がんばれナラの木

震災にあわれた東北地方の皆様を力づけたくて
The Oak Treeを地方ことばに訳すことを始めました

ナラの木 津軽1

2011年10月03日 | ナラの木 地方訳
ナラの木 津軽版 鳴海真澄さん訳
          


ずんぶ強ぇ風 吹いだもんだじゃ  
昼まも ばげも
ナラノギの葉っぱば みんな吹ぎ飛ばしてまって
枝こば びゅんびゅど揺らして
木の皮も剥がしてしまうほどだったんだぁ
したっきゃ とうとうナラノギ 丸裸になってまったんだ
したばって ナラノギ 地面さどっかど立ったままだったんず
ほがの木はみんな 倒れでまったんだばって
おたってまった風は あぎらめで しゃべった
「ナラノギ なして まんだ立っていられるんだ」
ナラノギ 答えだど
「オメはワの枝こば折るごとも
葉っぱばぜんぶ 吹ぎ飛ばすことも
枝も幹もむつけら ワサワサど揺らがすごともでぎるっきゃ
したばって
ワには大地さ広がる根っこあるんだね
ワは生まれだとぎがら
わんつかずづ強ぐなってきたんだ
オメがこの根っこさ絶対触られねずごと
わがるべ?
根っこはワの一番深けぇどごだぁ
ほんとは今まで ワはよぐわがってねがった
オメのおがげで わがったじゃ
ワはワが思っていだより
もっともっと強(つよ)ぐなったんだじゃ」


Johnny Ray Ryder Jr.原作, Copyright Hallmark Inc.

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ナラの木 津軽2

2011年10月02日 | ナラの木 地方訳
ナラの木  津軽版 堤勝彦さん訳 2011.4.7  


うだでぐ つえ風っこ吹いだ
昼間もばげもなぐ
ナラの木の葉っぱこば みな吹ぎ飛ばしてまって
枝っこばびゅんびゅんて揺らめがへで
木の皮もなんもかも はぁ 引っ剥がすほどだったど
しまいにはナラの木 丸はだがになってまったど
したばって地面さ あづましぐ立っていだんだ
ほがの木はみんな倒れでまった
こえぐなってまった風っこは
あぎらめで言ったど
「ナラの木よ、どへばほしてまんだ立っていられるんだば?」
ナラの木は言ったど
「おめさは、わの枝っこば折るごとも
葉っぱこばみな吹ぎ飛ばすごとも
枝っこば揺らすごとも
わばゆさゆさって揺するごともでぎる
したばって わさは大地さ張った
根っこがあるんだ
わは生まれだどぎがら
わんつかづづ つえぐなったんだ
おめさはこの根っこば どしたって壊すごとはでぎね
わがるべさ
根っこはわの いぢばん ふけどごだんだ
ほんとは今日まんで
わはよぐわがってねがったんだ
わが どったらごとさ耐えられるのが
したばって、今おがげでわがった
わがわがってるよりも
わはもっとつえぐなったんだ」

Johnny Ray Ryder Jr.原作, Copyright Hallmark Inc.
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ナラの木 青森県・津軽・外ケ浜版

2011年10月02日 | ナラの木 地方訳
ナラの木 青森県・津軽地方・外ヶ浜版 小川ひかるさん訳 2012.6.2

たげ つぇー風が ふいでだんだど
昼まも ばげもねぐ
ナラのぎぃのはっぱば みんな吹っとばして
枝っこば びゅんびゅど揺らすて
木の皮も ひっぺがすほどだったんだど
したっきゃ ナラのぎぃは えっとまがに すっぱだがになってしまったんだど
したばって 地面さ しっかど 立っていだんだど
よそのぎぃだっきゃ みぃんなひっぐりがえってしまったど
こえぐなってまった風は
あぎらめで ゆったど
「ナラのぎぃよ、おめ なして まだ立ってられるんだべ?」
したっきゃ ナラのぎぃは 言(ゆ)ったど
「おめは わの枝っこば もぐごとも
わの じぇんぶのはっぱば 吹っ飛ばすこども
枝ば ゆつけることも
わば ゆさゆさでゆつけることもできるべな
んだばって わさは 大地さ広がる根っこあるんだね
わが うまれだどぎがら わんつかずつ つえぐなったのさ
おめさは この根っこだっきゃ ぜってぇさわれね
わがるべさ
根っこだっきゃ わぁの いぢばん深ぇどころなのさ
じづは 今日まで わは よぐわがってねがったのよ
わぁ自身が どんき ものごどさ我慢できるのがを
んだばって 今 おめのお陰でわがったのさ
わぁがしってだよりも
わぁは たげ強ぐなったんだね」
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ナラの木 八戸

2011年10月01日 | ナラの木 地方訳
ナラの木 八戸版 鈴木美穂子さん訳 


たまげで 強い風が吹いだずぅ
昼まも ばんげ も
ナラの木の みんな葉っぱば吹き飛ばし
枝っこば びゅんびゅんど 揺らして
木の皮っこも はがすほどだったずぅ
したきゃ とうとう ナラの木は
丸はだがになってしまったずぅ
そやって 地面さしっかり 立ってらずぅ
ほがの木はみんな倒れでしまったずぅ
つかれでしまった風は あぎらめで しゃべったずぅ
「ナラの木よ なして立ってられんだ」
ナラの木はしゃべったずぅ
「あんだは おらの 枝っこば 折るごども
みんな葉っぱば 吹き飛ばすごども
枝っこば 揺らすごども
おらを ゆさゆさど 揺するごども でぎるべぇ
でも おらには 大地さ張った 根っこが あったんだぁ
おらが 生まれだ どぎがら
わんつがずづ 強ぐ なってきたんだぁ
あんだは この根っこさば どやっても さわられねんでぇ
わがるべぇ
根っこは おらの 一番深いどご なんでぇ
ほんとは 今まで おらさば よぐ わがって いながったぁ
おら自身 どれだげものごどに たえらるがば
でも 今 おがげで わがったぁ
自分が知ってらったよりも
おらは もっと 強ぐなったんだぁ」

Johnny Ray Ryder Jr.原作, Copyright Hallmark Inc.
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楢の木、秋田版

2011年10月01日 | ナラの木 地方訳
楢の木
秋田県北版、成田心さん訳, 2011.9.20


たい*た 強ぇ(つえ)風(かじぇ*) 晩げも昼間も 吹いだど。
楢の木の葉っぱっこどご 皆(んな)飛
バギバギど 枝(えだ)っこどご 折(おだ)って
バリバリど 皮どご 剥い
はぁ 楢の木 丸裸(まるはだが)なってしまったど。

んだばって 楢の木 まだ しっかり 立ってあったど。
周りさある 他(ほが)の木だっきゃ 全部(じぇんぶ) 倒れであったぁず。
こえぐなった 風(かじぇ) 諦めで(あぎらめで) こぉ 言ったぁず、
「なて お前(おめ)まだ 立っていられらぁずや?」

楢の木 こぉ言ったど「お前(おめ)だば、
俺(おえ)の枝(えだ)っこどご 折(おだ)って、
俺(おえ)の葉っぱっこどご 吹ぎ飛
俺(おえ)の体(からだ)どご ワサワサど揺らすごど でぎるべ。

んだばって 俺(おえ)さだっきゃ 土(つぢ)の中(なが)で
がってら根っこ あらったいば。
生(ん)まれでがら わつかづづ 強ぇ(つえ)ぐなってきたぁずだ。
お前(おめ)だっきゃ 何(なん)とても 触らいね。
分がっぺ。
根っこっきゃ 俺(おえ)の一番(いぢばん)深ぇ(け)どごだ。

今日まで、分がんねがった、
どごまで 俺(おえ)耐えらえるが。
たばって 今 お前(おめ)の御陰(おがげ)で分がったでゃ
思ってあったより 俺(おえ) 強ぇ(つえ)ぐなったった」


*「」は次の字の発音を鼻母音化し、「」は、無声化した「し」と「す」の中間音、はf音を示します。訳をされた成田さんの表記はアルファベットで慣れないと読みづらいと判断して高槻がこのように表記しました。成田さんの表記は「資料」にあります。
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ナラの木 秋田県南横手版

2011年10月01日 | ナラの木 地方訳
ナラの木
秋田県南地方・横手版 畑 則子様訳 2011.12.7



たいした強ぇ風こ 吹いだもんだんしな
昼間どねぐ 晩げどねぐ
ナラの木(ぎ)の葉っぱこ みんな吹ぎ飛ばして
枝っこどご びゅんびゅんど 揺らせで
木(ぎ)の皮っこも 剥がされでしまうほどだったけなぁ
したば とうとうナラの木(ぎ)丸っぱだがに なってしまった
んだども ナラの木(ぎ)まだ 地面さ どがっと立ってだな だんし
ほがの木(ぎ)だば みんなきゃってしまった
くたびれでしまった風こ あぎらめで聞いたけど
「ナラの木(ぎ)ナラの木(ぎ)なしてまだ立ってるに ええなよ?」 

ナラの木(ぎ)言ったけど
「おめだば おらの枝っこ折っちょる事も
葉っぱこ がえーっと吹っ飛ばす事も
枝っこ揺さぶる事も
おらどご ゆっさゆさど 揺っつがす事もできるべ
んだども おらどさなばな 大地さ広がる根っこあるおん
おら生まれだ時(じぎ)から
さっとかずづ強えぐなってきたなだ
なんぼ おめだって この根っこさだば
なっただ事したたて 触られねぇ
わがるべ
根っこはおらの一番深けえどごさある
ほんとは 今日まで おらもわの事わがってねがった
おら自身 どれだげのどごまで がまん でぎるがってな
んだども 今 おがげで わがったんしでゃ
わが おべでだよりも
おら もっともっと強ぇぐなっていだなだんし」

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ナラの木 岩手県下閉伊郡岩泉町

2011年10月01日 | ナラの木 地方訳
ナラの木 
岩手県下閉伊郡岩泉町釜津田版 
佐々木二美香さん(高校1年生)訳
2012.2.9



昼でもなく夜でもなぐ してぇ風が吹いとったんだど
ナラん葉っぱぁ 全(すぺ)ておっ飛ばし 枝もびゅんびゅんゆさってよ
木の皮(かば)もはがしてったんよ
どでぇナラば すっぽんぽんになってもうたんよ
そんでも土(つぢ)さしっかりおっ立っておったんだど
他(ほか)ん木ば全(すぺ)ておっ倒(たお)れてしまったんだと
こえぐなった風ば あぎら*めで こんなごど言ったど
「ナラん木よ、なしてそんたに立ってられるって」
「なんしゃ、なんしゃ お前(め)はんば、枝ぁ折っこども、
全(すぺ)てん葉っぱぁ吹き飛ばすごども
枝っこゆすぶんのも 出来っぺさ。
だけんど、オレにゃぁ下(しだ)さ広がる根っこがあんのよ
オレが生(う)まった時(とぎ)から 
少しつーず 少しつーず 強くなってきたんよ
お前(め)はんは、こん根さば、などにしても触るこたぁできんよ
分かっぺさ
こん根ばオレの一番深ぇ部分なんよ
ほんとば今日まで よく分かっとらんかっだよ
オレ自身がどんだけ いろんなごどさ耐えられっか
だどもよ、今おかげで分(わ)がったよ。オレが知ってだんよりも
もっどもっど強(つえ)ぐなってだってよ」

*「ら」に「゛」
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ナラの木 盛岡1

2011年09月30日 | ナラの木 地方訳
ナラの木 
岡澤敏男さん訳、盛岡地方版1   



うんと強え風っこ吹いだのす
昼まも よぴても
ナラの葉っぱをみんなふっとばし
枝っこをびゅんびゅんゆさぶり
木の皮っこも むげるくれぇであんした
おしめぇに ナラはまるっきり裸であんしたが
ほんでも地面さ すっかど立っていたのす
ほかの木はみんなぶったおれあんした
こやぐなって風っこは
あきらめで聞いたのす
「ナラっこ、なしてまだ立ってるのすか」
ナラはしゃべった
「おめぇはおらの枝っこ折ることも
ずっぱり葉っぱを吹っ飛ばすことも
枝っこ揺さぶることも
おらをゆさゆさ揺することも
できるンべど
おらには大地さひろがる
根っこがあるのす
おらが生まれたときから
びゃっこづつ強えぐなったのす
おめぇさんは根っこさは なじょしても触れねぇのす
わかるンべ
根っこはおらのいずばん深けぇどこさあるンだべ
ほんでも、今日まで
おらもよぐわからねがったのす
おらはどれくれぇのこと がまんせるべがと
そだども、ありがてぃことに 今わかりあんした
おらの知ってたよりも
おらは強ぇぐなっていたのでがんすよ」


Johnny Ray Ryder Jr.原作, Copyright Hallmark Inc.
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ナラの木 盛岡2

2011年09月29日 | ナラの木 地方訳
ナラの木 
小野寺瑞穂さん訳、盛岡地方版2   


てぇした強え風っこ吹きあんした
昼といわず晩げといわず
よっぴてナラの葉っぱこみんな吹っとばし
木の枝も何(な)もびゅんびゅんと揺さぶり
木の皮も むげるくれぇであんした
終(すめ)ぇにナラはまるっぱだかになってしまいあんした
ほんでも地面さ すっかりと立っていあんした
ほかの木はみんなぶったおれてしまいあんした
こえぐなってしまった風は
あきらめで聞いたど
「ナラの木よ、なしてまだ立ってるにいいのょ」
ナラの木は答えたど
「おめぇさまはおらの枝(いだ)っこ折るごとも
葉っぱもみんな吹っ飛ばすことも
枝っこ揺さぶることも
おらのこどゆさゆさ揺するこどもでぎるンべぇ
でも おらには大地さ広がった 根っこがあるのす
おらが生まれたときから
べっこづつ強えぐなって来(き)あんした
おめぇさんはおらのこの根っこさ なじょしても触(さわ)れねえ
わかるンべ
根っこはおらのいずばん深けぇところにあるからなす
ほんとは今日まで
おらにはよぐわかっていねかったのす
おれ自身(じすん)どれだけのことにがまんできるものなのか
そんだども、今おかげでわかりやした
おらが思(おべ)てたよりも
おらはもっともっと強ぇぐなっていたったのス」
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ナラの木 遠野

2011年09月28日 | ナラの木 地方訳
ナラの木
立木浩子さん訳、遠野版 2011.4.13   


うんと強え風っこ吹いだずもな
昼まも 夜ながも
ナラの木の葉っぱ まるっきり吹っとばして
枝っこびゅんびゅん揺さぶって
木の皮も むげるくれぇだったずもな
おしめぇに はぁ ナラはまるっきり裸だったずが
ほんでも地面さ どっかど立ってらったずもな
ほかの木は みんなぶっ倒れでしまったずも
こえぐなってぇ風っこは
あぎらめて聞いたんだず
「ナラっこぉ、なしてまだ立ってられるんだべ?」
ナラはしゃべったずも
「おめぇはおらの枝っこ折るごども
葉っぱまるっきり吹っ飛ばすごども
枝っこぉ揺さぶるごども
おらをゆっさゆっさど揺するごども
できるごったぁども
おらさはぁ 大地(こご)さ広がる
根っこある
おらぁ生まれたどぎがら
ぺっこづつ強えぐなったもや
おめさんはおらの根っこさ 
なんちょにしても触れねぇんだが
わがんべ
根っこはおらのいぢばん深けぇどこさあるがらなぁ
だぁれ今日まで
おらもそのごど よぉぐわがってねがったじゃ
おらがどれくれぇのこと がまんでぎんべがずぅごど
んだども、今おがげではぁ わがったもや
おらが おべでらったよりも
おらぁ うんと強ぇぐなってらったじゃ」
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楢ぬ木 岩手県ケセン語版

2011年09月28日 | ナラの木 地方訳
   ぎ           やまうらはるつぐ
楢ぬ木 ケセン語*版 山浦玄嗣さん訳 2012.9.25



おお
大風ァ吹いだ、ドドドドど。
よ ふとい ひ ふとい
夜一夜、日一日、ドドドドど。
なら     
楢ぬ木の葉ァ吹っ飛ばし、
        ぱじ        へ  ぺ
大枝ァ折っ弾ぎ、皮まで引っ剥がし。
楢ぬ木ァヘコヘコ丸裸。
楢ぬ木ァ、んだども立ってだった。
       ねむ
他の木ァみんな根捲りに
          ぶ
ドドドドドーど打っ倒れだ。
おおぜ       かだ
大風ァ音ェ上げで語ったづゥ。
     にっし なぞ
楢ぬ木ィ、主ァ如何にして
まア
未だそうして立ってだれ?
    こで  かだ
楢ぬ木ァ答ァで語ったづゥ。
いガ   にっし   えだアど
如何にも主ァ俺ァ枝等ォ
           ぱじ
ベギバギベギバギ折っ弾ぐ。
葉っぱァみんな吹っ飛ばし。
    どツぱら        ほろ
手足も胴腹もミッチミッチ揺ぐ。
       つぢ な
んだども俺にァ土ん中さ
     ど   おが
種っこの時がら成長って伸びで、
ふッか
深ぐ張った根ァあんだ。
にッし ちょ
主にァ触されねァ根ァあんだ。

理解ったべァ。
         そ
これごそァ俺ァ底力。

           で
何処まで俺ァ辛抱出来っか、
              
今日まで俺もわがってながった。
                
んだども今ごそハッキリわがった。
にッし 
主ァお陰だ、ありがでァ。
             つそ
思ってだよりも俺ァ強い。


*ケセン語は山浦先生のお考えでは「方言」ではなく独立した気仙地方のことばです。気仙地方とは大船渡市、陸前高田市、住田町、三陸町などを含む旧気仙郡を指します。
「ガ」行と「が」行の表記について。「カ」行の濁音である「ガ」行は「ガギグゲゴ」に下線で表記し、鼻濁音は「がぎぐげご」で表記しました。
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ナラの木 岩手県水沢版

2011年09月28日 | ナラの木 地方訳
ナラの木 岩手県・水沢版 冨田祐一さん訳 2012.6.2



だんがだんがどまんつ強ぇ風ぁ吹いだった
真っ昼間っからずーと夜っぴで
ナラの木の葉っぱばみんな吹っ飛ばし
枝ばばっつぁばっつぁど揺がし
木の皮もビリビリッと引っぱがす位ぇでぁんした

何たらやぁナラの木ぁ素ッ裸になっつまった
だども、地面さ真っつぐに立ってらった
ほがの木だハァみんなぶっ倒れでしまったっけ

吹ぎくたぶれですまった風はハァ
呆れけぇって言ったったのス
「ナラの木よォ、なすてまだ立ってぇられんだべ?」

したれば、ナラの木ぁしゃんとして言ったっけ
「あんだハ、俺ぁの枝ッコ折るごども
葉っぱどいう葉っぱば全部吹っ飛ばすごども
枝ッコほろぐごども
俺ぁをゆっさゆっさど揺ぶるごどもでぎやすっぺ

だども俺ァにはハァこの大地さ広がる
根ッコつうものがありぁす
俺ぁが生まれだどぎがら
びゃっこづづ強ぇぐなりゃんすた
あんだハ、この根ッコさハァ、絶対ぇに触れねェべ

わがりぁすぺ
俺ぁの一番深ぇどごにあるのがこの根っこだったのス

実はハァ今日びまで
俺ぁには分がってねぇがったのス
俺ぁ自身が、どんだげ物ごどに我慢し耐えるごどでぎるのが、ってごどを」
んだども今の今、お陰さんではっきり分がりぁすた
俺ぁが思っていだよりも
俺ぁはハァ、もっともっと強ぇぐなっていだったのでがすヨ」
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ナラの木 宮城県唐桑版

2011年09月27日 | ナラの木 地方訳
ナラの木
畠山信さんの友人訳 2011.10.28
宮城県唐桑版 



なんだもねぇ風ば吹いだどよ
昼だり夜だり
ナラの木の葉っぱば さっぱど吹っ飛ばし
枝こばあったげ 揺らして
木の皮も引っぺがすほどだっつぁ
しまいにナラの木はだがになったどよ
そんでも土(つぢ)さ しっかど立っておりした
よその木ば さっぱど倒れでだども
うざねはいだ風ば
しかだなぐなって言ったど
「ナラの木、なしてまだ立ってられんのっさ」

ナラの木ば言ったど
「あんだば おれの枝こ折るごども
さっぱど葉っぱ吹っ飛ばすこども
枝こゆすっこどもできっぺよ
んでも おらさば土(つぢ)さ広がった
根っこあんのっさ。
生まれでがら すこっつず強ぐなったのっさ
あんだば なじょしてもこの根っこちょせねぇべよ

わがるすぺ
根っこばおらの一番深けどごなのっさ
そんだべ おら今日まで
なんぼも分がってねがった
おらなんぼばり苦労でぎんのが

んだけんと 今分がりした
思ってだより
ずっと強ぐなったのっさ

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ナラの木 石巻

2011年09月27日 | ナラの木 地方訳
ナラの木 石巻版 新沼慎二さん訳

風っこ なんぼつえがったんだべ
日ながも夜ながも びゅーびゅーど吹いで
ナラの木だら 葉っぱ吹っとばされで
枝っこ ばぎばぎど 折れで
木の皮まで ひっぺがされっかど 思うくれだった。

んだべす ナラの木 ぼろぼろになってすまって
そんでも ずめんさ けっぱって 立ってだんだど
ほがの木っこら みんなぶったおれですまってもよ。

風っこ あ~こぇ~って ねぇあげで 言ったんだど
「ナラの木 おめぇ なんでまだ立ってられんのや?」
ナラの木 言ったど
「おめぇは、おらの枝っこ折っこども 葉っぱ吹っ飛ばすごども
枝っこゆすっこども おらをひんまげっこどもでぎっすぺ。
んだげっと、おらには つぢんながさ伸ばすた 根っこがあったんだ。
おら、生まれだどぎがら ちょごっとずづ 伸ばすてだんだもの。

おめぇは、おらの根っこは ぜってえ ちょせねのっちゃ。
わがったすぺ、根っこが おらのいぢばんでえじなどごなのっしゃ。
おしょすぃげっと おらも今日まで よぐわがんねがったんだ。
おらが どんだげのごどさ いずっこ張れんのが。
んだげっど、ありがでぇごど。
おら いまごろわがったのっちゃ。
おらぁ、おらが思ってだより、ず~っと、つえぐなってらんだなぁって。」

2015.4.30
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ナラの木 仙台

2011年09月27日 | ナラの木 地方訳
ナラの木 
佐山暢一さん訳、社団法人仙台市シルバー人材センター会員一同監修、仙台版     



ずいぶんと強い風が吹いだっちゃ
昼間(しんま)どなく夜中(よなが)どなく
ナラの木(ち)のみんな葉っぱばふっと飛ばす
枝(いだ)っこをびゅんびゅんと揺らがすて
木(ち)の皮もひきはがすんではねいがとおもった
ついぬナラの木(ち)はすっぱだかになってすまった
そんでも地面(ずめん)さすっかり立っていだっちゃ
ほがの木(ち)はぜんぶ倒れてすまった
つかれてすまった風は
あぎらめで言ったっちゃ
「ナラの木(ち)よ、どうすてまだ立っていられんのしゃ?」
ナラの木(ち)は言ったつちゃ
「あんだはおればの枝(いだ)っこをへしょるごども
ぜんぶの葉っぱばをふっと飛ばすごども
枝(いだ)っこを揺らすごども
おればをゆさゆさと揺するごどもでぎっちゃ
んでも おれぬは土(つづ)さ広がる
根っこがあるす
おらが生まれた時(とじ)から
少すずつ強くなるすた
あんだはこの根っこさ決すて さわれねっちゃ
わがんべ
根っこはおれの一番(いずばん)深げいどころっしゃ
実(ずづ)は本日(ほんずつ)まで
おれはそんごとがよくわがんねでいだっちゃ
おれ自信(ずすん)がどんだけかがまんでじるがを
んでも、今すがたおかげでわかりすた
おれが知(す)っていたよりも
おれはずっと強くなったのしゃ」


Johnny Ray Ryder Jr.原作, Copyright Hallmark Inc.
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