あるゲイの彼女とのこと

もともと「ゲイ」は性別を問わず同性愛者を指す言葉なのですが、最近では
男性同性愛者をゲイ、女性同性愛者をレズビアンと呼んだり自称したりすることが
多くなっているようですね。

友達から自分が女性の同性愛者だと言われたのはもう８年くらいまえの事。
テレビでは男性の体で女装をしているタレントさんが多くなり、なんだかわからないけど
同性愛者が世の中にはいるんだ、という感覚はあったころでした。

でも身近に現実の同性愛の人がいるとは思わなかったし、
女性の同性愛者はいるとは知っていたけど、友達がそうだとは思わなかったのです。

その場はご飯食べていただけなのでへえ、そうなので流してたんですが、
聞いてから困りました。
恋愛の話でもあるから人には言わないのは前提として、これが他人にわかったら
まずいんじゃないかと思ったのです。
もうわたしも彼女もそこにはいませんが、固いと言われる業種の企業に勤めていたし
職場の人たちが受け入れるかっていうと難しいんじゃないかと思いました。

だから、そんな中で彼女がわたしに打ち明けたのはなにか意味があるのだろうと思い、
その意味を考えていました。
ネットを探しても当時、「友達が同性愛者と言ってきた場合の対応」なんてないし、
図書館で本を探して歴史とかちょっとわかったけれど、実際いまどうすればいいかわからず、
途方にくれました。

そして意を決して彼女に直接聞きました。

「ね、わたしはなにをすればいい？」
「え、なにもないけど」

いまとなっては笑い話ですが、秘密を守るためにこっそり転職しようかとも考えていました。
本人には言ってません。知ったら大げさだと笑うでしょう。
たまに会うくらいになりましたが、変わりなく友達です。