ケアマネのKさんが新車を買ったという話から
昼下がり、職場は車の話で盛り上がっていた。
と、一人が私に話を振る。
「チカさんもかなり運転が好きそうですよね」
みんなが私に注目。
「うんうん、バイクなんかもブワンブワン乗り回してそう!」
まずい、またしてもだ。
そういうイメージで見られることの多い私は
今回も情けなく否定せざるを得ない。
ごめん。実は車にもバイクにも興味ないし
それどころか免許すら持ってない。
20代のころの就活に持っていった履歴書には
特技の欄にいつも「茶道、華道、着付け」と書いたっけ。
ごめん、私、見掛け倒しの女なの。
うっそ~!?のあとに、大笑い。
いつものパターンだ。
こんな私の起源は、中学生時代にさかのぼる。
運動会のとき、私はいつも決まって
リレーの選手に推薦された。
自慢じゃないが、足は速くない。
球技は何でも好きだったし、そこそこできたが
短距離走とマット運動、鉄棒は大嫌いだった。
ところが、見かけから運動神経バツグン!と思えたのだろう。
どんなに「私は足が遅い!」とアピールしても
ともに体育の授業を受けているはずのクラスメートでさえ
信じてくれない。
どう考えても合点が行かない話なのだが
私にはきっと
デキル奴と思わせる摩訶不思議な才能が備わっているらしい。
リレー選手に推薦され、満場一致で決定し
私は泣いた。
泣いて、泣いて、子どもらしい作戦を思いついた。
そうだ、風邪を引いて運動会を休もう!
運動会前日、私は風呂で水を浴びた。
そして目論見どおり、風邪を引いた。
しかし、それは熱の出ない、鼻かぜであり・・・。
鼻水をすすりながら参加したリレー競技。
それが惨憺たるものであったことは、言うまでもない。
あれから40年。
見掛け倒しの少女は
パワーアップした見掛け倒しオバサンへと成長しているようである。
昼下がり、職場は車の話で盛り上がっていた。
と、一人が私に話を振る。
「チカさんもかなり運転が好きそうですよね」
みんなが私に注目。
「うんうん、バイクなんかもブワンブワン乗り回してそう!」
まずい、またしてもだ。
そういうイメージで見られることの多い私は
今回も情けなく否定せざるを得ない。
ごめん。実は車にもバイクにも興味ないし
それどころか免許すら持ってない。
20代のころの就活に持っていった履歴書には
特技の欄にいつも「茶道、華道、着付け」と書いたっけ。
ごめん、私、見掛け倒しの女なの。
うっそ~!?のあとに、大笑い。
いつものパターンだ。
こんな私の起源は、中学生時代にさかのぼる。
運動会のとき、私はいつも決まって
リレーの選手に推薦された。
自慢じゃないが、足は速くない。
球技は何でも好きだったし、そこそこできたが
短距離走とマット運動、鉄棒は大嫌いだった。
ところが、見かけから運動神経バツグン!と思えたのだろう。
どんなに「私は足が遅い!」とアピールしても
ともに体育の授業を受けているはずのクラスメートでさえ
信じてくれない。
どう考えても合点が行かない話なのだが
私にはきっと
デキル奴と思わせる摩訶不思議な才能が備わっているらしい。
リレー選手に推薦され、満場一致で決定し
私は泣いた。
泣いて、泣いて、子どもらしい作戦を思いついた。
そうだ、風邪を引いて運動会を休もう!
運動会前日、私は風呂で水を浴びた。
そして目論見どおり、風邪を引いた。
しかし、それは熱の出ない、鼻かぜであり・・・。
鼻水をすすりながら参加したリレー競技。
それが惨憺たるものであったことは、言うまでもない。
あれから40年。
見掛け倒しの少女は
パワーアップした見掛け倒しオバサンへと成長しているようである。