西湘ケチおばRIN

こういうものが欲しい!を中心に
(読書はたいてい借り物で…)

バレンタインの惨劇

2006-02-15 21:00:04 | Weblog
昨夜。仕事から帰宅すると。
母が台所で夕食の支度をしながら、何故か、こっちを見ずに言った。
「ごめんね 
「何?」

こっちを見ない。
「ごめんね」
「何したの?」
ごめんね
「いったい何? 何をしたの?」
「間違って、あけちゃったの、あなたのチョコ」
はいっ?



今年私は、父と弟と甥2人に、バレンタイン・チョコを用意した。
(父と弟のは、今年はたまたま同じ店の、同じ品、同じ包装。甥たちのは、それぞれプーさんの可愛いの…。ちなみに、どれもゴディバではない…)
そして、朝、甥2人と父には、渡した。

弟の一個だけは、朝、会えないこともなかったが、出勤で忙しいので、夜あげることにし、廊下の物入れにしまっておいた。
我が家で数少ない、冷暗所として食品を入れている戸棚だ。

その時、実はちょっと不安がよぎらないでもなかった。
バレンタイン用にチョコを買ったことは家族全員知っており、包装を見ればわかるはずで、ジョーシキ的には何も起きるはずがないが、我が家では何が起きるかわからない。

しかし、自分も出勤で時間がなく、まあ、いいや、と、そこに入れて出かけた。
そして、起きてしまったのだ。



母は14日の昼間、駅ビルへチョコを買いに行き、父と弟(つまり、夫と息子)のはゴディバで買い、孫2人のは別のところで買い、帰宅した。
(父が現役時代のおわりに仕事でベルギーと関係があり、ゴディバはちょっと懐かしい店。でも、こういう時じゃないと買えない。昔、お土産にもらっては、1粒がケーキ1個並の値段とも知らず、家族全員もりもり食べてた…)

帰宅して、同じ、「廊下の物入れ」にしまった。



そして。
父が、私からもらったチョコを食べているのを見て、母は、
(あ、あたしもあげなくちゃ
と、その戸棚からチョコを出してきて、渡した。
すると、なぜか、現に父が食べているチョコと、同じ店、同じ大きさ、同じ包装だった。

父は、
(中身が違うのかな?)
と思ったそうである。しかし、
ハコをあけると、中身も同じ。 母は、
「あらぁ? あたし、ゴディバを買ったはずなのに。これ、ゴディバじゃないみたい…???」
と言ったそうである。
(そろそろ気付こう。な? そろそろ気付いてもいいはずだ…)

が、父も一緒になって。
「こんな日はチョコレート屋だらけで、いつもの場所じゃなかったんだろう。
間違えて、違う店のを買ったんだ。
親子だから、偶然まるっきり同じのを買ってきた。はっはっは」 
「あら、やだ。おほほほほほ」
 

2人でげらげら笑ったそうである。
もう、めいっぱい、たっぷり笑ったそうだ。

その後…。

何故か(ま、何故ということもないが…)ふたりは、誤りに気付いた。
母は、私に怒られると思い、しかも、買ったはずのゴディバも見あたらず。
「どうしよう。とにかく、あたし、替わりを買ってくるわ!」
また家を出て、シルスマリア(平塚の洋菓子店。生チョコと生チョコソフトクリームあり)へチョコを買いに行き…。



帰宅して、戸棚にそのチョコをしまおうとすると。
そこに、ゴディバが。
「あったのよ。変ねー」
もちろん、あるはずだ。うちに、この時期、こういうものをしまう場所は他にないのだから!
「とにかく、そんなわけで、うち、今、チョコいっぱいあるのよ



「包み紙あけちゃったけど、中身食べたわけじゃないもん。中身は食べてないもん」
「包み紙だって、ちゃんときれいに元に戻してあるしな」
と、父と母は開き直る。
私は眉根を寄せつつ、返されたチョコを見た。
ありありと包装あいて、セロテープばりばり貼り直してあるじゃん。

でも、そのまま弟にあげることにした。
別に、誰も気にしないし。
それより。



甥1号がやってきて、
「おばちゃんのくれたプーさんのチョコ、メッセージカードが入ってたのに、何も書いてなかったよ」
「あ…」
そういえば、買う時、そんなものがついていたような気がしなくもない…。
小さな可愛いカードが。
「ごめん、ガサツで。忘れた」

今日になって、甥2号が自分のチョコについていたカードを持ってきて、名前を書いてくれというので、母が彼の名前を書いてやったそうである…。



↓事件の二日前の記事。
西湘ケチおばRIN 義理と人情のチョコ
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