京都には「老舗」と呼ばれるお店がたくさん存在します。そこにはただ伝統を受け継ぐだけではなく、時代の変化をよみ、それにうまく対応している姿を見ることができます。
そこで今日ご紹介したいのが、町家手ぬぐいを扱うお店「永楽屋」さんです。
江戸初期の元和年間(1615~1625)に創業して以来約390年、14代にわたって織物商を営む永楽屋さんを私が知ったのは、14代目 細辻聡和さんが社長に就任した1999年から3年が経過した2002年、「永楽屋 細辻伊兵衛商店 四条店」がオープンした頃のことでした。
当時私は、スペースデザインカレッジというインテリアデザインの専門学校の夜間部に通い、仕事と平行して勉強をしていました。そんな時に与えられた課題が「『和』をテーマにした店舗デザインの企画書を作成する」というもの。与えられた条件は、デパートの1角に「和」を現代風にアレンジした店舗で若者の集客を図れるものを提案しなさい。というもの。他に店舗面積と設置階の条件があったと思います。
その時に例として挙げられたのが、この「永楽屋」さんでした。
あれから6年が経過しました。永楽屋さんのものに限らず、「手ぬぐい」が見直され、様々なお店に並ぶそれを見ることも珍しくはなくなりました。一時の流行ではなく、今後も永く私たちの身近なところで存在し続けるアイテムだと思います。
さて、京都にも久しぶりに雪が舞った2月9日(土)、永楽屋 細辻伊兵衛商店 四条店を訪れました。四条通りに面する小さな店舗の扉をくぐると、外の寒さを忘れる温かな空間に時間を忘れます。たくさんの魅力的な図柄に、どれもこれも欲しくなり、長い時間をそこで過ごしました。その小さな店舗には、入れ替わり立ち代りたくさんのお客さんがやってきます。世代もバラバラ。観光客の方も居れば、地元の方も居ます。店員さんの丁寧な接客にも心が和みます。
私がそこを訪れた理由は、7代目「リ・ストックレディース」のインテリアアクセサリーとして、永楽屋さんの手ぬぐいを利用したい。と考えたからでした。
「いつかどこかで・・・」と頭の片隅に残していた「手ぬぐい」というアイテム。それがかたちになるまで、6年が経過していました。そして、久しぶりに訪れた永楽屋さんの店舗と久しぶりに見た数々の手ぬぐいと図柄は、初めて知ったあの日よりも数倍に輝いて見えました。
それは、現社長が倉庫に眠っていた昭和初期の手ぬぐいを復刻して新たに小売事業に乗り出し、織物商として400年近い歴史を持つ「永楽屋 細辻伊兵衛商店」をよみがえらせたという経緯が、リ・ストック住宅のコンセプトに通じるものを感じたからかも知れません。あの日から、色々なものを目にし、手にし、それから改めて昭和初期の時代を生きた図柄が平成の現代に違和感なく存在する姿を見ると、「良いもの」「良いデザイン」は決して色褪せることなく時代を越えられることがわかります。むしろ、古くからあるものに、どこかしら新しさを感じてなりません。
そんな、手ぬぐいを取り入れた「リ・ストック レディース Vol.7」の全貌は、また日を改めて・・・。
たくさんの中から、私がその住宅に選んだ一品は、真っ赤な花びらが印象的な「椿」柄の手ぬぐいでした。
今日も最後までおつきあいいただき、ありがとうございます。そして、応援のワンクリックお願い致します。
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そこで今日ご紹介したいのが、町家手ぬぐいを扱うお店「永楽屋」さんです。
江戸初期の元和年間(1615~1625)に創業して以来約390年、14代にわたって織物商を営む永楽屋さんを私が知ったのは、14代目 細辻聡和さんが社長に就任した1999年から3年が経過した2002年、「永楽屋 細辻伊兵衛商店 四条店」がオープンした頃のことでした。
当時私は、スペースデザインカレッジというインテリアデザインの専門学校の夜間部に通い、仕事と平行して勉強をしていました。そんな時に与えられた課題が「『和』をテーマにした店舗デザインの企画書を作成する」というもの。与えられた条件は、デパートの1角に「和」を現代風にアレンジした店舗で若者の集客を図れるものを提案しなさい。というもの。他に店舗面積と設置階の条件があったと思います。
その時に例として挙げられたのが、この「永楽屋」さんでした。
あれから6年が経過しました。永楽屋さんのものに限らず、「手ぬぐい」が見直され、様々なお店に並ぶそれを見ることも珍しくはなくなりました。一時の流行ではなく、今後も永く私たちの身近なところで存在し続けるアイテムだと思います。
さて、京都にも久しぶりに雪が舞った2月9日(土)、永楽屋 細辻伊兵衛商店 四条店を訪れました。四条通りに面する小さな店舗の扉をくぐると、外の寒さを忘れる温かな空間に時間を忘れます。たくさんの魅力的な図柄に、どれもこれも欲しくなり、長い時間をそこで過ごしました。その小さな店舗には、入れ替わり立ち代りたくさんのお客さんがやってきます。世代もバラバラ。観光客の方も居れば、地元の方も居ます。店員さんの丁寧な接客にも心が和みます。
私がそこを訪れた理由は、7代目「リ・ストックレディース」のインテリアアクセサリーとして、永楽屋さんの手ぬぐいを利用したい。と考えたからでした。
「いつかどこかで・・・」と頭の片隅に残していた「手ぬぐい」というアイテム。それがかたちになるまで、6年が経過していました。そして、久しぶりに訪れた永楽屋さんの店舗と久しぶりに見た数々の手ぬぐいと図柄は、初めて知ったあの日よりも数倍に輝いて見えました。
それは、現社長が倉庫に眠っていた昭和初期の手ぬぐいを復刻して新たに小売事業に乗り出し、織物商として400年近い歴史を持つ「永楽屋 細辻伊兵衛商店」をよみがえらせたという経緯が、リ・ストック住宅のコンセプトに通じるものを感じたからかも知れません。あの日から、色々なものを目にし、手にし、それから改めて昭和初期の時代を生きた図柄が平成の現代に違和感なく存在する姿を見ると、「良いもの」「良いデザイン」は決して色褪せることなく時代を越えられることがわかります。むしろ、古くからあるものに、どこかしら新しさを感じてなりません。
そんな、手ぬぐいを取り入れた「リ・ストック レディース Vol.7」の全貌は、また日を改めて・・・。
たくさんの中から、私がその住宅に選んだ一品は、真っ赤な花びらが印象的な「椿」柄の手ぬぐいでした。
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今は 小さなコーナーに 椿の小物達と共に飾っています!
あれから4年が経ちましたが、デザインは変わらず販売されているんですね。