日頃活動している油絵サークルの仲間から上野にあるこじんまりしたM美術館で展示会があることを聞き、はじめて応募することにした。
応募作品は「腰越漁港より江の島を望む」(アクリル水彩)と「春の不忍池」(油彩)の2点である。両方とも画面に水面が描かれているため、対で応募した。審査の結果、前者は採用されたが、残念ながら後者は不採用であった。両者とも製作途中の状況をすでに本ブログにアップしている。
アクリル水彩の方は、今年の春、江の島、鎌倉方面に出掛けて来たときの絵である。昼時の腰越漁港から江の島を望んでいるが、漁船や防波堤はほぼ真上から太陽が照りつけている。漁船の屋根や船縁、防波堤の通路が明るく輝き、対照的にほぼ垂直の壁は黒ずんで見える。画面右手の漁港内の水面は風や波があまりなく、ゆったりとしている。手前の漁船のゆらゆらとした影が水面に写るところは、なんどもやり直し時間がかかった。漁港の出口左手には赤い灯台が黒く水面に影を落とし、その向うには明るい水面と江の島にかかる橋が、遥か遠方には青く見える山並みがもくもくとした雲に抱かれている。上空の雲は風が強いせいか、右上方向に向かっている。防波堤の向こうに見える江の島は緑が濃く、木々のてっぺんのみが明るく輝いている。
一方、油彩の方は数年前の春、上野の花見に出かけた時の、不忍池の畔に咲く桜の木を
題材にしたものである。応募に向けて、手前の大きな桜各枝の位置関係をはっきり見せるよう心がけた。画面中央の枝に咲く花には太陽光が当たって明るく輝いて見えるが、上方の枝の花は下から影となった部分を見上げるので暗い。遠くの湖畔に咲く桜は小さく霞んで見える。池の水面には多数のスワン型の足漕ぎボートが浮かんでいて、逆光のせいで一部光って見える。背景に見えるビル群も逆光で青黒くそびえている。自分としては、右手前の大きなスワンも是非描きたかったので残してしまったが、絵画サークルのあるメンバーからは無くした方が良いという意見をもらっていた。構図上はそうかもしれない。採用されなかった原因のひとつであろう。さらに言い訳めいているが、締め切り直前まで筆をとっていて余裕がなかった、あるいは筆を入れすぎて、製作途中段階で感じられた絵の奥行き感がなくなった、桜の繊細さを出せなかったなど、色々考えさせられた絵であった。
採用となった絵を見にM美術館に行ってみてまず感じたことは、沢山のサイズの大きな絵に囲まれ、うずもれた私の絵の姿であった。私の絵はF6サイズで描いたが、絵画サークルの先生からは出すなら大きいサイズで描きなさいといわれていた。時間がなく、今回は小手調べだからと勝手に決めてそのまま応募してしまった。応募条件に絵のサイズがあり、細目の簡易額にすれば、最大F10サイズまでいけるので、次回にはぜひ大きいのでと考えている。
応募作品は「腰越漁港より江の島を望む」(アクリル水彩)と「春の不忍池」(油彩)の2点である。両方とも画面に水面が描かれているため、対で応募した。審査の結果、前者は採用されたが、残念ながら後者は不採用であった。両者とも製作途中の状況をすでに本ブログにアップしている。
アクリル水彩の方は、今年の春、江の島、鎌倉方面に出掛けて来たときの絵である。昼時の腰越漁港から江の島を望んでいるが、漁船や防波堤はほぼ真上から太陽が照りつけている。漁船の屋根や船縁、防波堤の通路が明るく輝き、対照的にほぼ垂直の壁は黒ずんで見える。画面右手の漁港内の水面は風や波があまりなく、ゆったりとしている。手前の漁船のゆらゆらとした影が水面に写るところは、なんどもやり直し時間がかかった。漁港の出口左手には赤い灯台が黒く水面に影を落とし、その向うには明るい水面と江の島にかかる橋が、遥か遠方には青く見える山並みがもくもくとした雲に抱かれている。上空の雲は風が強いせいか、右上方向に向かっている。防波堤の向こうに見える江の島は緑が濃く、木々のてっぺんのみが明るく輝いている。
一方、油彩の方は数年前の春、上野の花見に出かけた時の、不忍池の畔に咲く桜の木を
題材にしたものである。応募に向けて、手前の大きな桜各枝の位置関係をはっきり見せるよう心がけた。画面中央の枝に咲く花には太陽光が当たって明るく輝いて見えるが、上方の枝の花は下から影となった部分を見上げるので暗い。遠くの湖畔に咲く桜は小さく霞んで見える。池の水面には多数のスワン型の足漕ぎボートが浮かんでいて、逆光のせいで一部光って見える。背景に見えるビル群も逆光で青黒くそびえている。自分としては、右手前の大きなスワンも是非描きたかったので残してしまったが、絵画サークルのあるメンバーからは無くした方が良いという意見をもらっていた。構図上はそうかもしれない。採用されなかった原因のひとつであろう。さらに言い訳めいているが、締め切り直前まで筆をとっていて余裕がなかった、あるいは筆を入れすぎて、製作途中段階で感じられた絵の奥行き感がなくなった、桜の繊細さを出せなかったなど、色々考えさせられた絵であった。
採用となった絵を見にM美術館に行ってみてまず感じたことは、沢山のサイズの大きな絵に囲まれ、うずもれた私の絵の姿であった。私の絵はF6サイズで描いたが、絵画サークルの先生からは出すなら大きいサイズで描きなさいといわれていた。時間がなく、今回は小手調べだからと勝手に決めてそのまま応募してしまった。応募条件に絵のサイズがあり、細目の簡易額にすれば、最大F10サイズまでいけるので、次回にはぜひ大きいのでと考えている。