今年の夏の異常気象はひどかったように感じました。
去年の夏の暑さのことは忘れてしまい、何をしていたのかもわかりません。
家にいることが多くなり、物忘れが激しくなって来ています。リハビリも休んでいます。
動くためにはお薬をいつもより多く飲まなければならないので、つい、億劫になって、出かけなくなってしまいます。
こんなことではいけないと、ずっと行きたいと思っていました天王寺美術館で開催中の「子ども展」に行って来ました。
若い頃、いくらでも歩けた時と違い、腰痛持ちになった私はタクシーのお世話になっています。それも感謝なことです。
山本駅までは歩きました。電車に乗り、上本町まで、そこからタクシーを利用しました。
運転手さんは優しい方でなるべく近くまで行ってあげると、道を探してくださいました。
美術館まであと少しというところで、ガードマンのような方が立っておられて、「ここからは前もって許可を受けてないと車で入れません。」と言われました。
運転手さんは怒りに満ちた表情でいろいろ交渉してくださいましたが、決まりは変えようもなく、「私は歩けます。」と、歩行器を下してもらって、緑の木々の坂道を登りました。振り向くと、まだ、運転手さんはガードマンの方と話をされていました。
この前の時は、教会の姉妹方と一緒に車で連れて来ていただいて、地下の駐車場から階段で登りました。重い歩行器は姉妹が持って上ってくださり、私は申し訳ない思いでいっぱいでした。
チケット売り場で、正面玄関を教えられ、横の長いスロープを「よいしょ、よいしょ。」と登りました。
絵は、モネ、ルノワール、ルソー、マティス、ピカソを始めとする18~20世紀の主にフランスで活躍した画家たち47人による、86点の作品が出展です。
絵をじっくり観ていますと、頸椎症の私は首の痛みがひどくなり、数か月苦しまなければならず、さっと観て終わります。
絵の中の子どもたちは、時代を感じさせる、豪華な額縁のどれも愛らしく、可愛いものばかりでした。楽しませてもらいました。
絵葉書は思ったより安く、一枚、120円でした。少し買いました。
図録は本が増えるので買いませんでした。これも年のせいです。
昔、美術館南側の階段を降りたところに美味しいケーキのある喫茶店があり、行きたいと思いましたが、歩行器では階段がダメなので、エレベーターのところに「2階に喫茶」と書いてありましたので、行ってみましたら、小さな喫茶コーナーがあり、誰もいませんでした。
アップルポテトケーキと冷たい紅茶をいただきました。小さいケーキでとても美味しかったです。お客さんは私一人でゆっくり休ませていただき、お店の人に「美味しかったです」とお勘定の時に言いますと、お店の女性の方も素敵な笑顔をくださり、嬉しかったです。
天王寺公園へスロープを上ったり下りたりして行きましたら、すっかり、変わっていました。お花がないんです。人もいません。昔は憩いの場で、歌を歌う人あり、お花に囲まれ、人が沢山おられたのに、大阪市財政難の厳しさをこんなところで思い知らされました。
タクシー乗り場まで汗しながら、やっと行き着き、上本町まで帰りました。
昔、私がいた谷町筋も変わっていました。また、ゆっくり、歩いてみたいものです。
上本町デパ地下で夕食を買って、疲れたので、山本からタクシーにまた乗って帰りました。
疲れたけれど、楽しい一日を過ごさせていただけたことを神さまに感謝して、横になりました。
また、いろんなところに動けるあいだに出かけてみたいです。