義理と人情のチョコ

いろんな日に複数の場所へ出勤する私は、曜日のめぐりで、その年によって、職場向けのバレンタイン・チョコを用意する必要の有無が、かわる。
（基本的には、なるべく、あげないですむといいな、と思っている。２月１４日が日曜だと、ほんと助かるわ）



ある年は、安売りの袋詰めのチョコを買い、朝、男性たち全員のデスクに手づかみで配り、
「義理と人情のチョコよ」
それなりにウケた。

今年はメーカーが「感謝チョコ」と名付けようとたくらんでいるようだが、要するに義理チョコなわけで。

でも、義理だけでなく、口べたな技術者ばかりだから、もしや誰からも一個もチョコをもらえないと寂しいんじゃないかと。だから「人情」のチョコ。おばさんからの義理人情チョコでも、ゼロよりいいかと。そうでもないのか？

この時期、当日にスナックとかキャバクラとか、おネエちゃんのいるような店に行ったら、初めての客でも、お通しがわりにチョコが出るのかしら。
（みんな、そんなにナメたもんでもないのかしら。
失礼かしら。
でも、なんか、ムラムラと想像が。
「はい、愛をこめて」
「あれぇ、初めて来たのに」
「だ・か・ら。ホワイトデーにまた来てね」
「それは、来ないわけにいかないなー」
なんちゃって？
エビ鯛じゃん、ねえ？）



今年は用意しなかった。
全員出張中で、ひとり勤務で終われる公算が大きいのだ。
すると…今年は「義理も人情もない」ってこと？
それもちょっと、字面がスゴイなー。
でも、まじで、いらなさそうだし。



父と弟と甥２名には、用意した。いつも、買う。
いらないかもしれないけどさっ。