サヒロの個人美術館

趣味の油絵製作活動を写真付きで日記風にgooブログ。

フィレンツェ ベッキオ橋04・・・・川面に写ったベッキオ橋

2016-12-20 00:59:57 | 日記
 これまで3度の投稿をしてきたが、今回は作品展の展示に向けて、完成度を高める作業を行った。
 まず第一は暫定的に描いていた川面の部分であり、ベッキオ橋や左岸のビル群をどのように写し出すかが悩ましい。風が強く川面が波立っていればその影ははっきりしないか断片的で、あるいは見えないかもしれない。水の色も天気により青や灰色、緑と変化するだろう。バックの空とも関係するが、この絵は晴れの日であまり風がなく、南側(画面左側)から陽があたり右手の壁が明るくなっている状況を想定している。従って、川面にビルや橋はその影を比較的はっきりと残し、空の写りも青くした。川面のあるところでは風があり少し波立っている。
 空は遠くの地平線付近には白いくもがあるが、フィレンツェの上空辺りではくもひとつなく青く晴れ渡っている状況を思い浮かべ筆を進めた。
 遠近感を出すため、右手前の建物や回廊、川岸の緑ははっきりとするよう色を足し、対岸のビルの壁は日陰なので少し暗い青のグレージングをして暗くし、屋根や陽のあたる一部の壁は明るくした。遠くビルや橋、木々、山なども明るい青みを帯びさせた。その他各部の形や色に手を加え完成度を高めた。最後に右下の川に面した歩道に筆者らがフィレンツェ旅行したときの記念に人物を描き、「RR」のサインをして額に納めた。




ピエロ人形06・・・・展示会に向けて

2016-12-19 23:59:31 | 日記
 12月の作品展に向けて最終の描き込みを行った。やはり人形の顔の部分に満足していなかったので、頭の縦横比やほっぺの膨らみを調整し直し、左右の目の位置や形、鼻や口との位置関係も全面的に見直した。目の部分の窪み部分の陰、目の下のほほの膨らみのハイライト、鼻と口の陰の繋がり具合も見直し、顔のかわいいふくよかさを表現した。帽子も少し大きくした。
 背景も何かのっぺりとした空間に見え、落ち着かなかったので黒い縦の溝を描き足して落ち着かせた。
 右側の象は暗い赤のグレージングをほどこし、明るい部分は少し描き足した。左側のラッパ部分もグレージングで彩度を落としてから、明るい部分や錆びた部分、縁のへこみ周辺の陰の部分も描き直した。ピエロ人形、ラッパや象の落とす影も微かに描き足し立体感を出した。最後に右下に「RR」のサインをして銀色の額に納めた。


 


ピエロ人形05・・・・顔を描くのがポイント

2016-12-19 12:52:31 | 日記
 ピエロ人形はこれまで4回投稿してきたが、一番の課題はかわいい顔を位かにキャンバスに表現できるかである。特に目が一番のキーポイントで、少しの筆の奇跡の違いが大きく顔の表情に影響する。前回の投稿から今回の投稿に至るまで、満足するまで何度も描き直した。しかしいまだに十分満足できる結果になっていない。
 人形の白い帽子と衣裳は白シルバーホワイトを基調に、赤ピロールレッドトランスペアレント、藍?ウルトラマリンブルー、黄パーマネントイエローライトを微量加えて、襞の陰、ハイライトを描きこんだ。左手のラッパのひも、右手の像の多くの飾りも明暗や陰影をつけ、画面手前の赤い敷物、その上の白黒市松模様の敷布、後方の赤白のチェック柄の生地、麻袋の詳細にも手を加え完成度を高めた。全体的に中央のピエロ人形以外は若干再度を落とし、メリハリをつけ、立体感を引き出した。



白い花瓶と花04

2016-12-19 11:17:19 | 日記
 12月に所属サークルの作品展があり、この白い花瓶と花も緑のチャイナドレスの女に代えて展示することとした。
 右手の紫がかったバラ、中央部のサーモンピンクのバラ、やや左の黄色味がかった白色のバラ、左端のピンクのばらの花びら部分のグラデーションをやり直してより柔らな表現とし、左上方の込み入った部分に手を加えて、完成度を高めた。
 額に入れて出品するため右下に「RR」のサインを入れた。
 展示会場でこの絵を見た人の一人は、構図的に黒の紙袋と白い花瓶のコントラスト、右下の斜めのテーブルエッジが良いと誉めてくれた。これらはいずれもサークルを指導する先生による配置であったが、作者としては紙袋、2枚のストライプの敷布も取り除き、水平線だけの単純なものに変え、花瓶と花に絞った作品にすることも考えていた。
 サークルの仲間の一人の意見では、例えば中央のサーモンピンクのバラの花は、全体的に見て明るい部分、暗い部分があるはずだが、それが表現されていないとの指摘があった。
 急いで展示会に間に合わせた経緯があるので、一度サインはしたものの、展示後には上記の指摘等を考慮しながら手直しをして完成度を高める予定である。



白い花瓶と花03

2016-12-19 09:52:55 | 日記
 夏場から手掛け始めたアクリル水彩もこの絵で2枚目。本格的に色をいてみた。アクリル水彩は油彩に比べて乾きが早いので、特に色のなだらかな変化が要求されるところ、バラの花びらの奥まった部分、花瓶の立体感、など絵が堅くなったり平面的になり、描くのが難しい。
 花瓶の背後にある黒い紙袋は残したが、左端の縦の線は額に入れた時のことを考えはじめからなくし、袋の立体感は左下部分のテーブルとの斜めの境界部分と、ひらり上部分の袋の口、黒い艶のある袋表面に写る周囲の明るい部分(白色のハイライト)で表現した。
 色の異なる2枚のストライプの敷き布の内、左側の青い方は影の暗い青色とと明るい緑青色に塗り分け立体感を出した。右側の敷布については、粗い布を表現するため、「暗めの」白い線を布目に沿って縦横に入れて見た。
 白い花瓶の表面の複雑な唐草模様の凹凸の表現はまだまだ大雑把である。花瓶の丸みの表現は中央部分を明るくし、左上、左下、右下の各部は周囲の色を反映させ、薄く黒、青、赤系の色を混ぜた。
 背景は壁の上下を分ける「さん」はやめて、暗い黄色系のバックとしたため、日本画風の雰囲気が出てきた。上下左右あるいは中央部分で明暗をつけるかは考慮中である。