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浜口望海のブログ

奥の深い

2005年11月30日 18時36分56秒 | 日記
どんちょう会稽古初日終了。
ふぅ。

何でも初日ってのはどうも少し苦手な僕です。
まあそんなこと言ってられないのだけれど(¨;)

座長に挨拶して、初対面の人に挨拶して、
久しぶりの人に挨拶して、スタッフさんに挨拶して、
床山さんに挨拶して…って挨拶ばっかりやがな(-_-)

で、ひと通り挨拶したら、カツラ合わせ。
サクッと決まる人はすぐ終わるのだが、
どうにも僕はしばらく決まらなかった。

色々と試した挙句、床山さんがぼそりと一言。

「奥の深いアタマやなぁ」

あ、これ「奥が深い」の意味じゃなくて、
「奥に深い」もしくは「奥行きの深い」の意味ですから(T_T)

デカいアタマでどうもスミマセンm(._.)m

結局僕に合わせて調節してもらい、ともかく終了。
で、一度読み合わせをして立ち稽古。

特に大したことはしてないのに、なんだか疲れた。
やっぱり初日はちょびっと苦手だ(^^;)

さっ、夕飯でも食べて帰ろう!

明日から12月かぁ…。
気温も一層下がった感がしますね。
みなさま、風邪にはお気をつけて(^O^)/

明確なビジョン

2005年11月28日 16時41分16秒 | サッカー

ひさしぶりにサッカーの話。

昨夜、作家の馳星周氏とスポーツライターの金子達仁氏の深夜番組を見た。
風呂入って寝ようと思っていたのだが、ついつい見てしまった。

FCバルセロナ(通称・バルサ)の取材を中心に、
選手のメンタリティ、ファンのメンタリティ、
そして今後の日本サッカーについての番組。
とても興味深い。
FCバルセロナは僕も非常に好きなチームだ。
ダイナミックで攻撃的なサッカーがウリだ。

番組(馳・金子両氏)曰く・・・
バルサのファンは、とても厳しい。
なぜなら、バルサが彼らの生活の一部であり、
アイデンティティですらあるからだ。
それ故に、いくら試合に勝とうとも、
チームや選手が不甲斐ない試合やプレーをしたならば
老若男女問わず、容赦ないブーイングを浴びせる。
そして、日本の現状との比較・・・。
かなり的を射た内容だったと思う。

実際、今の日本のサッカーには、勝てばいいといった雰囲気があると思う。
確かに勝つことは大切だ。
特に、W杯予選や本戦ではどんな事をしてでも勝たなくてはいけない。
だが、今はそういう時期ではない。
どう勝つのか、どんなサッカーをして勝つのか、
明確なビジョンを持ってチームを組み立ててゆく必要がある。
バルサの場合、それは「美しく、攻撃的なサッカー」で一貫している。
だから、ファンは常にそれを求め、選手はそれに応えなくてはいけないのだ。

では、僕自身も含め、日本の場合、それはどうだろうか。
やっぱり結果オーライでなんとなくきてしまってる面が多いのだろう。

で、改めてどんなサッカーが見たいのかを考えてみた。

僕が見たいのはやはり、
スピーディーでダイナミックな展開のあるサッカー。
技術の面では日本はかなり高いと思う。
スピードだってある。
むしろ、パワーのある海外に対抗する日本の武器はスピードなのだ。

先日、中村俊輔選手(セルティック)がインタビューで言っていた。
自分たちのサッカーをちゃんとすれば、どんな国とも渡り合える・・・。

’93年にJリーグが発足してから12年。
日本のサッカーのレベルは確実に上がった。
だが、W杯常勝国の強豪と肩を並べるには至っていない。
あとは、選手・ファン双方のメンタリティの問題だろう。
どんなサッカーで勝つのか、どんなサッカーで勝って欲しいのか。
そんなビジョンがこれからの課題なんだろうなぁ。

なんて、一端の解説者みたいに(笑)あれこれ考えつつネットを見ていたら、
中田英寿選手(ボルトン)が奇しくも同じようなことを書いていた。
nakata.net(11/21「変わるか、いや変えなくちゃ!!」)

選手は感じている。僕らも感じなきゃ。

ま、結局それはサッカーだけじゃなくて、
芝居にも同じように言えることなんだろうな。
常にビジョンを持って、そして変わり続けなきゃ・・・。

なんてちょっぴり無理矢理自分の方に話題をもってきたりもして・・・(^_^;)

ちなみに・・・

馳星周公式サイト→Sleepless City
中田英寿公式サイト→nakata.net
中村俊輔公式サイト→shunsuke.com
FCバルセロナ公式サイト→FCBarcelona.com
Jリーグ公式サイト→Jリーグ公式サイト

ご参考にどうぞ(^。^)


 

ところで・・・

馳星周氏と布袋寅泰さんがなんとなく似てると思うのは僕だけだろうか・・・(@_@)


バイクとラブラドールと…豚!?(ノ゜O゜)ノ

2005年11月27日 19時53分16秒 | 日記
11月最後の日曜日。
あ~もう年末に向かってまっしぐらだよ…。
…よく意味はわからんし、特に意味など無いのだが、なんとなく感慨に浸る。

今日は、公演も近いし、ずいぶん伸びたし、ってことで
髪を切りに友人の弟が働く美容院へ。
その店はちょっと遠いのだが、
交通費を含めても普通に切ってもらうのよりも安価で切ってくれる。
それに何より、気心知れてる方がやはりいい。
今日はアバウトな要望だけ伝えて、後はある程度お任せしてカットしてもらった。

以前は雑誌なんかを見て、こんな感じにしてほしい…と
結構細かく頼んでたりもしたのだが、最近はどうにもそれが面倒臭い。
似合っていれば普通でもいいや、と思うのだ。
歳を取ったのだろうか…(笑)
というか、選ぶのが難しくなってきたのだ。
雑誌なんかに載ってるのは、10代や20代前半の髪形だ。
なんだか気持ち的に無理がある。
かといって30代40代のような雰囲気は出せないしなぁ。
服装とかでもそうである。
20代後半、なんとも中途半端なお年頃(^_^;)

で、店に向かう途中、あるバイク屋の前を通った。
元気な黒いラブラドールがいたので目をやると、
横でチョコマカと動く黒い存在が。

…豚だ!

犬は人なつこく、通る人通る人に寄っていく。
豚は常にマイペース。
ブヒブヒブヒブヒ鳴きながらチョコマカウロウロ。

バイクとラブラドールと豚。
マッチしてるのかミスマッチなのか。
よくわからないが愛らしいので撮ってみた。
でもどちらも動き回るので上手く撮れず…残念!

ちなみに本日『岸和田のカオルちゃん』中場利一著、講談社文庫)を一気に読了。
昨日まで読んでた『蝉しぐれ』とは打って変わって、
馬鹿馬鹿しくて笑いながらサクサク読める。
しっとり心に響く作品の後には、こんなスパイスたっぷりの作品が読みたくなる。

ま、何ごともバランスが大切。

って、消費者金融のCMみたいなまとめですが…(-.-;)


駆け抜ける

2005年11月27日 02時46分21秒 | 日記
ランニングシアターダッシュ最終戦『風のピンチヒッター 再試合』を見た。
15年走り続けてきたダッシュの最終公演だ。

ダッシュらしい、アツい芝居だった。
走りっぱなしで、役者達は満身創痍だろう。
声が嗄れてきてる役者も。
決して万全の状態というわけではない。
だが、それを補って余りあるだけの熱量。
結局人の心を打つのは小手先の技じゃなくて必死な想いなんだなぁということを改めて確認。

解散というと、何だか寂しいイメージがある。
だが、当の本人達は存外あっけらかんとしてたりもする。
その日、その舞台をより良く、より楽しむことが先決だから。
感傷に浸っている暇は実はあまり無い。
実際、僕はそうだったなぁ~なんて思いつつ見ていた。

大阪公演は明日まで。
そして東京に乗り込むとのこと。
タフに、アツく駆け抜けてほしい。


ちなみに会場は伊丹のAI HALLだった。
久しぶりに行った。
前回行ったのは、はちみつパイの稽古の時だから、約半年ぶり。
その時はまだ、JR福知山線は動いていなかった。
今日は事故後初めて福知山線に乗った。
大丈夫だろうと思いつつも、スピードが上がるとちょっとドキッとしてしまったり。
なんとも複雑な心境だった…。

普通であること

2005年11月27日 01時09分50秒 | 日記
『蝉しぐれ』藤沢周平著、文春文庫)を読了。

先日映画を見て、なんだかなぁと思ったことはこのブログにも書いた。
その数日後、人から本を頂き、ではでは原作も読んでみるか…ということで読んでみた次第だ。
前々から薦められてはいたが、実は初・藤沢周平だ。

まず、率直な感想から。

映画よりいいっ!

特にワクワクする話でもないし、ドキドキする話でもない。
号泣しちまうような大恋愛もない。
でも、ストンと心に落ち着くというか…。

時代小説なのだが、僕は武士の日常に、
現代のサラリーマン社会の普通の生活を見た感じがした。

普通の生活の中に、小説や映画のような波瀾万丈・ドラマチックな出来事はほとんど無い。
だからこそ人はドラマを求め、小説や漫画を読み、映画館や劇場に足を運ぶ。
でも、普通の生活の中にドラマが無いかというと、実はそれは間違いだ。
それぞれにドラマを抱え、一生に一度は大きな局面にぶち当たることもあるだろう。
忘れられない人もいるだろう。
そんな話をとつとつと描く故に、上記のように心に響くのだろう。

嗚吁、なんだか感想を書き切れたような、まだちゃんと整理&表現出来てないような…。

さて、映画を見た時に、なんだかなぁと思ったことについて振り返ってみる。

僕は映画『蝉しぐれ』を見て、決して悪くはないのに、なんだかなぁと思ったのだが、
原作を読んで、なんとなく原因がわかった気がする。

原作は、色んな切り口で読める。
というか、そもそも、人の生活が何かひとつのことに占められることなんてほとんど無い。
何かを抱えながら、何か事に当たり、狭間で悩むこと、身動きが取れなくなることもある。
原作はそれをそのまま描いているのだが、映画はちょっと違ったと思うのだ。

最近のブームのせいなのか、2時間の物語に切り取る為なのか、
ほぼ「純愛」のみを押し出す切り取り方をしてたように思える。
それはひとつのテーマではあるだろうけれど、それだけではない。
だから、逆にその「純愛」が安っぽくなってしまってた感がするのだ。

もちろん、他の要因もあるとは思うのだが、それが第一だと僕は思った。
と同時にまた、改めて映画化の難しさを感じた。

そんな読了感だ。


※実は午前中には読み終えてたのだが、感想をまとめるのに1日かかりました…(^_^;)