ニュージーランド・ラグビー:オフ・ザ・ピッチ

ラグビー王国からのそのまんまレポート。子どもラグビーからオールブラックスまで、見たこと感じたことをお送りしています。

クラブ・ラグビーとNPC

2006-07-03 | NPC
クラブ・ラグビーなんて地味なエントリにまで
コメントありがとうございました。
今日もちょっと続きを。

子どもたちが“マイ・クラブ”と胸キュンになってしまう最大の理由の一つ、
それは共通のジャージじゃないかと思います。


ちびっ子もダグ・ハウレットとおそろ♪

ということも可能になっちゃうわけです。




←この年齢になってもやっている女の子って、めっちゃ
上手いです。
強いです。
恐いです。





ねっ?

ちなみに寝てるのがうちの次男(笑)



NPC(=ANZC)のオークランドのメンバー27人が発表されました。
せっかくなので主要選手と所属クラブと一緒に書き出してみましょう。
ちなみにオールブラックスは全員入っていません。その分、新人もかなりいて楽しみ♪

ビックリだったのは、サム・トゥイトゥポがキャプテンになったこと!
“エバーグリーン”ジャスティン・コリンズが故郷のノースランドに所属を変えたので、新キャプテンが指名されるのは必至でしたが、まさかサムとは@@

でも彼は「19歳以下」「21歳以下」の年齢別ニュージーランド代表でもキャプテンを務め、それぞれの世界大会で優勝しているそうなので、キャプテンシーに期待大です。

ジョン・アフォア(ユニバーシティー)  オールブラックスジュニアで活躍!
サイモネ・タウモエペアウ(マリスト)  フッカーもできる器用なプロップ。
デレン・ウィットコム(グラマーカールトン)  首のケガからいよいよ復帰!
カーティス・ハイウ(マリスト)  あの髪を洗うのに30分かけるそう@@
ブラッド・ミカ(オタフフ)  一時はノースランド行きの噂も。今年もがんばれ!
ジェローム・カイノ(ユニバーシティー) オールブラック返り咲きから再びNPCへ
アンドリュー・ブロワーズ(サバーブス) 日本からの帰国組。
ダニエル・ブレイド(ユニバーシティー) けっこううちの近くに住んでいるという噂?
オノサイ・トロリマ-アウヴァア(グラマーカールトン) 芸能一家のラガー。
スティーブ・デバイン(マリスト) 多いな~マリスト@@ 成績は伸び悩みだけど。
タニエラ・モア(テパパパ) 子どもに人気のイイ兄貴風。テパパパは濃いですよ。
タセサ・ラヴェア(パパトエトエ) パパトエトエなんかも名前からして濃いです♪
サム・トゥイトゥポ(ポンソンビー) なーんとキャプテンに大抜擢。ガンバレー♪
ベン・アティガ(ポンソンビー) スペンサーなきあとのポンソンビーを背負う?
イサ・ナセワ(グラマーカールトン) 超マルチタレント、ポジションはどこに?
デビッド・スミス(ポンソンビー) 今年の西蘭家イチ押し新人。セブンスからです♪
ジェームス・サマセット(マリスト) 息子たちがなぜか大~ファン。
ブレント・ワード(ユニバーシティー) キックはお任せ~!

ウレシかったのは、去年のクルセイダーズ戦で首の骨を折り、「あわや寝たきり?」とまで心配されていたデレン・ウィットコムのカンバック。あのケガがなければオールブラックスの3人目のフッカーだったんですから、この復帰は本人も嬉しいでしょう。

期待してるのが、ウィンガーのデビッド・スミスのデビュー♪
セブンスでしか観たことはありませんが、スター性も負けん気もありそうで、
久々の大型新人の予感。
(セブンスの時の話はコチラでちょっとだけどーぞ)

トロイ・フラベルはやはり手術をするそうで、年内いっぱいプレーはできないそう。アイルランド戦でオールブラックに復活してトライまでして、心中複雑かもしれないけれど、やっぱりここは健康第一で!

ルークの復活、クリスの移籍

2006-06-08 | NPC
だんだんアイルランド戦が近づいてきて、ボルテージ上がってきてます!
明日は肩慣らしに(なんの^^?)、ジュニア・オールブラックスのサモア戦を見に行っちゃおうかと♪ これをUPしたら、NZマオリ対アメリカも観ます♪
(結果は・・・もう出てますが。「あ~、やっぱり?」の点差)

ワイカトのアイルランド戦はチケットをしっかりゲットしておかなかったばっかりに、鼻息荒くテレビ観戦ですTT イーデンパークは行きますよ~☆

【ルーク復活】
え~っと、世間を心配させていた10番ルーク・マクアリスターの体調不良というか不整脈は、“自然に”収まったそうで、土曜日は大丈夫だそうです~☆ 
彼は過去にも2回同じ問題があったそうで、最近では2年前に一度あったとか。ついでに往年の名選手ジンザン・ブルックも不整脈だったそうです。

オールブラックス専任のドクター・ロビンソンによると、
「症状は深刻に聞こえるだろうが、ルークのような健康な若者にとっては比較的軽症なもの。」
「ルークは完全に健康を取り戻した。」
ということでOKでしょう! ジンザンのように58テストまで、いいえ、それ以上までがんばって。でも、お大事に! 

【クリスのタスマンへの移籍】
「ここから来たかぁ!」
と思ったのが、クリス・ジャックのカンタベリーから新設タスマンへの移籍。

今シーズンからNPCは、「ニュージーランド航空カップ」に名前を変え、従来の10チーム総当り戦から、4チームを追加した14チームを7チームごとのプールに分けて戦う、いわば拡大NPCとなります。

タスマンはリコ・ギアが移籍したことで話題になったネルソンベイとマルボロが合併してできたチームで、そこへジャックが移ることに。出身地でもない遠い場所への移籍の理由は、
拡大NPCに導入されたサラリーキャップ制度のせい。

新制度ではNZラグビー協会から選手の報酬として各チームに支給される金額が一定額に決められており、有名選手を多数抱えるチームは今までの報酬を支払えなくなってしまいました。

それでさっそく、クルセイダーズがクリスを放出したようです。
と言っても、タスマンはクルセイダーズのフランチャイズ。スーパー14となればリコ同様、真っ先に召集されるわけです。それに今シーズンからオールブラックスのNPC出場義務がなくなるので、本人が望めば全試合をパスできそうです。

となるとクリスのようなオールブラックス当確選手は、所属がどこでも試合にはほとんど出場しない可能性が高く、
「所属チームが変わってもそんなに大きくは影響しないんだろうか?」
とも。試合に出る時だけ現地に飛んで、引越しの必要もないのでは?
ミルズ・ムリアイナはオークランドからワイカトへ引っ越しましたが)

昨シーズンのリコは最後にほんのちょっと、NPC2部だったネルソンベイに出てました。それもほとんどファン・サービスのようで、試合は高校野球に現役の大リーガーが入って来たような感じでしたよ。彼の場合、自分で望んで行ったのでそんなに悠長には構えていられなかった訳ですが。その時の話はコチラから。

報道でもクルセイダーズがクリスの“早期放出に合意”などとあり、なんだかフレンドリーな雰囲気。ファンには淋しい限りでしょうが、有名選手の振り分けによる各チームの人気と実力の均質化など、協会としての理念や期待もあるはずで、その辺、協会にもチームにも選手にも、いろいろな思惑が働いていそうです。

従来チームに残る有名選手は減俸を受け入れる代わりに、
1) 原則NPCの試合には出ない
2) スーパー14の報酬を上乗せして調整(こちらはサラリーキャップなし)
3) チームとの契約金(非公開)を上乗せして調整
など、いろいろ水面下で調整しているという噂もあります。いくら協会の方針とはいえ、がんばって出場しても減俸だなんて話は、
いくらなんでもないでしょう~´。`;プロですからね。

そうそう、このノリでウェリントンのロイ・キニキニラウはワイカトへ。
彼は引越し組かな? 新天地でもがんばってね!

ポジション争い

2005-10-03 | NPC
今頃は、あちこちのラグビー・ブログでジョナ・ロムーが7ヶ月の期間限定とは言え、ウェールズの「カーディフ・ブルース」と契約した話で持ちきりでしょう。(あまり他所にお邪魔しないのでよくわかりませんが)彼の話は際限なく長くなりそうなので、また別の機会に。

もう1人、ポジションをかけ今年一大決心をした選手がいます。
オールブラックスのウイング、14番のリコ・ギアです。
彼は国代表の実力でありながら、所属していた「スーパー12」の「オークランド・ブルース」、NPCの「ノースハーバー」、果てはオールブラックスでもダグやジョーたちとポジションを争っていました。

そのため、より確実に出番を確保できるよう、「スーパー12」の「クルセイダース」に移籍することに。ところが、「クルセイダース」の下部組織であるNPCの「カンタベリー」には空きがなく、大どんでん返しで、NPC2部の「ネルソンベイ」に移ったのです。

「オールブラックスがNPC2部@@?」
というのが、どういうことかというと、大リーグで活躍しているような超有名選手(=リコ)がどうしても日本のプロ野球にも登録していなければならず(ホントはこんなことありませんよね)、「巨人」(=ブルース)はいっぱいなので、「阪神」(=クルセイダース)に行くことに。

ところが、「阪神」でプレーするには地区大会に出場する地元チームに所属していなければならず、強豪1部の「大阪」(=カンタベリー)には空きがないため、仕方なく2部の「岡山」に移籍して・・・というような、アメリカから岡山までの壮大な話なのです。妙な例えですが、突拍子のなさがおわかりいただけるでしょうか? 

そのリコがとうとう先週末、初めてネルソンベイの試合に出ました。
オールブラックスで忙しかったとはいえ、シーズンの終わりも終わり。相手はポバティーベイ、結果は50:22のダブルスコア。

観客は地方球場に突如現れた現役オールブラックスを観にきたようなもので、ちびっ子たちがサインに殺到。リコ本人、彼の両親のなんとも複雑な戸惑った表情が印象的でした。チームとしては高い移籍金を払っているのですから、たっぷり働いてもらいたいでしょう。「ギア・ルーム」なる専用控え室まで作って気を使ってます(笑) 

リコの当初からの目論見であったはずの、本チャン「カンタベリー」への来年の再移籍は、カンタベリーがたった1人の枠に別の選手を採ることにしたため、失敗に終わってしまいました。これも複雑な表情の一因でしょう。幸いネルソンベイは来年から1部昇格が決まっているので、「2部のリコ」は今年の数試合で終わりです。
これもあなたが選んだ道。しっかりね!