日本人のレゲエです」って胸をはって海外に差し出すようなレゲエってどんなんなんでしょうね。それを探し、日々音楽に取り組んでいるような感じです。
闘う相手を無理やり探し出さなければ見つからないがゆえに、本来聴衆に密着すべき歌詞すらもジャマイカ人のまねをしてしまったりしているようじゃ、「日本人のレゲエ」は生まれないですよね。
では。
ONE LOVE/Iyahkie
ちょっとびっくりしました(笑)
ボブマーリーやピータートッシュのお陰で
レゲエはレベルミュージックというイメージが
強いですが、元はお祭り音楽であって娯楽的
要素が大きく大衆性が強い音楽ですよね。
やっぱり聞く人が楽しく、自然に体が揺れて
しまうような音が良いのではないでしょうか。
正直、ジャパレゲで「バビロン」とか「反社会」
的な事を言ってるのを聞いても実感湧きませんし、リアリティに欠けるように感じます。
差別社会で生まれ育った人が歌うからこそ
聞き手にも真摯さが伝わるのではないでしょうか。
ルーツをたどると、みんな(演奏する人も聴く人も)笑顔で参加していたものなんですよね。それが時代を超え、ジャンルを超え、今へと伝わってきて…そう考えると、昔のものの方が音楽が身近だったような気がします。
だからこそ「オカマが嫌いな奴は手を挙げろ~!」って、なんじゃらほいって感じるんです。まぁそういうのが好きな人たちで集まって騒いでいてくださいって。今の日本だからこそ伝えなくちゃいけないことがまだまだあるはずです。バニー・ウェイラーが言うように“I love you”では伝えられない何かが。
日本人だからこそ歌える歌を探しつづけたい今日のごろなのです。
では。
ONE LOVE/Iyahkie