先日新宿御苑にあるお茶室「楽羽亭」にて催されたお茶会に行ってまいりました^^
この日はとてもお天気の良い清々しく気持ちの良い日でまさにお茶会日和でした
「楽羽亭」は、新宿御苑の日本庭園内にある優美な茶室です。
木の香り漂う純日本的な建物と洗礼された庭先は格調高く、落ち着いた雰囲気の中で茶事をたしなむことができます。
【茶道とは】
茶道(さどう)とは、湯を沸かし、茶を点(た)て、茶を振る舞う行為。単なる喫茶ではなく、ある種の規範(茶礼(されい))に基づく喫茶行為の総体をいいます。
元来「茶湯」(ちゃとう)「茶の湯」といいいました。室町時代、14世紀のなかばに原型が成立し、その後さまざまに変化して今日に及んでいます。千利休は「数寄道」、小堀遠州は「茶の道」という語も使っていましたが、芸道意識の強まった江戸中期、17世紀後半、18世紀に下ってから茶道の語が一般化。
海外では『Japanese tea ceremony』(=茶の儀式)として英訳されますが、適当でないとして、近時はそのままchanoyuを用いることが定着しつつあります。
主客の一体感を旨とし、茶碗に始まる茶道具や茶室の床の間にかける禅語などの掛け物は個々の美術品である以上に全体を構成する要素として一体となり、茶事として進行するその時間自体が総合芸術とされます。
なお茶の湯・茶道という場合は、主として抹茶(まっちゃ)法についていい、したがって現在では極東の日本にだけみられる喫茶文化です
せっかくいただくなら楽しくおいしく優雅にいただきたいですよね
流れを知っているのと知らないのでは心の余裕が違います^^ということで、簡単な喫茶のお作法をご紹介
【喫茶の方法】
1. 半東(茶の湯で亭主を補助し、茶事の手助けをする存在)が亭主の立てたお茶を持って、客の正面の畳の縁の外に茶碗を置きます。
畳の縁は結界を意味していて、茶碗は亭主が貸し出すものなので、客側にはおきません。
客は、茶碗をお借りしたものとして、丁寧に扱わなければいけません。
2. 半東が茶碗を置くと、『どうぞ召し上がってください』という意味を込めてお辞儀しますので、『頂きます』の意味を込めて、客側も両手をついて会釈します。
3. 半東が去ったら茶碗を1つ分下座に移動させ、『お先に頂きます』という意味を込めて下座の客に会釈します。
『お先頂戴致します』と声をかける流派もあります。
上座はすでに給仕されているので、挨拶する必要はありません。
下座の客が会釈を返したら、両手で茶碗を持って元の位置に戻します。
4. 茶碗を正面に戻したら、畳に手をつけて亭主に会釈します。
流派によっては声に出して『お点前頂戴致します』と言います。
5. 左手を茶碗の下に、右手を横に添えて持ち上げ、頭を軽く下げて会釈します。
自分に茶碗の正面が向いていますので、正面を避けるように右回りで茶碗を回し、正面をはずします。
茶碗の正面を避けることで、亭主に敬意を示します。
6. 碗に手を添えながら、2口半から3口で全部飲みきります。
流派によっては、1口飲んだ時点で、1度会釈する場合もあります。
7. 飲み終わった茶碗を左手に乗せたまま、右手の親指と人指し指を使って、茶碗の飲み口を軽く拭き取り、その指を懐紙で拭きます。
8. 空になった茶碗を回し、半東の座る方向に茶碗の正面が来るようにします。
正面の畳の縁の外に茶碗を置き、半東が取りにくるまで静かに待ちます。
9. 半東が『お下げいたします』という意味を込めて会釈してきますので、客も『お願いいたします』という意味を込め、手をついて会釈します。
お茶は、季節や趣向、お道具や菓子、床にかける掛物、茶室に飾る茶花、道具の取り合わせに至る全ての調和が考えられた客に対する亭主の思いやりと、客はその思い入れや趣向を感じ共に楽しむものであり、茶を点ててもてなす亭主と茶を味わう客の対話立ち居振る舞いまでのすべてが茶道なのですね。奥深し
外の気持ちの良いお天気と茶室の落ち着いた空間にすっかり癒されました
tomo