ちかさんの元気日記

辛いことを乗り越えて元気に生きている私“ちかさん”の
涙と怒りと笑いの介護記録。

見掛け倒しの女

2014-03-14 00:46:01 | 日記
ケアマネのKさんが新車を買ったという話から
昼下がり、職場は車の話で盛り上がっていた。

と、一人が私に話を振る。
「チカさんもかなり運転が好きそうですよね」
みんなが私に注目。
「うんうん、バイクなんかもブワンブワン乗り回してそう!」

まずい、またしてもだ。
そういうイメージで見られることの多い私は
今回も情けなく否定せざるを得ない。

ごめん。実は車にもバイクにも興味ないし
それどころか免許すら持ってない。
20代のころの就活に持っていった履歴書には
特技の欄にいつも「茶道、華道、着付け」と書いたっけ。

ごめん、私、見掛け倒しの女なの。

うっそ~!?のあとに、大笑い。
いつものパターンだ。

こんな私の起源は、中学生時代にさかのぼる。

運動会のとき、私はいつも決まって
リレーの選手に推薦された。
自慢じゃないが、足は速くない。
球技は何でも好きだったし、そこそこできたが
短距離走とマット運動、鉄棒は大嫌いだった。

ところが、見かけから運動神経バツグン!と思えたのだろう。
どんなに「私は足が遅い!」とアピールしても
ともに体育の授業を受けているはずのクラスメートでさえ
信じてくれない。
どう考えても合点が行かない話なのだが
私にはきっと
デキル奴と思わせる摩訶不思議な才能が備わっているらしい。

リレー選手に推薦され、満場一致で決定し
私は泣いた。
泣いて、泣いて、子どもらしい作戦を思いついた。
そうだ、風邪を引いて運動会を休もう!

運動会前日、私は風呂で水を浴びた。
そして目論見どおり、風邪を引いた。

しかし、それは熱の出ない、鼻かぜであり・・・。

鼻水をすすりながら参加したリレー競技。
それが惨憺たるものであったことは、言うまでもない。

あれから40年。
見掛け倒しの少女は
パワーアップした見掛け倒しオバサンへと成長しているようである。

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