シロ猫ピッピの「おいら物語」

生死をさまようガン闘病中に人間の言葉がわかるようになったシロ猫ピッピの物語。ニュージーランドからお送りしています!

Vol.0280■2個目のガン

2007-08-06 | ガン闘病記
最近、アイツは夜寝るようになった。仕事が終わったんだってさ。
困ったな、夜中に外に出かけたくてもドアを開けてくれるヤツがいなくなっちまった。
で、しょうがないから夜も寝て、昼間も寝てるおいらたち。
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6月13日、おいらに2個目のガンができてるのに、アイツが気がついた。

そう、おいらには、触ってわかるとこじゃ2個デカいガンがあるんだ。
2個目は最初、ホントに小さくて、肉球みたいなもんだった。
「これもガンなのかしら?それとも脂肪でも固まったの?」
ってアイツが言ってたくらいだから。

「柔らかくて、プルプルしてて、簡単に動くわね。でも、ガンなんだろうな~」
って言ってるうちに、小さな肉球はばかデカくなった。アイツの指先よりもっとだ。
「これじゃ、ゴルフボールとウズラの玉子だわ。」
って言われた。わかるだろ?どんな大きさか。

おいらの首はますます動きにくくなって、ガンの邪魔さったら、もう。
デカい方は新しいのに押されて、どんどんノドの奥の方に埋まってった。
新しいのはアゴの真下、おいらが絶対舐めらんないとこで、どんどこデカくなった。

(こうやってガンがある方を下にして寝ちゃうんだ。もううまく曲がんなくてね~→)

「この調子で大きくなってたら、すぐにノドなんか押しつぶされちゃうじゃない。こんなにか細いノドなのに。」
見つけたときはシクシク泣いてたアイツだけど、だんだん怒りだしてきた。

「冗談じゃないわ、このガン。どっか行きなさいよ!これじゃ、ピッピがちゃんと食べられなくなるでしょ!」
ホント、そのとおり。行ってくれるんだったら、どっか行ってほしいよ。
(つづく)


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