チャーリードッグスクール新春第一弾は「新春横浜座学」から始まりました。
座学は飼い主の私たちがチャーリーママさんのトレーニングの指針をしっかりと
受け止めて日々の犬との生活に生かしていくためにとても大切なものです。
トレーニングをするのはいっしょに暮らしている飼い主ですから、その飼い主が
理解していなければ、犬に伝えることができないからです。
チャーリーママさんのトレーニングは「犬の行動学」「学習理論」に裏づけされた
方法にそって行われています。
ホワイトボードの三角形は支配性理論の考え方ですが、
今の犬にはこのような考えはないということで書かれています。
よく言われる「リーダー論」「支配性理論」はオオカミの家族の中での考え方で、
いくら犬の祖先がオオカミであっても、今ここにいる犬たちにはあてはまらない。
HOW TOもので、家の中で犬の位置を一番下におくこと。
飼い主が犬のリーダーになることで問題行動は解決する。
・・・その考え方が主流のように扱われ、正しい犬の訓練と言われてきていますが、
実は犬は家庭の中で「リーダーになる。」という考えは一切ないのです。
そこを間違えないようにしなければいけないのです。
問題行動と言われたって、それは犬にとっては本能的な衝動ということが
多いのですから、ヒトが「リーダー」になることで解決するためには
「犬が犬であることを抹殺されることすら要求される」かもしれません。
そして、首輪は、「叱りの合図を伝えやすい」ものになりがちです。
いいときにはその状態を維持し、いけないときにジャークして知らせる。
・・・わかりますよね。
ヒトならば、「ジャークされたら痛いから、そうされないようにひっぱらない
ようにしよう。」というふうに考えられますが、犬はそういう考え方が
できるでしょうか？
ギュッとされていないから「今いいんだな。」と犬にわかるでしょうか。
リーダーとなろうとすると、ヒトは「暴君」になることも肯定するかもしれません。
動物の福祉を考えれば、それはおかしいことではないでしょうか？
だから、犬具についてもチャーリーママさんはハーネスを薦めています。
ただし、リードの使い方が首輪のときとは違うので、
リード使いのカテゴリーからどうぞ。
私たちは犬に「あなたのことを大好きだよ。」ということをわかってもらいたい。
その上で、ヒト社会の中の生活で楽しく暮らしてほしい、愛犬の笑顔をいつも
見ていたい・・・というのが飼い主の思いではないでしょうか？
それには、犬の言葉がわからないヒトと、ヒトの言葉がわからない犬の
「絆」となるものが大切になりますよね。
それが・・・
名前を呼んでおやつです。
犬はヒトのことばを理解することができないから、名前もただの「音」のひとつ
としての認識しかありません。
ただ名前を呼ばれたときに犬にとってうれしいこと、おいしいこと、楽しいこと
・・・それらと「音」である名前が結びついて
「名前」＝犬にとって幸せなこととして認識できるようになるわけです。
パブロフの犬がご飯のときにベルの音を聞かせていると、ベルの音だけで
ご飯のことを思い浮かべてよだれがでるのと同じです。
「叱る」選択肢がないこのトレーニングでは、どんなときでも名前を呼ばれることが
犬にとってうれしいことの前触れになることから、それだけでも徹底的にやって
おけば名前を呼ばれたときの幸せな気持ちがふわっとあふれてきて飼い主さんの
存在自体が大好きになる（飼い主がおやつと同じくご褒美になる）のです。
名前を呼んでおやつとは・・・
名前を呼ぶ（先行子）とおやつ（条件刺激）
古典的条件づけ名前
対提示おやつおやつ＝無条件でうれしいもの
これを増やします。おやつのほかには、「いい子だね♪」「なでる」「やさしいことば」
「（叱らない）飼い主の姿」「散トレの場所」・・・etc.
好きになってほしいものを見せて名前を呼ぶ（無条件にうれしいもの）
チャージングといいます。名前は魔法のことば・・・になるでしょう？
ワタシ自身この一年、それだけを強化してみようと考えています。
これはレスポンデント条件づけ（古典的条件づけ）ですが、行動を形成するための
オペラント条件づけも、レスポンデント条件づけと融合してつくられることも
あるくらいに、必要不可欠なものと考えていいと思います。
「名前を呼んでおやつ」はその子に必要なら一生涯おやつをきらなくてもいいんだ
ということです。
犬育て、それぞれでいいなんですね。
つまり、「おやつをやめるとなにもしなくなる」というものとそもそも
成り立ちが違うと考えてくださいね。
さて、今日は小田原散トレです。
さっそく、始めますよぉ～
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