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普通の日々

フリーライター&歌うたい三浦一紀が日々のだらだらした生活をつづります。最近はPerfumeとカメラの話題が多いかな。

「佐野元春ブロガーミーティング」の意味

2007-11-02 07:48:16 | 音楽
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10月29日に行われた「佐野元春ブロガーミーティング」。
幸運にも参加することができたわけだが(GIZMODO万歳!)、
なぜ、佐野さんは、ブロガーを集めていろいろな話をしてくれたり、僕たちの意見に耳を傾けてくれたりしたのだろうか、と考えた。

佐野元春は、日本の音楽シーンではビッグネームだ。
何かの思いを発信したいのであれば、いろいろなメディアを通じて発表することが可能だと思う。
今回の佐野さんの話はたいへん興味深かったし、僕たちだけが聞いているだけではもったいない内容だった。
ブロガーからは「そのままストリーミング放送をするとか、録画してビデオキャスティングにしてもよかったのでは」という意見もあったほどだ。

しかし、今回は「ブロガー」というフィルターを通して、ミーティングの模様をインターネット上に公開するという形式となった。
これにはどんな意味があるのだろう?

ミーティングの目的として、インターネットで日々情報や個人的な視点での評論などを書いているブロガーから、佐野元春またはオフィシャルファンサイト「Moto's Web Server」への意見が聞きたいという主旨はわかる。
「佐野元春ファン」でもなく「音楽評論家」でもない、もっと客観的な「ブロガー」という立場からの意見を聞き、それを今後に活かそうと思っていたはずだ。

しかし、それならば非公式で行っても問題ない。第一線で活躍するブロガーたち(除く俺)は非公式であってもちゃんとした意見は言うだろう。
でも、ブロガーにはミーティングの模様を記事にしてもよいという。
なぜだ。

おそらく、佐野元春は、佐野元春ファンでもなく、音楽評論家でもない、いわゆる一般市民である「ブロガー」ならば、一番ニュートラルな視点で物事を伝えてくれる可能性があると考えたのではないだろうか。

佐野元春ファンであれば、多少なりとも佐野びいきの目で見てしまう(僕がそう。100%佐野元春信者)。
音楽評論家であれば、業界全体の影響力などを考えて、いろいろ気を回してしまう可能性がある。
しかし「ブロガー」は、佐野元春との利害関係やファン心理とは関係ない。よって、一番ニュートラルかつストレートに、ミーティングの内容を記事にするのではないか。佐野元春サイドはそう考えたのかもしれない。

僕はこの考えが頭にこびりついてしまった(勝手に推測しているだけだけど)。
そのため、「佐野元春大ファン」で「一応ライター」な僕は、逆に原稿が書けなくなってしまった。「ブロガー」という視点を持ってないし…。
GIZMODOの原稿は何度も書き直し、自信がないので、編集長にチェックしてもらうことにした。まだ終わってないみたいだけど…。

一応GIZMODOでは、いつものテイストで「楽しかったよ、こんな話をしたよ」という割と客観的な記事にしたつもり。
こちらでは、もっと個人的な感想など書こうと思っていたが、
上記のようなことを考えてしまい、なんだか1人でプレッシャーを感じて、
たいした文章が書けなくなった。

実は以前、佐野元春を街中で見かけたことがある。
その瞬間、僕はどうしたか。
駆け寄って挨拶を、と思ったのだが、
足がすくんで動けなかったのだ。

今回は対面できたことで完全に舞い上がってしまい、
そして原稿を書く手がすくんだ。

次回はもっとまともなことが書けるように精進しようと思う。
佐野さん、ごめんなさい。




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