
◆ペーパームーン◆
ペーパームーンと言えば、心と体に甘く切なく刻まれた早熟と
完熟の甘味な季節が蘇る。1974年、19歳の学生当時、同
棲する勢いで清純交際していた彼女と観たティタム・オニール
のデビュー作、父であるライアン・オニールとの親子競演でも
話題となったセピア映画の思い出と2004年、49歳で再び同
棲する勢いの熟熱交際をした彼女と広尾でご飯な夜の締めく
くりに道草した元祖ミルクレープの甘い生活が思い出される 。
夜お茶といえばペーパームーン。それもちょっとスノッブな。もう
定番中の定番で今さらの話だが、この店は僕にとっていつも彼
女にご馳走になる特別な店だった。ここでの僕的夜お茶は、絶
品のミルクレープ。ブラッドオレンジジュース。エスプレッソ2杯。
それにサンペレグリノ500ml。以上。これでも5千円くらいには
なるだろうから、ちょっとお茶代としてはお高い出費。なので、い
つもY君のお茶は高いからなぁーが彼女の口癖だった。実はこ
こに来るのは大概、界隈の大使館関係と思われる外国人ファミ
リーにも大人気でいつも賑わう広尾の激安すし店、三崎の帰り。
いつごろからかお寿司は僕の支払い、お茶は彼女のご馳走様
がお約束となっていた。お酒をまったく飲めない下戸で甘党の
僕には食後のデゼールなハシゴ店なのだ。ま。とにかくミルクレ
ープは一度ご体験を。遠来の労力を決して裏切らない美味保障
品。そして遅い時間は奥のラウンジに必ず芸能人や、見覚えの
あるフェイマスピープたちが三々五々集まって、スノッブでセレブ
な雰囲気に視線も気になるはず。さらにカップル客の密着度濃い
のも特徴か。大人のスイーツ店だから甘く色っぽい店なのです。
ただ元々混んでいて路駐が難しいところに、最近はさらに駐禁が
厳しくなってナイトクルージングの〆に立ち寄るのが気持ちいい
店なだけに夜遊びの流れるようなドア・トゥ・ドアが一段と難しい
のが唯一の難点。東京ならではの甘い夜の寄り道リトリートだ。
◆完熟の「ペーパームーン」
paper mooon
住所:港区南麻布4-12-26
電話:03-3448-1676
営業:年中無休
時間:11:30~翌2:00
地図
http://www.papermoon.cc/
◆早熟の「ペーパームーン」
Paper Moon (1973)
Japan Release 9 March 1974
http://us.imdb.com/title/tt0070510/
◆ナット・キング・コールの「ペーパームーン」
"It's only paper moon"
◆写真は仮。