がんばれナラの木

震災にあわれた東北地方の皆様を力づけたくて
The Oak Treeを地方ことばに訳すことを始めました

とても 2

2011年04月20日 | エッセー
「ナラの木」の地方訳が18集まったとき、冒頭の「たいそう」つまり「とても」ということばの表現が変異が大きいことに気づき、その意味を考えてみました。いま(2012年5月)でその数も28になり、当時ほとんど東日本でしたが、九州まで各地のものが集まりましたので、もう一度集計してみました。

すごい系5:すごぐ(庄内)、すんげえ(福島会津)、すげえ(福島中通り)、すーごい(相良)、すごう(長崎)
たいした系4:たいすた(秋田県北)、たいした(秋田横手)、てえした(盛岡2)、してえ(岩手岩泉)
えらい系3:えがい(茨城1、茨城2)、どえれえ(岐阜美濃)、でぇれぇ(岡山)
ずいぶん系2:ずんぶ(津軽1)、ずいぶんと(仙台)
何だ系2:何だって(山形置賜、福島浜通り)、なんだもねえ(宮城唐桑)
うんと系2:うんと(盛岡1、遠野)
たまげた系:たまげで(八戸)
まず系:まず(山形村山)
やたら系:やだら(福島いわき)
とても系:とーって(大分)
その他:うだでぐ(津軽2)、ごうぎな(新潟長岡)、こじゃんと(高知)、わっぜが(鹿児島指宿)

 前回は違いが大きいことに印象づけられました。その印象は変わりませんが、複数あったものが増えました。全体の数が増えたので当然かもしれません。「すごい系」だけは東北から九州までありました。「えらい系」もそうなのですが、「えがい」と「どえれえ」が本当に同じ系統かどうか少し自信がありません。「その他」にある、うだでぐ(津軽2)、わっせが(鹿児島指宿)、こじゃんと(高知)は対応するものがなく、子供の頃に聞いていないと実感としてわからないものです。長岡の「ごうぎな」も聞いたことはありませんが、「剛毅な」などに関係があるかもしれず、なみなみならぬということでしょう。

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