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浜口望海のブログ

How Deep is Your River,Mr.Guard?

2005年07月29日 15時17分20秒 | 日記
あなたの目の前に川が流れています。深さはどれくらいあるでしょう?
1、足首まで。2、膝まで。3、腰まで。4、肩まで。


『川の深さは』(福井晴敏著、講談社文庫)を読む。
福井作品は、以前に読んだ『終戦のローレライ』以来2作目。
実質的なデビュー作だそうだ。

オウム事件を彷彿とさせる地下鉄テロを契機に展開する国家を揺るがしかねない物語は、現在の日本の在り様をまざまざと見せつけ、でもその中でも必死で大切なものを守ろうとする人間の姿を浮かび上がらせる。
読む側に突き付けられるテーマ、メッセージは深く、ズドンと迫る。
「まさか」とか「出来過ぎてる」とか思ってしまう心よりも、感動・没頭してページを繰る指の方が先に動いた。

福井作品原作の映画『亡国のイージス』が近日公開される。
『終戦のローレライ』や先日まで公開されてた『戦国自衛隊1549』(これは原作は別で、脚本だけかな)と立て続けに福井作品が映画化されている。
その意味がなんとなくわかる気がする。
今の時代の日本に、鋭く迫ってくるのだ。

さてさて、『川の深さは』。
読んでいて大好きな漫画『BANANA FISH』(吉田秋生著)に似ているなと思った。
保はアッシュで、桃山はマックス、葵は英二、佐久間はゴルツィネ…。
冷戦下80年代のアメリカとイラク戦争や一連のテロ事件などに直面した現在の日本とで、舞台や背景は多少異なるが、構造や人物関係、そして流れ着く人間臭さ(いい意味で!)は同種のものだ。
アッシュと英二の視点に重点を置く『BANANA FISH』とは違い、『川の深さは』は桃山の視点で描かれているのもちょっとした違いだが、本質的には似ている。
だから、余計に没入して読んだのかな~なんて思ったりもして。
ちなみに『BANANA FISH』は繰り返し何度も読んだ。
名作だ!


あ、立て続けに読書感想文の投稿になってしまった。
まあ夏休みということで…(笑)

さて、冒頭に書いた心理テスト。
答えは、読んでみてのお楽しみ。
そして、その川がどんな海に流れ着くのかも…。
興味があれば読んでみてください。
ではでは。


※僕は講談社の回し者ではありません(^_^;)

信じる

2005年07月28日 12時56分21秒 | 日記
唐沢寿明さんの『ふたり』を読んだ。
約10年前のミリオンセラーである。
何を今さら…という感も無くはないが、
読みたいと思ったその時が旬なのだ!

実は最近、今後自分がどうあるべきなのか、どうしてゆきたいのか、
そしてありたい姿になる為にどうすればいいのか、
改めて考え直している。
というより、迷っているという方が的確かもしれない。
もしかしたら気付くのが遅いのかもしれない。
でも、遅すぎることなんて無いはずだ。

そんなわけで、じゃあ自分がいいなぁと思える役者さんがどう感じてきたのか、
直接知ることは今は出来なくとも本があるなら読んでみようじゃないの!
といった次第である。

一気に読了。
今の僕にはバシバシ入ってくる言葉だった。
もしかしたらちょっと前なら「へぇ~」と素通りするだけで
何も感じなかったかもしれない。
まさにタイムリーという感触。

勿論、環境も時代も違う。
それにあくまで唐沢さんは唐沢さんであって僕ではない。
読んで消えるほどの迷いでもない。
だが、響いたことは確か。
それを大事にしたい。
止まってる場合ではないのだ。
信じられる力をつけたい。
ヒントは確実に転がっていた。

二十五の手習い

2005年07月28日 11時47分54秒 | 日記
またまた浅田次郎先生の著作を読む。
『珍妃の井戸』
先日文庫化された大作『蒼穹の昴』と対となる作品だ。

清朝末期、紫禁城奥の井戸にて死んだ、
光緒帝の美しい妃の死の真相を探るうちに浮かび上がる、
悲しくも気高いラブストーリー。

文字にするとやはりなんだか安っぽい。
毎度ながら、自分の語彙力の無さにはガッカリする。
その点からすると、ある意味、このブログは自分の中の感覚を言葉という形に変換する手習いの様な面もある。
そんなものを公開すべきなのかという気もするが…恥は敢えて晒そう。
手厳しい添削、お待ちしております。(って、進研ゼミじゃないんだから…笑)

手習いで思い出した。
僕のブログは長くて読みづらいとの苦情をちらほらといただく。
特に全文を一気に表示できない携帯からは見づらいらしい。

そうなのだ!
簡潔な文章が書けないのが悩みなのだ!!

メールなどでもそうなのだが、えてして僕は長々しい文章を書いてしまいがちだ。
シンプルかつわかりやすい文章が書きたいのだが、
同時にシンプルに書くと正確な意味、ニュアンスが伝えられる自信が無い。
つまりは僕の書くシンプルな文章は、
本当の意味でシンプルではないのだろう。
シンプルであることとニュアンスを伝えるということは
相反することではないのだから。
僕の場合、単に語彙力に欠けるだけであって、
よってゴテゴテと飾りがつく。
長々しいだけで、実は量に相当する中身が無い。
そんなわけで、いつも何かしら文章を書く時は、
書くことよりも削ることに神経を使う僕だ。

などと書いてる、この段階で既に結構長文になった。
これからもこのジレンマは続くだろう…。
日々精進である。

長文、お付き合いありがとうございました。

オフも目が離せない。

2005年07月25日 14時22分34秒 | サッカー
銀河系軍団、レアルマドリードが来日した。
世界ツアーの一環だそうだ。
色々な番組で来日映像が流れ、特集が組まれたりもしている。
やはりスター軍団だ。
だが、ひとつ気になるのだが、
レアルのチームが揃って来日しているのに、
何故かニュースなどでは「ベッカム来日」と報道されているのだ。
まあベッカム人気が別格なのは分かるけど…。
ちなみに僕はレアルよりもFCバルセロナの方が好きだ。

さてさて、注目されていた日本代表のファンタジスタ・中村俊輔の移籍が
今日にも正式発表になるそうだ。
移籍先はスコットランドリーグのグラスゴー・セルティック。
背番号は「」になるだろうとのこと。
希望していた世界最高峰リーグ、リーガ・エスパニョーラへの移籍は叶わなかったものの、
初の日本人選手となるスコットランドリーグでも頑張ってほしい。
世界に通用する実力・センスであることは間違いないのだから。

移籍にといえば、日本サッカー界のKING・カズもJ2の横浜FCに移籍した。
Jリーグの、現在の日本サッカーの礎を築いたカズも現在38歳。
同世代のいわゆる「ドーハ組」は皆、引退して指導者や解説者への道を歩んでいる中、
いまだに現役にこだわって続ける姿はカッコイイ。
おかしな言い方かもしれないが、バリバリと活躍し、得点王などに輝いていた頃よりも、
ある意味今の方がずっとカッコイイと僕は思う。
勿論、選手としての衰えは否めない。
だが、なんて言うのだろう…醸し出す雰囲気というかそんなものが。
そして、同チームには同じく元日本代表のFW、城彰二もいる。
一時代を築いたベテランの彼らがJ2の選手たちにどう影響を与え、導くのか。
興味深い。

興味深いといえば。
同じくドーハで苦い思いをした元日本代表のラモスがJリーグの監督になりそうだ。
まだチームは決まっていないとのことだが、
遅かれ早かれラモス監督が誕生するだろうと僕は思っている。
ラモスといえば、僕がサッカーをやってた頃のヒーローだ。
勿論、カズも同時期のヒーローなのだが、泥臭さ、エネルギッシュなプレーに関しては
当時ラモスが一番だった。
日本代表の不動の背番号「10」、精神的支柱という感じだ。
熱血漢の闘将、ラモスが監督になった姿はやはり見てみたい。
あの、恐ろしいくらいの表情で怒ったり、仲間を叱咤激励する姿を久々に見てみたい。
ちょっと精神論に走りがちな面もあるけれど、
厳しいプロの世界で戦うってのは、つまりそういうことなんだろうなと思ったりもする。
やはり興味深いニュースだった。

ついでにもうひとつ興味深いニュース。
サッカー界のスーパースターが競演する映画「GOAL!」が、
W杯ドイツ大会直前の来年5月に日本公開されるそうだ。⇒コチラを参照
ベッカム、ラウル、ジダンが出演する他に、中田英寿、中村俊輔にも出演依頼があるとのことだ。
メキシコの貧しい家に育った若者が、困難を乗り越え、W杯出場の夢を果たすまでを描く3部作だそうだ。
まさに、サッカーのシンデレラストーリー。
どんな映画になるのだろう。
話題ばかり先行して面白くない映画にならなければいいのだが…。
というか、出演選手のギャラだけでもかなりの製作費になりそうだ(笑)

他にも、日本代表の小笠原満男もセリエA・レッチェから正式オファーを受けるなど、
オフもサッカーから目が離せない。


あ~とか何とか書いていたら無性にサッカーがしたくなってきた。
天気もいい。(暑くてすぐにヘバりそうだが…)
先日、元立身の先輩・和田光生兄さんからフットサルのお誘いをもらったが、
予定が合わないので行けそうにない。残念!
あ、ワダミツ兄さんが芝居を辞めて、
現在やっているお店・大栄布帛さんのonline shopをリンクに加えました。
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覗いてみてください。

天神祭に行ってきたのだ~その伍~

2005年07月25日 02時12分07秒 | 日記
さてさて、タイトルの天神祭からはずいぶんと離れた投稿になってしまった。
そろそろまとめたいと思う。

テキヤの基本商売作戦と、屋台におけるいくつかの興味深い現象は先に述べた通り。
僕は、自分がやってたから擁護するわけじゃないが、
テキヤ自体は文化であり、祭という特別な日に特別な夢を提供する存在だと思っている。
だから、「詐欺だ!」などと怒らないで頂きたい。
それでも「詐欺だ!」と思うならば、
これを参考に無駄金を遣わないようにして頂きたい。
繰り返すが、テキヤの屋台に当たりは無いのだ。
どう捉らえるかは人それぞれである。

そんなことを言いつつも、実際、今日僕は食べ物の屋台以外では金は遣わなかった。
勿論、さすがに裏側を知ってると…というのもあるが、
それ以前にゲームだとかおもちゃだとかに別に興味無いだけだ。
でも、屋台を覗いて歩くのは、
今子供達の中で何が流行ってるのかが見えて面白い。
もしも将来、子供が出来たとして、テキヤの前で立ち止まったなら、
1度はやらせてあげるだろうなぁと思う。
少なくとも、「世の中そんなに甘くない!」という教訓にはなるだろう。
ハマらせはしないけれど(笑)

最後に、一番思い出に残ってることを書いて、
このテキヤシリーズの投稿を終えよう。

去年の夏に、バイトしてたということは、僕は当時24歳。
なのに、屋台に居るとまず間違いなく
「おっちゃん」
と呼ばれた。
老け顔ってのは昔から自認していたが…
さすがにショックだった。
幼児や小学生、ならまだしも、
中・高校生に言われたりするとショックもデカイ。
ましてや、大人に言われたりなんかすると、怒りすら覚える。
勿論、【屋台=おっちゃん】というイメージは分かるのだが…。
結局、どんなに繁盛していて忙しい時でも
必ず訂正させたのだった。
「お兄ちゃん」に。
まだまだ「おっちゃん」と呼ばれ慣れない半チクルーキーな僕だった。

ま、そんなことも今ではいい思い出である。