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インテリアコーディネーターのブログ。
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10月5日 流行色

2005-10-05 | イベントレポート
昨日は、中之島にある「グランキューブ大阪(大阪府立国際会議場)」へ行って来ました。
トステムさんのご厚意により、2005年のインテリアトレンドについてのまとめと、そこからの商品提案や、新商品の紹介をして頂きました。最後には、私たちの意見にも耳を傾けてくださり、大変有意義な時間を持つことができました。

スケジュールの関係上、私を含め、たった2名しか参加することができなかったハチセ社員に対し、トステム京滋支店長、営業部長はじめ6名のスタッフの方々や納入業者様に貴重なお時間をいただき、大変ありがたく思っております。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

さて、今回得た情報を私の中で噛み砕きながら、今後の提案につなげていきたいと考えておりますが、いよいよ混乱してきました。

ここのところ、たくさんの方の力を借りて、あらゆる情報を頂いております。インテリアトレンドは、おおむね似たようなところで、基軸となるものは同じです。しかし、それぞれの立場や会社の意向、地域などの条件により、その中でも違いに気付くことができました。
では、私は私なりに、これからの方向性について検討する必要があります。
そこで、「流行色」って一体何なのか?ということにテーマを絞り、考えてみたいと思います。

「流行色」がどのように決まるかご存知ですか?

日本の流行色は、JAFCA(ジャフカ=社団法人 日本流行色協会)から発信されますが、その検討は、2年前から始まっています。
基準となるのは、①インターカラー(国際流行色委員会)の発表、②ライフスタイルの傾向、③トレンド調査の③つです。

特に、インターカラーとは、1963年に発足した、国際間で流行色を選定する世界でただひとつの機関で、2005年8月現在、世界の14カ国(オーストラリア/中国/コロンビア/チェコ/イギリス/フィンランド/フランス/ハンガリー/イタリア/日本/韓国/ポルトガル/スイス/トルコ)が加盟しています。日本からは創立当初よりJAFCAが代表として登録されています。
以上、③つの内容で検討され、JAFCAが発表するのが実シーズンの1年半前で、これをもとに、商品企画され、商品化、そしてわたしたちの前に現れるのです。

では、JAFCAが発表した2005から2006年のリビングカラーは何なのでしょうか。

これまでたくさんの情報を受けて、結局のところどうなの?というあたりの疑問に対する答えが浮かび上がったような気がします。
その内容は、著作権等にも関係しますので、ここでの具体的な紹介は控えさせて頂きます。ご興味のある方は、JAFCAのホームページをご覧ください。

2005-2006年JAFCAリビングカラー
http://www.jafca.org/index.html

COLORINFO.(色の情報) →  トレンドカラー で確認できます。



私の個人的な見解をまとめると、「無難」を良しとしてきた時代は終わり、「個性」を尊重する時代が「色」にも見られはじめているようです。これまでのナチュラル色の建具材は、ダーク色へと移行しはじめ、床も建具も同じ色でコーディネートしてしまう。という「建売住宅の常識」は最早時代遅れです。リビングや寝室に見られる「アクセント壁」の流行やユニットバスのアクセントパネル、システムキッチンのカラーバリエーションからも「アクセントカラー」の重要性は認知されはじめています。

では、アクセントカラーは何色を使えばいいのか?
JAFCAでは、それを「おいしい食卓」として表現されています。この感覚、すごくわかりやすいと思いませんか?

私は、ときどき内・外装のカラーテーマに、食べ物を利用したりします。
「おいしそうな色」でコーディネートしたところ、これまでどちらも成功してきました。大好きなチョコレートをモチーフに「チョコレートハウス」と命名した(ハチセの一部社員のみぞ知る)住宅は初めてのオープンハウスで売却に至りました。

「モカ(コーヒー)チョコレート」「ミルクチョコレート」「ダークチョコレート」「ホワイトチョコレート」の組み合わせ。要するに、「ブラウン」のグラデーションによるものです。

色をコーディネートする際に違和感が生じるのは、色相に理由のない相違が生まれたときです。例えば、ウォーム系のグレーとクール系のグレーが混在すると、とても不安定な色彩配色になってしまいます。色彩テーマを「チョコレート」といった具体的な食べ物に例えることで、色相のズレを防ぐことができ、これによって、安定したカラーバランスがとれるわけです。

これは、ファッションにも応用できますので、ぜひ、お試しください。

2005年秋冬JAFCAレディスウェアカラー
http://www.jafca.org/index.html

2005年秋冬JAFCAメンズウェアカラー
http://www.jafca.org/index.html

ファッションについては、肌の色や目の色などによって自分に似あう色と似合わない色があります。
流行色の中から自分に似合うものを上手に取り入れることも良いかも知れません。洋服は、似合う・似合わないよりも先に、着慣れている色かそうでないかによって、なんとなく自分に合わないと思い込んでいた色が、実は似合う色だということだってあります。
20秒でできるパーソナルカラー診断のサイトをご紹介します。意外な結果が出るかも知れませんよ。

20秒でできるパーソナルカラー診断
http://allabout.co.jp/fashion/colorcoordinate/closeup/CU20050401B/index.htm

ちなみに、私は「ウィンタータイプ」です。概ね自覚しているものからズレてはいませんが、似合わないとされている「ベージュ」も試行錯誤と試着を繰り返し、時折身に着けています。