あなたの目の前に川が流れています。深さはどれくらいあるでしょう?
1、足首まで。2、膝まで。3、腰まで。4、肩まで。
『川の深さは』(福井晴敏著、講談社文庫)を読む。
福井作品は、以前に読んだ『終戦のローレライ』以来2作目。
実質的なデビュー作だそうだ。
オウム事件を彷彿とさせる地下鉄テロを契機に展開する国家を揺るがしかねない物語は、現在の日本の在り様をまざまざと見せつけ、でもその中でも必死で大切なものを守ろうとする人間の姿を浮かび上がらせる。
読む側に突き付けられるテーマ、メッセージは深く、ズドンと迫る。
「まさか」とか「出来過ぎてる」とか思ってしまう心よりも、感動・没頭してページを繰る指の方が先に動いた。
福井作品原作の映画『亡国のイージス』が近日公開される。
『終戦のローレライ』や先日まで公開されてた『戦国自衛隊1549』(これは原作は別で、脚本だけかな)と立て続けに福井作品が映画化されている。
その意味がなんとなくわかる気がする。
今の時代の日本に、鋭く迫ってくるのだ。
さてさて、『川の深さは』。
読んでいて大好きな漫画『BANANA FISH』(吉田秋生著)に似ているなと思った。
保はアッシュで、桃山はマックス、葵は英二、佐久間はゴルツィネ…。
冷戦下80年代のアメリカとイラク戦争や一連のテロ事件などに直面した現在の日本とで、舞台や背景は多少異なるが、構造や人物関係、そして流れ着く人間臭さ(いい意味で!)は同種のものだ。
アッシュと英二の視点に重点を置く『BANANA FISH』とは違い、『川の深さは』は桃山の視点で描かれているのもちょっとした違いだが、本質的には似ている。
だから、余計に没入して読んだのかな~なんて思ったりもして。
ちなみに『BANANA FISH』は繰り返し何度も読んだ。
名作だ!
あ、立て続けに読書感想文の投稿になってしまった。
まあ夏休みということで…(笑)
さて、冒頭に書いた心理テスト。
答えは、読んでみてのお楽しみ。
そして、その川がどんな海に流れ着くのかも…。
興味があれば読んでみてください。
ではでは。
※僕は講談社の回し者ではありません(^_^;)
1、足首まで。2、膝まで。3、腰まで。4、肩まで。
『川の深さは』(福井晴敏著、講談社文庫)を読む。
福井作品は、以前に読んだ『終戦のローレライ』以来2作目。
実質的なデビュー作だそうだ。
オウム事件を彷彿とさせる地下鉄テロを契機に展開する国家を揺るがしかねない物語は、現在の日本の在り様をまざまざと見せつけ、でもその中でも必死で大切なものを守ろうとする人間の姿を浮かび上がらせる。
読む側に突き付けられるテーマ、メッセージは深く、ズドンと迫る。
「まさか」とか「出来過ぎてる」とか思ってしまう心よりも、感動・没頭してページを繰る指の方が先に動いた。
福井作品原作の映画『亡国のイージス』が近日公開される。
『終戦のローレライ』や先日まで公開されてた『戦国自衛隊1549』(これは原作は別で、脚本だけかな)と立て続けに福井作品が映画化されている。
その意味がなんとなくわかる気がする。
今の時代の日本に、鋭く迫ってくるのだ。
さてさて、『川の深さは』。
読んでいて大好きな漫画『BANANA FISH』(吉田秋生著)に似ているなと思った。
保はアッシュで、桃山はマックス、葵は英二、佐久間はゴルツィネ…。
冷戦下80年代のアメリカとイラク戦争や一連のテロ事件などに直面した現在の日本とで、舞台や背景は多少異なるが、構造や人物関係、そして流れ着く人間臭さ(いい意味で!)は同種のものだ。
アッシュと英二の視点に重点を置く『BANANA FISH』とは違い、『川の深さは』は桃山の視点で描かれているのもちょっとした違いだが、本質的には似ている。
だから、余計に没入して読んだのかな~なんて思ったりもして。
ちなみに『BANANA FISH』は繰り返し何度も読んだ。
名作だ!
あ、立て続けに読書感想文の投稿になってしまった。
まあ夏休みということで…(笑)
さて、冒頭に書いた心理テスト。
答えは、読んでみてのお楽しみ。
そして、その川がどんな海に流れ着くのかも…。
興味があれば読んでみてください。
ではでは。
※僕は講談社の回し者ではありません(^_^;)